ワイヤレスドアロックコントロールシステム  前点検



概要
以下は電波チェッカー(DENSO品番:95079-00490)を使い、(a)外来電波の有無、(b)ワイヤレスキーの出力低下、を点検する手順である。ワイヤレスドアロックコントロールシステムの作動(ワイヤレスロック、アンロック)不良があった場合、本格的なシステム点検に入る前に、まず電波チェッカーを使い、以下の電波系の簡易点検をする。特定の場所·時間帯でワイヤレスドアロックコントロールシステムの不具合が発生したり、時々作動しない場合は、車室内外の外来電波が影響している可能性がある。このケースで、不具合が再現しない場合、不具合が発生した場所にて、作動確認と電波チェッカーを使った「(a)外来電波の確認」をすると良い。

□ 参 考 □
ワイヤレスドアロックコントロールシステムは、微弱電波を使用しているため、ワイヤレスドアロックコントロールシステム通信周波数に近い周波数の車室内外の外来電波の影響を受けることがある。


電波環境ブロック図


B382200J01

□ 参 考 □
  1. RF帯:ワイヤレスキーから発信されている電波の周波数。Radio Frequencyの略で高周波数であることを示す。300MHz帯で車両により異なる。
  2. ドアコントロール コンピュータASSY(レシーバ)取り付け位置は部品配置図参照。


システム図


B382201J01


点検前準備
  1. 本車両のワイヤレスドアロックコントロールシステムの使用周波数にセットする。
    RF帯
    314.00 MHz

    □ 参 考 □
    RF帯の各々の周波数に合ったチャンネルに切り替える。以下は電波チェッカーの初期セット値です。

    チャンネル
    RF帯
    1ch
    312.15 MHz
    2ch
    312.25 MHz
    3ch
    314.00 MHz
    4ch
    314.35 MHz
    5ch
    314.98 MHz
    6ch to 10ch
    -
    11ch to 15ch
    -
    16ch
    426.08 MHz
    17ch
    429.20 MHz
    18ch to 20ch
    -

  2. レベルインジケータの表示レベルを"HI"にセットする。

  3. B274223J02
    電波チェッカーによるRF帯の電波強度はデジタル数値とレベルインジケータにて表示する。
    イラスト内指示文字 
    *1
    RF帯の電波強度をデジタル数値にて表示
    *2
    RF帯の電波強度を10段階のレベルインジケータにて表示

診断手順
以下の表に、電波チェッカーを使用した、電波環境診断の流れを示します。「外来電波」有無の確認、「ワイヤレスキー送信機能」の確認の順に点検を進めていきます。

診断ブロック
診断手順NO.
診断項目
考えられる原因
外来電波
1
車室外電波環境
車室外外来電波
2
車室内電波環境
車室内外来電波
ワイヤレスキー送信機能
3
ワイヤレスキー(RF送信)
  1. 電池寿命
  2. ワイヤレスキー(RF送信回路)



手順1車室外外来電波の確認



    B382199J01
  1. ワイヤレスドアロックコントロールシステムが正常に作動しない(ワイヤレスロック、アンロック)場所で、図のように電波チェッカーをドアコントロール コンピュータASSY(レシーバ ツキ)の車室外の周辺1m以内に置き、RF帯電波強度(本車両の使用周波数)を確認する。

    基準
    RF帯電波強度のデジタル数値
    ( )内はレベルインジケータ数
    6以下(2以下):影響なし

    イラスト内指示文字 
    *a
    1m以内

  2. □ 参 考 □
    1. 外来電波が存在しても、ワイヤレスキーをドアコントロール コンピュータASSY(レシーバ ツキ)に近づける(約30cm以内)と、作動することが多い。確認して良い結果が得られたら、お客様に提案する。
    2. 電波障害が想定される場所には、例えば、放送局アンテナ·大型ディスプレイ·発電所·ガゾリンスタンド·空港·無線式ガレージ·無線式監視カメラ·住宅用セキュリティなどがある。



NG.
ノイズ源を確認する
OK


手順2車室内外来電波の確認

  1. 電波チェッカーを車室内のドアコントロール コンピュータASSY(レシーバ ツキ)の直近に置き、RF帯電波強度(本車両の使用周波数)を確認する。

    基準
    RF帯電波強度のデジタル数値
    ( )内はレベルインジケータ数
    6以下(2以下):影響なし

  2. □ 参 考 □
    1. NGの場合、まずは標準外電装品を外す、または電源を切ることを検討する。
    2. 車両搭載品による電波障害には、携帯電話·ノートパソコン·携帯音楽プレーヤー·ワイヤレスランタン·ワイヤレスフォグランプ·盗難防止装置·無線機·ポータブルゲーム機器·イオンジェネレータ·充電器·室内照明類·ヘッドレストモニターなどがある。



NG.
標準装備外の電装品等のコネクターを切り離して、ノイズ源を確認する
OK


手順3ワイヤレスキーの出力確認



    B272817J01
  1. 図のようにワイヤレスキーを電波チェッカーの横10cm以内に置き、ワイヤレスキーのいずれかのスイッチを3秒間長押しし、RF帯電波強度(使用周波数)を確認する。

    基準
    RF帯電波強度のデジタル数値
    ( )内はレベルインジケータ数
    3秒間20以上(9以上)を継続

    イラスト内指示文字 
    *a
    10cm

    □ 参 考 □
    ワイヤレスキーのスイッチを押した後、3秒間の間に電波チェッカーの出力が急激に低下した場合は、電池残量が少なくなっている。

    結果 
    結果
    飛び先
    基準値がNGの場合、電池交換する
    A
    基準値がNGの場合
    電池交換後、再点検し基準値がNGの場合
    B
    基準値がOKの場合
    ワイヤレスキー、電池は正常
    C

    □ 参 考 □
    使用電池の型式(CR2016)、挿入向きも確認する。



B.
ドアコントロールトランスミッタモジュールセット交換(要領は参照)

C.
ワイヤレス系各システム症状別一覧へ(要領は参照)
A

トランスミッタ バッテリ交換(要領は参照)