DTC    P0110    吸気温センサ信号系統

準備品一覧


回路説明



  1. A032255
    吸気温センサは、インテークエアフロメータS/A内に設けてあり、吸入空気温度を感知する。吸気温センサ内に組み込まれているサーミスタは、吸入空気温の変化に伴い抵抗値が変化する。吸入空気温度が低ければ低いほどサーミスタの抵抗値は大きくなり、逆に高ければ高いほど抵抗値は小さくなる。吸気温センサは、エンジンコントロールコンピュータと接続されており、エンジンコントロールコンピュータのTHAF端子から抵抗Rを経由して5Vの電源電圧が吸気温センサに供給される。つまり、抵抗Rと吸気温センサは直列で接続されているので、抵抗値は吸入空気温度の変化に伴い変化し、THAFターミナルの電位もまた変化する。この信号を基にエンジンコントロールコンピュータは冷間時に燃料噴射量を増やし、ドライバビリティを向上させる。


DTC No.
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
点検部位
P0110
1.イグニッションスイッチ ON
2.インテークエアフロメータS/A(吸気温センサ)回路の断線または短絡
3.2秒以上
4.2トリップ
  1. ワイヤハーネスまたはコネクタ
  2. インテークエアフロメータS/A
  3. エンジンコントロールコンピュータ


回路図



A069821



点検手順


□ 参 考 □
S2000を使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。


手順1S2000データ読み取り(吸入空気温度)
SST
09991-60101  
09991-60300  
  1. イグニッションスイッチをONにして、エンジン停止状態でSST(S2000)に表示される吸入空気温度を読み取る。

    基準値:



    表示内容
    A
    -39°Cまたは213°C
    B
    -30°C~110°C
    C
    133°Cまたは135°C


    □ 参 考 □

    表示内容
    不具合内容
    -39°Cまたは213°C
    吸気温センサ回路の断線
    133°Cまたは135°C
    吸気温センサ回路(THAF回路)の短絡



B
常時発生しない問題の点検

C
手順 4 へ
A


手順2S2000データ読み取り(吸気温センサ内部断線点検)
SST
09991-60101  
09991-60300  
09843-18040  


    A069891
  1. インテークエアフロメータS/Aのコネクタを切り離す。

  1. SST(ダイアグノーシスチェックワイヤNo.2)を使用して、インテークエアフロメータS/Aの車両側コネクタ4(THA)端子←→5(E2)端子間を短絡する。

  1. イグニッションスイッチをONにする。

  1. SST(S2000)に表示された吸入空気温度を読み取る。

    基準:


    表示温度
    A
    -39°Cまたは213°C
    B
    133°Cまたは135°C

  1. イグニッションスイッチをOFFにする。



B
インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換
A


手順3ワイヤハーネスまたはコネクター点検(インテークエアフロメータS/A-エンジンコントロールコンピュータ間)
(点検要領および注意事項は参照)
SST
09082-00030  
09083-00150  


    A069892
  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクタCおよびインテークエアフロメータS/Aのコネクタを切り離す。

  1. 断線点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、インテークエアフロメータS/Aの車両側コネクタ4(THA)端子←→エンジンコントロールコンピュータの車両側コネクタC4(THAF)端子間の導通を点検する。(端子配列は参照)

      基準:
      導通あり

    2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、インテークエアフロメータS/Aの車両側コネクタ5(E2)端子←→エンジンコントロールコンピュータの車両側コネクタC39(ETHAF)端子間の導通を点検する。(端子配列は参照)

      基準:
      導通あり



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

エンジンコントロール コンピュータ点検および交換 

手順4S2000データ読み取り(吸気温センサ内部短絡点検)
SST
09991-60101  
09991-60300  
  1. インテークエアフロメータS/Aのコネクタを切り離す。

  1. イグニッションスイッチをONにする。

  1. SST(S2000)に表示された吸入空気温度を読み取る。

    基準:



    表示内容
    A
    133°Cまたは135°C
    B
    -39°Cまたは213°C

  1. イグニッションスイッチをOFFにする。



B
インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換
A


手順5ワイヤハーネスまたはコネクター点検(インテークエアフロメータS/A-エンジンコントロールコンピュータ間)
(点検要領および注意事項は参照)
SST
09082-00030  
09083-00150  


    A069893
  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクタCおよびインテークエアフロメータS/Aのコネクタを切り離す。

  1. 短絡点検

    1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、インテークエアフロメータS/Aの車両側コネクタ4(THA)端子←→ボデーアース間の導通を点検する。

      基準:
      導通なし



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

エンジンコントロール コンピュータ点検および交換