DTC    P0403    EGR系統

準備品一覧


回路説明


  1. エンジンコントロールコンピュータにより、運転状態に応じて最適に制御された量の排出ガスを燃焼室へ再循環させることにより、燃焼を緩慢にして燃焼温度をさげNOxの低減をはかる。エンジン回転数、水温、車速信号など各センサからの信号により、EGR許可条件が成立した場合エンジンコントロールコンピュータが、エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY(EGRバルブ用)へ通電しバルブ開閉を制御し、全使用域にわたり最適なEGRを実現している。


DTC No.
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
点検部位
P0403
  1. イグニッションスイッチ ONまたはエンジン始動後
  2. エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY(EGRバルブ用)回路の断線または短絡
  3. 4秒以上
  4. 2トリップ
  1. ワイヤハーネスまたはコネクタ
  2. エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY(EGRバルブ用)
  3. EGRバルブASSY
  4. EGRクーラパイプASSY
  5. ディーゼルスロットルボデー
  6. インテークエアフロメータS/A
  7. エンジンコントロールコンピュータ
  1. イグニッションスイッチ ONまたはエンジン始動後
  2. EGR目標値とエアフロメーターの実測値に大きな差がある
  3. 2トリップ連続して発生


回路図



A069931



点検手順


□ 参 考 □
  1. DTC P0685(メインリレー制御系統)が同時に出力された場合、P0685(メインリレー制御系統)から点検を行う。(要領は参照)
  2. DTC P0100(エアフロメータ系統)、P0340(カムポジションセンサ系統)、P0380(グロープラグ制御系統)、P0403(EGR系統)、P1228(ポンプ異常)、P1271(燃圧レギュレータ系統)、P1420(吸気絞り系統)が連続して出力されるなら、電源系統(+B)のワイヤハーネスが断線している可能性がある。
  3. S2000を使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。


手順1ECUデータモニターデータ読み取り(MAF)
  1. SST(S2000)を使用して、吸入空気量[MAF]をECUデータモニターにて確認する。

    [システム選択画面:TCCS→ECUデータモニター] 
    項目名
    〔短縮名称〕
    項目名解説
    点検条件
    参考値
    吸入空気量
    [MAF]
    1. 吸入空気量を表す
    2. 表示範囲:1.50g/s - 120.00g/s
    1. アイドル回転時(完全暖機、A/C OFF)
    2. 2000r/min(完全暖機、A/C OFF)
    3. 3000r/min(完全暖機、A/C OFF)
    4. (オープン時)
    5. (ショート時)
    1. 2g/s←→8g/s
    2. 10g/s←→20g/s
    3. 30g/s←→40g/s
    4. (1.49g/s以下)
    5. (120.01g/s以上)

    □ 参 考 □
    データモニター値に異常がある場合は、ダイアグコード別フローチャート P0100(エアフロメータ系統)を参考にエアフロメータ回路の点検を行う。



NG
エアフロメータ回路点検 (要領は 参照)
OK


手順2エレクトリックバキュームレギュレーティング バルブASSY単体点検(EGRバルブ用)
SST
09082-00030  
09083-00150  


    A069921
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、1端子←→2端子間の抵抗を測定する。

    基準値
    11-13Ω(20°C時)

  1. コネクターの2端子にバッテリーのプラス、1端子間にバッテリーのマイナスを接続し、各ポート間の通気を確認する。

    基準
    点検条件
    点検ポート
    基準
    非通電時
    Aポート←→Bポート
    通気なし
    非通電時
    Aポート←→Cポート
    通気なし
    非通電時
    Bポート←→Cポート
    通気あり
    通電時
    Aポート←→Bポート
    通気あり
    通電時
    Aポート←→Cポート
    通気なし
    通電時
    Bポート←→Cポート
    通気なし



NG
エレクトリックバキュームレギュレーティング バルブASSY交換
OK


手順3ワイヤハーネスまたはコネクター点検(エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY電源電圧点検)
(点検要領および注意事項は 参照)
SST
09082-00030  
09083-00150  


    A069922
  1. エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY(EGRバルブ用)のコネクタを切り離す。

  1. イグニッションスイッチをONにする。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY(EGRバルブ用)の車両側コネクタ2(+B)端子←→ボデ-ア-ス間の電圧を測定する。

    基準値
    9V-12V

  1. イグニッションスイッチをOFFにする。



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順4ワイヤハーネスまたはコネクター点検(エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY-エンジンコントロールコンピュータ間)
(点検要領および注意事項は 参照)
SST
09082-00030  
09083-00150  


    A069923
  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクタCおよびエレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY(EGRバルブ用)のコネクタを切り離す。

  1. 断線点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY(EGRバルブ用)の車両側コネクタ1(EGR)端子←→エンジンコントロールコンピュータの車両側コネクタC12(EVRV)端子間の導通を点検する。(端子配列は参照)

      基準
      導通あり

  1. 短絡点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、エレクトリックバキュームレギュレーティングバルブASSY(EGRバルブ用)の車両側コネクタ1(EGR)端子←→ボデーアース間の導通を点検する。

      基準
      導通なし



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順5EGR バルブASSY単体点検


    A069671
  1. EGRバルブASSYおよびEGRクーラパイプASSYを取りはずす。

  1. 目視点検

    1. EGRバルブASSY、EGRクーラパイプASSYに多量のカーボンが堆積している場合は、清掃または交換する。

  1. EGRバルブ通気点検

    1. マイティバックを使用して、ダイヤフラム室に{225mmHg}の負圧をかけた状態でA-B間の通気を点検する。

      基準
      通気あり

  1. EGRバルブ機密点検

    1. 負圧をかけた状態でゲージの値が保持されていること点検する。

      基準
      ゲージの指針が下がらず、保持されている。



NG
EGRバルブASSYまたはEGRクーラパイプASSY交換
OK


手順6ディーゼルスロットル ボデーASSY単体点検


    A069670
  1. ディーゼルスロットルボデーを取りはずす。

  1. 目視点検

    1. スロットルバルブに多量のカーボンが堆積している場合は、清掃または交換する。

  1. ディーゼルスロットルボデー作動点検

    1. マイティバックを使用して、スロットルバルブが全閉になることを確認する。

      基準
      全閉になる

    2. スロットルバルブ全閉時のゲージの値を点検する。

      基準
      36-44kPa

  1. ディーゼルスロットルボデー機密点検

    1. 負圧をかけた状態でゲージの値が保持されていることを点検する。

      基準
      ゲージの指針が下がらず、保持されている。



NG
ディーゼルスロットル ボデーASSY交換
OK

エンジンコントロール コンピュータ点検および交換