ワイヤレスドアロックコントロールシステム  車上点検




  1. 点検時の注意事項

    □ 参 考 □
    本文中に記載のスイッチとは、ドアコントロールトランスミッタに内蔵された送信用のスイッチを示す。

    1. ワイヤレスドアロックリモートコントロールは、以下の3つの条件が成立した場合のみ作動する。


      1. イグニッションキーシリンダにキープレートが差し込まれていない。

      2. 全ドアが閉まっている。(ドアウォーニングが消灯)

      3. 電気式ドアロックが正常に作動する。

      4. 運転席シートベルト未装着。(装着状態ではアンロック作動は可能)

    2. ワイヤレスドアロックリモートコントロール作動範囲


      1. 操作する人、持ち方により作動範囲は変化する。

      2. 車両のボデー形状、周囲の環境などの影響により作動範囲が狭くなったり、部分的に作動しない場所が発生することがある。

      3. 微弱電波を使用しているため、強い電波または使用周波数にノイズがある場合は、作動範囲が狭くなったり、作動しない場合がある。

      4. 電池が消耗すると作動範囲が狭くなったり、作動しない場合がある。

        □ 参 考 □
        ドアコントロールトランスミッタをダッシュボード上など直射日光の当たる場所に放置すると電池寿命が短くなったり故障の原因になる。



    1. 車両初期状態(ワイヤレス操作の可能な条件を満たした状態)
      1. イグニッションキーシリンダにキープレートが差し込まれていない。

      2. 全ドアが閉まっている。(ドアウォーニングが消灯)

      3. 全ドアがLOCK状態。

      4. 運転席シートベルト未装着。(装着状態ではアンロック作動は可能)



      1. ワイヤレスドアロックコントロール機能点検

        □ 参 考 □
        本文中に記載のスイッチとは、ドアコントロールトランスミッタに内蔵された送信用のスイッチを示す。

        1. 基本機能点検


          1. スイッチを3回押したときドアコントロールトランスミッタのLEDが3回点灯し、スイッチを押し続けたときLEDが点滅を繰り返すことを点検する。

            □ 参 考 □
            3回以上押してLEDが点灯しない場合は、電池切れが考えられる。

          2. ワイヤレスドアロックリモートコントロール作動範囲内において、スイッチを約1秒押すと全ドアがアンロックまたはロック作動することを点検する。ただし、イグニッションキーシリンダにキープレートを差し込んだ状態またはいずれかのドアが開いている状態では作動しない。

        2. チャタリング防止機能点検


          1. スイッチを押し続けても、対応する作動を1回作動しか行わず、連続的に対応する作動を繰り返さないことを点検する。ただし、スイッチから指を離して再びスイッチを押すまで約1秒以上の間隔をおけば、次に押したスイッチに対応する作動を行うことを点検する。

        3. オートロック機能点検


          1. スイッチを押して全ドアのアンロックを行った後、約30秒以内にいずれかのドアを開かれないか全ドアがロックされないと自動的に全ドアをロック作動することを点検する。ただし、30秒以内にいずれかのドアを開くか全ドアがロックされると自動的にロック作動しないことを点検する。

        4. スイッチ誤作動防止機能点検


          1. イグニッションキーシリンダにキープレートを差し込んだ状態では、スイッチを押してもロックまたはアンロック作動しないことを点検する。ただし、識別コードの登録モード時は除く。

          2. 登録されていないドアコントロールトランスミッタのスイッチを押したとき作動せず、また登録したドアコントロールトランスミッタを押したとき、ロックまたはアンロック作動することを点検する。

        5. ドア開·半ドア時作動停止機能点検


          1. いずれかのドアが半ドアまたは開かれているとき、スイッチを押してもロックまたはアンロック作動しないことを点検する。

        6. 運転席シートベルト装着時作動停止機能点検


          1. 運転席シートベルトを装着した状態で、スイッチを押してもロック作動しないことを点検する。

        7. 繰り返し機能点検


          1. 運転席ドアのドアコントロールノブをアンロック状態で動きを強制的に阻止しスイッチを押したとき、約2秒後に再度全ドアをロックすることを点検する。

        8. ハザード(アンサーバック)点滅機能点検


          1. スイッチを押したとき、全ドアがロックまたはアンロック作動と同時にハザードが1回(ロック時)または2回(アンロック時)点滅することを点検する。



        1. ドアコントロールレシーバ点検


          1. 電圧および導通点検


            1. コネクタを切り離す。

            2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、車両ワイヤハーネス側コネクタの各端子とボデーアース間の導通および電圧を点検する。

              SST
              09082-00030  
              09083-00150  

              基準:


              端子番号
              項目
              測定条件
              基準
              1←→ボデーアース
              導通
              常時
              導通あり
              5←→ボデーアース
              電圧
              常時
              10ー14V

              □ 参 考 □
              基準外の場合は、車両側の不具合。

            3. コネクタを接続する。



            4. B063779
            5. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、2端子とボデーアース間の電圧を点検する。

              SST
              09082-00030  
              09083-00150  

              基準:


              端子番号
              項目
              測定条件
              基準
              2←→ボデーアース
              電圧
              イグニッションスイッチOFF、キーなし、全ドア閉でドアコントロールトランスミッタスイッチ OFF→ON
              1V以下→6V→1V以下

              ■ 注 意 ■
              電圧出力の確認は、バーグラフ表示にて点検する。

              □ 参 考 □
              基準外の場合は、ドアコントロールレシーバの不具合。



          1. ドアコントロールリレーASSY点検


            1. 電圧および導通点検


              1. コネクタを切り離す。



              2. B063778
              3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、車両ワイヤハーネス側コネクタの各端子とボデーアース間の電圧および導通を点検する。

                SST
                09082-00030  
                09083-00150  

                基準:


                端子番号
                項目
                測定条件
                基準
                3←→ボデーアース
                電圧
                イグニッションスイッチ OFF→ON
                0V→10-14V
                5←→ボデーアース
                導通
                運転席シートベルト未装着状態で、ドアロックコントロールノブLOCK→UNLOCK
                導通なし→あり
                16←→ボデーアース
                電圧
                ハザードウォーニングスイッチOFF時
                10-14V
                18←→ボデーアース
                電圧
                全ドア閉→運転席ドア開
                10-14V→0V
                19←→ボデーアース
                電圧
                全ドア閉→いずれかのドア開
                10-14V→0V
                21←→ボデーアース
                電圧
                イグニッションスイッチキーシリンダにキープレートを差し込む→抜く
                0V→10-14V
                25←→ボデーアース
                導通
                常時
                導通あり

                □ 参 考 □
                基準外の場合は、車両側の不具合。

            2. コネクタを接続する。

            3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、車両ワイヤハーネス側のコネクタの各端子とボデーアース間の電圧を点検する。

              SST
              09082-00030  
              09083-00150  

              基準:


              端子番号
              項目
              測定条件
              基準
              1←→ボデーアース
              電圧
              IGスイッチ OFF、キーシリンダにキープレートなし、全ドア閉でドアコントロールトランスミッタのスイッチ OFF→ON(約1秒押す)LOCK作動時
              0V→10-14V→0V
              13←→ボデーアース
              電圧
              IGスイッチ OFF、キーシリンダにキープレートなし、全ドア閉でドアコントロールトランスミッタのスイッチ OFF→ON(約1秒押す)UNLOCK作動時
              0V→10-14V→0V
              16←→ボデーアース
              電圧
              IGスイッチ OFF、キーシリンダにキープレートなし、全ドア閉でドアコントロールトランスミッタのスイッチ OFF→ON(約1秒押す)LOCK作動時
              10-14V→1V以下→10-14V
              16←→ボデーアース
              電圧
              IGスイッチ OFF、キーシリンダにキープレートなし、全ドア閉でドアコントロールトランスミッタのスイッチ OFF→ON(約1秒押す)UNLOCK作動時
              10-14V→1V以下→10-14V
              22←→ボデーアース
              電圧
              IGスイッチ OFF、キーシリンダにキープレートなし、全ドア閉でドアコントロールトランスミッタのスイッチ OFF→ON
              1V以下→6V→1V以下

              ■ 注 意 ■
              1. 運転席シートベルト未装着の状態で点検を行う。
              2. 電力出力の確認は、バーグラフ表示にて点検する。

              □ 参 考 □
              基準外の場合は、ドアコントロールリレーASSY、ドアコントロールレシーバまたはドアコントロールトランスミッタの不具合。