EBD付きABS&BAシステム 前点検 |
SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、バッテリ電圧を点検する。
IGスイッチをONにし、ABSウォーニングランプおよびブレーキウォーニングランプが点灯し、約3秒後に消灯することを点検する。
SST(S2000)によるダイアグノーシスコード読み取り
IGスイッチ OFFで、SSTをDLC3に接続する。
IGスイッチをONにし、S2000の表示画面に従って、ダイアグノーシスコードを読み取る。
ウォーニングランプによるダイアグノーシスコード読み取り
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IGスイッチ OFFで、SSTを使用してDLC3の13(TC)←→4(CG)端子間を短絡する。
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イグニッションスイッチをONにして、ABSウォーニングランプの点滅回転数を読み取る。
DLC3の13(TC)←→4(CG)端子間を開放する。
S2000を使用して、システム作動時と異常ダイアグノーシスコード発生時の車両(センサー)状況を記憶し、表示させることができる。
システム作動時のフリーズフレームデータ
システム作動時にデータを記憶し、システム作動毎に新しいデータが更新される。
最後にシステムが作動した時からのIG OFF→ONした回数を31回まで記憶し、表示する。
異常ダイアグノーシスコード発生時のフリーズフレームデータを記憶すると、システム作動時のフリーズフレームデータは消去される。
異常ダイアグノーシスコード発生時のフリーズフレームデータ
異常ダイアグノーシスコードが出力した場合、異常コード発生時のフリーズフレームデータを記憶する。
異常ダイアグコード発生時のフリーズフレームデータを記憶すると、記憶データ消去(ダイアグノーシスコード消去)されるまでデータ更新はされない。
異常ダイアグノーシスコード発生時のフリーズフレームデータでは、フリーズフレームデータ記憶後のIG ON回数は記憶しない。
| 項目名 | 出力項目 | 状況 | 参考値 |
|---|---|---|---|
| マスタ圧センサー | 出力値(V) | ペダルを放した状態 | 0.3-0.9 |
| マスタ圧センサー | 出力値(V) | ペダルを約49N{5kgf}で踏んだ状態 | 0.8-1.8 |
| マスタ圧センサー | 出力値(V) | ペダルを全踏みした状態 | 3.2-4.5 |
| マスタ圧センサー変化量 | センサ勾配(MPa/s) | - | -30-200 |
| 車両スピード | 車体速度(km/h) | - | メータの速度表示 |
| 前後G(推定) | 車体速勾配(G) | - | -1.5-1.5 |
| ストップスイッチ | ON/OFF | ブレーキペダル操作 | ON←→OFF |
| データフリーズ後からのIG ON回数 | IG ON回数 | - | 0-31 |
| 作動システム | 作動システム | - | 1.ABS 2.BA |
ダイアグノーシスコード消去方法(S2000)
IGスイッチ OFFで、SSTをDLC3に接続する。
IGスイッチをONにし、S2000の表示画面に従ってダイアグノーシスコードを消去する。
ダイアグノーシスコード消去方法(DLC3短絡)
IGスイッチOFFの状態で、SSTを使用してDLC3の13(TC)←→4(CG)端子間を短絡する。
IGスイッチをONにし、5秒間に8回以上ブレーキペダルを踏み込む。
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正常コードが出力されていることを確認する。
テストモード起動方法(S2000)
IGスイッチをOFFにし、SSTをDLC3に接続する。
IGスイッチをONにして、SSTの表示画面に従ってテストモードに切り替える。
テストモード表示確認
| 車両 | ECUコード |
|---|---|
| 2WD車 | 0 |
| 4WD車 | 1 |

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ABSウォーニングランプが点滅し、テストモードが表示される。
| DLC3 | IGスイッチON | IGスイッチOFF | IGスイッチOFF→ON |
|---|---|---|---|
| TS-CG端子間短絡 | 記憶保持 | 記憶保持 | 記憶保持 |
| TS-CG端子間開放 | 記憶保持 | 記憶保持 | 記憶消去 |
デセラレーションセンサチェック(4WD車)
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ブレーキング、突起乗越しおよび車両傾けなどにより車両前後方向に減速度を発生させ0.2-0.4G以上の減速度が発生中にABSウォーニングランプが点灯することを確認する。
マスタシリンダ内圧センサチェック
車両停止状態でブレーキペダルを1秒以上開放した後、0.1秒間で踏力9.8N{10kgf}以上の踏力を発生させたとき、ABSウォーニングランプが点灯することを確認する。
スピードセンサチェック
ハンドル直進状態でホイールスピンさせずに発進し、任意に時速45km/h以上まで速度を上げ、ABSウォーニングランプが消灯することを確認する。

センサチェック終了
センサチェックが正常に終了した場合、ABSウォーニングランプ点灯状態は車両停止中は点滅状態(テストモード表示)、車両走行中は消灯状態となる。
SST(S2000)によるセンサチェックコード確認
IGスイッチ OFFで、SSTをDLC3に接続する。
IGスイッチをONにし、S2000の表示画面に従って、センサチェックコードを読み取る。
ウォーニングランプによるセンサチェックコード読み取り
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IGスイッチ OFFで、SSTを使用してDLC3の13(TC)←→4(CG)端子間を短絡する。
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イグニッションスイッチをONにして、ABSウォーニングランプの点滅回数を読み取る。
DLC3の13(TC)←→4(CG)端子間を開放する。
テストモード終了方法(S2000)
SST(S2000)の画面表示に従って、テストモード→通常モードに切り替える。
IGスイッチをOFFにして、SSTを取りはずす。
| コード番号[SAE]ランプ | 診断内容[端子記号] | 判定内容 | 点検項目 |
|---|---|---|---|
| [C1271]71 | フロント右スピードセンサ出力電圧異常[FR+、FR-] | 異物の付着、センサとロータとのすき間を判定 |
|
| [C1272]72 | フロント左スピードセンサ出力電圧異常[FL+、FL-] | 異物の付着、センサとロータとのすき間を判定 |
|
| [C1273]73 | リヤ右スピードセンサ出力電圧異常[RR+、RR-] | 異物の付着、センサとロータとのすき間を判定 |
|
| [C1274]74 | リヤ左スピードセンサ出力電圧異常[RL+、RL-] | 異物の付着、センサとロータとのすき間を判定 |
|
| [C1275]75 | フロント右スピードセンサ出力周期異常[FR+、FR-] | センサ入力波形の安定を判定 |
|
| [C1276]76 | フロント左スピードセンサ出力周期異常[FL+、FL-] | センサ入力波形の安定を判定 |
|
| [C1277]77 | リヤ右スピードセンサ出力周期異常[RR+、RR-] | センサ入力波形の安定を判定 |
|
| [C1278]78 | リヤ左スピードセンサ出力周期異常[RL+、RL-] | センサ入力波形の安定を判定 |
|
| [C1279]79 | デセラレーションセンサ(Gセンサ)異常[GL1、GL2] | 制動中のGを検出し判定 |
|
| [C1281]81 | マスターシリンダー圧力センサ出力異常[VMC、PMC] | ブレーキペダルの踏力を検出し判定 | 1.マスターシリンダー圧力センサ断線、ショート 2.マスターシリンダー圧力センサ系ワイヤハーネス断線、ショート 3.ストップランプスイッチ系ワイヤハーネス断線、ショート |
ECUデータモニター
IGスイッチをOFFにして、DLC3にSSTをセットする。
IGスイッチON後、SST(S2000)の表示画面に従って操作し、ECUデータを確認する。
| 項目名(記号) | 項目名解説 | 点検条件 | 参考値 | 異常時の点検項目 |
|---|---|---|---|---|
| パーキングブレーキ(PKB) | パーキングブレーキの作動を表す | パーキングブレーキ作動→解除 | ON→OFF | パーキングブレーキスイッチ信号 |
| ストップスイッチ(STP) | ストップランプスイッチ作動を表す | ブレーキペダル踏み込み←→解放 | ON←→OFF |
|
| テストモード(TEST) | - | - | テストモード←→通常モード | - |
| ソレノイドリレー(SOL) | ソレノイドリレー作動を表す | IGスイッチON時 | OFF→ON | ソレノイドリレーソレノイドリレー系信号 |
| ABSモーターリレー(ABSM) | モーターリレー作動を表す | モーター非作動→モーター作動 | OFF→ON | モーターリレー、モーターリレー系信号 |
| FRRHABS制御中信号(ABFR) | 制御中か否かを表す | ABS作動時 | 制御中→制御外 | アクチュエータ系 |
| FRLHABS制御中信号(ABFL) | 制御中か否かを表す | ABS作動時 | 制御中→制御外 | アクチュエータ系 |
| RRRHABS制御中信号(ABRR) | 制御中か否かを表す | ABS作動時 | 制御中→制御外 | アクチュエータ系 |
| RRLHABS制御中信号(ABRL) | 制御中か否かを表す | ABS作動時 | 制御中→制御外 | アクチュエータ系 |
| FRRHスピードセンサ(SPFR) | 車輪速度を表す0-255km/h | 1.停車時 2.一定車速走行時 | 1.0km/h 2.大きな変動がないこと | 車速センサ信号系、アクチュエータ系 |
| FRLHスピードセンサ(SPFL) | 車輪速度を表す0-255km/h | 1.停車時 2.一定車速走行時 | 1.0km/h 2.大きな変動がないこと | 車速センサ信号系、アクチュエータ系 |
| RRRHスピードセンサ(SPRR) | 車輪速度を表す0-255km/h | 1.停車時 2.一定車速走行時 | 1.0km/h 2.大きな変動がないこと | 車速センサ信号系、アクチュエータ系 |
| RRLHスピードセンサ(SPRL) | 車輪速度を表す0-255km/h | 1.停車時 2.一定車速走行時 | 1.0km/h 2.大きな変動がないこと | 車速センサ信号系、アクチュエータ系 |
| Gスイッチ(G-SW) | Gスイッチの状態を表す | 減速時、加速時 | 高G→中G→低Gと変化 | Gセンサ信号系、アクチュエータ系 |
| 車両スピード(SPD1) | 車両スピードを表す | 1.停車時 2.一定車速走行時 | 1.0km/h 2.大きな変動がないこと | アクチュエータ系 |
| ECU電源電圧(BATT) | ECU電圧状態を表す | - | 停電圧→正常 | 電源電圧系異常 |
| ABSソレノイドSFRR(SFRR) | フロント右減圧、ソレノイドの状態を表す | ABS非作動時←→作動時 | OFF←→ON | アクチュエータ系ソレノイドリレー |
| ABSソレノイドSFRH(SFRH) | フロント右保持、ソレノイドの状態を表す | ABS非作動時←→作動時 | OFF←→ON | アクチュエータ系ソレノイドリレー |
| ABSソレノイドSFLR(SFLR) | フロント左減圧、ソレノイドの状態を表す | ABS非作動時←→作動時 | OFF←→ON | アクチュエータ系ソレノイドリレー |
| ABSソレノイドSFLH(SFLH) | フロント左保持、ソレノイドの状態を表す | ABS非作動時←→作動時 | OFF←→ON | アクチュエータ系ソレノイドリレー |
| ABSソレノイドSRRH(SRRH) | リヤ右保持、ソレノイドの状態を表す | ABS非作動時←→作動時 | OFF←→ON | アクチュエータ系ソレノイドリレー |
| ABSソレノイドSRRR(SRRR) | リヤ右減圧、ソレノイドの状態を表す | ABS非作動時←→作動時 | OFF←→ON | アクチュエータ系ソレノイドリレー |
| ABSソレノイドSRLH(SRLH) | リヤ左保持、ソレノイドの状態を表す | ABS非作動時←→作動時 | OFF←→ON | アクチュエータ系ソレノイドリレー |
| ABSソレノイドSRLR(SRLR) | リヤ左減圧、ソレノイドの状態を表す | ABS非作動時←→作動時 | OFF←→ON | アクチュエータ系ソレノイドリレー |
| 切り替えソレノイドSRCR(SRCR) | ソレノイドの状態を表す | BA非作動時←→作動時 | OFF←→ON |
|
| 切り替えソレノイドSRCF(SRCF) | ソレノイドの状態を表す | BA非作動時←→作動時 | OFF←→ON |
|
| マスタ圧センサ1(PMC1) | マスタシリンダ圧力を表す0-25MPa | 1.ブレーキを踏む 2.断線時 3.短絡時 | 1.踏力に比例 2.約0V 3.約5V | アクチュエータ系 |
| ダイアグモード数(DIAG) | ダイアグモード数を表す | - | 0-255 | - |
アクティブテスト点検
IGスイッチをOFFにして、DLC3にSSTをセットする。
IGスイッチ後、SST(S2000)の表示画面にしたがって操作し、作動点検を行う。
| 項目名 | テスト内容 | 制約条件 |
|---|---|---|
| リレー駆動 | 各リレーのON←→OFFが可能 | SPD=0km/hにて可能 |
| ABSソレノイド駆動 | 各輪制御ソレノイドのON←→OFFが可能 | ソレノイドリレーONかつSPD=0km/hにて可能 |
| 切り替えソレノイド駆動 | 切り替えソレノイドのON←→OFFが可能 | ソレノイドリレーONかつSPD=0km/hにて可能 |
| ランプ駆動 | ランプのON←→OFFが可能 | SPD=0km/hにて可能 |