ヒータ&エアコンデイシヨナシステム  注意事項




    1.冷媒HFC-134a(R134a)についての注意事項


    1. 互換性について




      1. E013353
      2. 冷媒サイクルを構成する部品やコンプレッサーオイルなどは、HFC-134a(R134a)のシステムと従来のR12のシステムで互換性はない。



    2. 冷媒HFC-134a(R134a)について




      1. E013352
      2. 冷媒は必ずHFC-134a(R134a)を使用する。

        ■ 注 意 ■
        1. 通常の取り扱い方では、無毒、無害であるが、裸火や高温条件下(タバコやストーブなど)で有害ガスに変化することがある。
        2. 換気に十分注意し、閉め切った場所での作業は行わない。
        3. ハライドトーチ式リークテスターでのガスもれ点検は絶対行わない。

        □ 参 考 □
        マニホールドゲージをHFC-134a(R134a)専用とし、誤充てんの防止をはかっている。



    3. コンプレッサーオイルについて


      1. コンプレッサーオイルは必ずND-OIL8を使用する。

        □ 参 考 □
        HFC-134a(R134a)のシステムにR12用のコンプレッサーオイルを使用すると潤滑不良によるコンプレッサーのロック、ゴム部品の膨潤による冷媒ガスもれなどのおそれがある。逆に、R12のシステムにHFC-134a(R134a)用のコンプレッサーオイルを使用するとA/Cシステムの耐久性が低下する。

      2. HFC-134a(R134a)用のコンプレッサーオイルは吸湿性が高いので、A/C部品をはずした場合は、直ちにプラグ、ビニールテープなどで大気と遮断する。



      3. E013354
      4. HFC-134a(R134a)用のコンプレッサーオイルは、アクリル樹脂に悪影響を与えるので、オイルを飛散させない。



    4. Oリングについて




      1. E013358
      2. Oリングは必ずHFC-134a(R134a)用のOリングを使用する。

        □ 参 考 □
        HFC-134a(R134a)用のOリングとR12用のOリングは材質、線径等が違うため、誤って使用するとガスもれを起こすおそれがある。

    5. 真空引き作業時の注意事項


      1. 真空引きを行う場合は、R12用の真空ポンプに電磁弁アダプターを取り付けて作業する。

        □ 参 考 □
        電磁弁アダプターを使用しないで真空引き後放置すると、真空ポンプ内のオイル(R12用)が逆流してHFC-134a(R134a)のシステムに流入するおそれがある。



    6. 冷媒ガスもれ点検について


      1. 冷媒ガスもれ点検はハロゲンリークディテクター(ND品番95146-00060)を使用して、点検する。

        □ 参 考 □
        1. 従来のハライドトーチ式リークテスターは、HFC-134a(R134a)が塩素を含まないため使用できない。
        2. 従来の電気式ガスリークテスターもHFC-134a(R134a)の分子がR12の分子に比べ小さいため、感度が低く検出できない場合がある。



      2. E013356
      3. 冷媒ガスもれ点検は、IGスイッチOFFで行う。

        □ 参 考 □
        1. エンジン回転中に行うと、ファンおよびブロワーなどの風により、もれたガスが希釈され検出しにくくなる。
        2. クーラユニット内の冷媒圧力が下がり、ガスがもれにくくなる。
        3. 電気式ガスリークテスターがドレーンホースからの湿った空気により湿度の急激な変化に反応し(特に高感度なHFC-134a(R134a)対応型は反応しやすい)誤判断する。



      2.脱着作業についての注意事項
      1. 冷媒ガスが目に入った場合の処理


        1. 目を手やハンカチでこすらない。

        2. 専門の眼科医の手当てを受ける。

      2. 冷媒ガス(サービス缶)取り扱い上の注意


        1. サービス缶を加熱しない。サービス缶を直接加熱したり熱湯の中に入れると、缶内の圧力が異常に高くなり、缶が破裂する危険性がある。やむを得ずサービス缶を暖める場合は、40°C以下の温水を使用する。

        2. サービス缶を落としたり、たたいたりしない。

        3. エンジン回転中、マニホールドゲージの高圧バルブを開かない。エンジン回転中高圧バルブを開くと、高圧ガスがサービス缶に逆流して缶が破裂する可能性がある。

        4. サービス缶を顔の近くで取り扱わない。また、必ず保護メガネを着用する。



      3. 配管の取り付け


        1. Oリングは必ず新品を使用する。

          □ 参 考 □
          1. 必ずHFC-134a(R134a)用のOリングを使用する。
          2. Oリングをはずすときは、配管を傷つけないよう楊子などのやわらかい物を使用する。

        2. Oリングには、充分にコンプレッサーオイル(ND-OIL8)を塗布する。

        3. ホース配管は自然に配索し、ねじったり、無理に折り曲げたりしない。



        4. E013357
        5. Oリングに糸くず等異物が付着すると冷媒ガスもれの原因となるため、軍手等を使用せず作業を行う。