EFIシステム(1NZ-FE)    EGR系統

準備品一覧


回路説明


エンジンコントロール コンピュータは、運転状態に応じて最適に制御された量の排気ガスを燃焼室へ再循環させることにより、燃焼温度を下げNOxの低減をはかる。エンジン回転数、水温、負荷信号、車速信号など各センサからの信号により、EGR許可条件が成立した場合エンジンコントロール コンピュータが、EGR バルブASSYのステップモータへ通電しバルブ開度をリニアに制御する。


点検手順


□ 参 考 □
  1. アクティブテスト[EGRステップ数]を活用することにより、EGR バルブASSYの作動を確認することができる。
  2. EGR バルブASSYが正常であれば、アクティブテスト実行時にデータモニタが以下のように変化する。

    データモニタ
    アクティブテスト[EGRステップ数]を上げていったときのデータモニタの変化
    エンジン回転数
    ラフアイドルになっていく
  3. データモニタ[ノックセンサ最下限記憶値]を活用することにより、EGR系統の作動状況を推測することができる。
  4. GTSを使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。


手順1GTSデータ読み取り(ノックセンサ最下限記憶値)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / ノックセンサ最下限記憶値

  1. データモニタを読み取る。

    □ 参 考 □
    不具合症状とデータモニタ[ノックセンサ最下限記憶値]の数値をもとにトラブルシュートをすすめる。


    結果

    不具合症状
    基準値
    不具合箇所
    飛び先
    始動不良
    エンスト
    アイドル不安定
    7 °CA超え
    1. EGRバルブ開固着
    2. EGRバルブ異物噛み込み
    A
    7 °CA以下
    1. EGRバルブ閉固着
    2. EGR流量閉塞
    B
    息つき
    加速不良
    1. EGRバルブ閉固着
    2. EGR流量閉塞



B
手順 5 へ
A


手順2EGR バルブASSY点検
  1. EGR バルブASSYを取りはずす。(要領は参照)

  1. デポジットの堆積がなく、バルブが閉じているか確認する。

    基準
    デポジットの堆積がなく、バルブがすき間なく閉じている。

    結果 
    結果
    飛び先
    異常
    A
    正常
    B



B
症状別一覧に示された、次の点検回路へ (要領は 参照)
A


手順3EGR バルブASSY交換
  1. EGR バルブASSYを交換する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    EGR バルブASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)


次へ


手順4不具合症状確認
  1. 不具合症状が解消されているか確認する。

    基準
    不具合が解消された。


次へ

終了 

手順5GTSアクティブテスト実施(EGR ステップ数)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / EGRステップ数

  1. アクティブテスト実行中のデータモニタ項目[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。

    基準
    アクティブテストの駆動指数に応じてデータモニタ[エンジン回転数]が変化する。


    確認項目
    EGRステップ数(アクティブテスト)
    0 step
    0 → 30 step(アイドル時)
    アイドリング状態
    安定している
    安定→ラフアイドルまたはエンスト

    ■ 注 意 ■
    1. EGRステップ数を30step以上行わない。
    2. アクティブテスト実施時には、EGR バルブASSYが開いた状態を10秒以上継続しない。
    3. アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0stepに戻してから終了する。

    □ 参 考 □
    1. アクティブテスト実施時は、データモニタ[アイドルSW]がONであることを確認する。
    2. アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGR バルブASSYの故障が考えられる。

結果
飛び先
ラフアイドルにならない
A
ラフアイドルになる
B


B
手順 8 へ
A


手順6EGR配管点検(EGR デリバリチャンバおよびエキゾーストマニホールド - EGR バルブASSY)


  1. EGRデリバリチャンバおよびエキゾーストマニホールド←→EGR バルブASSY間の流路に亀裂、損傷、つまりがないことを確認する。


    A282686

  1. 各取り付け部から排気漏れのないことを確認する。

    □ 参 考 □
    必要であれば、各部を取りはずして点検する。

    基準
    流路に亀裂、損傷、つまり、排気漏れがない。



NG
手順 9 へ
OK


手順7EGR バルブASSY交換
  1. EGR バルブASSYを交換する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    EGR バルブASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



次へ
手順 10 へ

手順8EGR配管点検(EGR デリバリチャンバおよびエキゾーストマニホールド - EGR バルブASSY)


  1. EGRデリバリチャンバおよびエキゾーストマニホールド←→EGR バルブASSY間の流路に亀裂、損傷、つまりがないことを確認する。


    A282686

  1. 各取り付け部から排気漏れのないことを確認する。

    □ 参 考 □
    必要であれば、各部を取りはずして点検する。

    基準
    流路に亀裂、損傷、つまり、排気漏れがない。

結果 
結果
飛び先
異常
A
正常
B


B
手順 10 へ
A


手順9不具合箇所修理または交換
  1. 不具合箇所の修理または交換をする。

    □ 参 考 □
    排気ガス漏れを修理した後は修理後点検を行う。(要領は参照)


次へ


手順10再学習実施(ノック補正学習値)

□ 参 考 □
  1. 不具合箇所修理後にノック補正学習値の再学習を実施し、正常な学習値に戻さなければならない。
  2. 以下の走行テストを実施することでノック補正学習値の再学習をすることができる。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにしてエンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)

  1. 車両を70 to 80km/hで5 分以上走行する。

    ■ 警 告 ■
    この走行テストを行うときは、制限速度等の道路交通法を必ず守って実施すること。


次へ


手順11ダイアグコード消去(ノックセンサ最下限記憶値)

□ 参 考 □
ダイアグコード記憶の有無に関わらず、ダイアグコード消去を実施することで[ノックセンサ最下限記憶値]をクリアすることができる。

  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)

  1. IG OFFにして、30秒間待機する。


次へ


手順12作動確認運転実施
  1. エンジンを始動する。

  1. 車両を70 to 80km/hで5分以上走行する。

    ■ 警 告 ■
    この走行テストを行うときは、制限速度等の道路交通法を必ず守って実施すること。


次へ


手順13GTSデータ読み取り(ノックセンサ最下限記憶値)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / ノックセンサ最下限記憶値

  1. データモニタを読み取る。

    基準値
    7°CA超え



NG
燃焼室デポジット清掃
OK

終了