EFIシステム(1NR-FE)    アイドル不安定

準備品一覧


回路説明



不具合症状
主な不具合状況
トラブルエリア
  1. 燃焼不良によるエンジン回転数変動
  2. アイドリング回転数が低い、または高い
上記に起因するエンジン振動大
  1. 点火不良
  2. 空燃比のずれ(吸入空気量の過不足、燃料の過不足)
  3. 圧縮不足
  4. 外部負荷の変動
点火系
  1. スパーク プラグ
  2. イグニッション コイルASSY
燃料系
  1. フューエル インジェクタASSY
  2. フューエル ポンプ
  3. フューエル ポンプ制御系統
  4. フューエルライン
  5. エバポパージ系統
  6. 燃料品質(異物混入·劣化含む)
吸排気系
  1. EGRシステム
  2. インテークエアフロー メータSUB-ASSY
  3. インテークエアシステム(接続不良、デポジット堆積)
  4. スロットル ボデーASSY(モータツキ)
  5. クウネンピ センサ
  6. オキシジェン センサ
  7. カムシャフトタイミングオイルコントロール バルブASSY
  8. 動弁系統(VVTシステム)
  9. ブレーキブースタASSY
その他制御系
  1. エンジンコントロール コンピュータ
  2. ワイヤハーネスまたはコネクター
  3. ノックコントロール センサ
  4. E.F.I. ウォータテンパラチャセンサ
本体系
  1. サーモスタット
  2. エンジン本体
  3. エンジンマウント
外部負荷要因
  1. エアコン系統
  2. パワーステアリング系統
  3. 電気負荷信号系統
  4. CVTシステム

□ 参 考 □
  1. ダイアグコードが表示されている場合は、先に該当するダイアグコードのトラブルシュートを行う。
  2. 問診結果の不具合発生時の状況が再現されていることを確認する。
  3. GTSを使用して、データモニタを読み取る。データモニタは、エンジン稼動状態が確認できるため、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
  4. 不具合現象が再現していない場合は、問診結果による不具合発生時の兆候·状況下での再現テストを行い、症状を確認することに重点を置く。


システムにおける不具合要因および症状

□ 参 考 □
以下に、システム不具合時の特徴について記載する。要因と症状の関係性を理解の上、各部点検を実施のこと。不具合症状が再現しない場合でも、データモニタに不具合の兆候が現われている場合がある。

  1. a. 点火系

    スパーク プラグ 
    主な不具合要因
    性能劣化(消耗、異物付着を含む)
    症状
    燃焼不良によるエンジン回転数変動
    データモニタ項目
    失火カウンタ

    □ 参 考 □
    不具合気筒のスパーク プラグが燃料で異常に濡れる場合はフューエルインジェクタの油密不良も考えられる。


    イグニッション コイルASSY 
    主な不具合要因
    内部不良
    症状
    燃焼不良によるエンジン回転数変動
    データモニタ項目
    失火カウンタ
  2. b. 燃料系

    フューエル インジェクタASSY 
    主な不具合要因
    つまり
    症状
    1. 燃焼不良によるエンジン回転数変動
    2. アイドリング回転数が低い、または高い
    データモニタ項目
    1. F/B補正値
    2. F/B学習値
    3. F/B実施状態
    4. 目標空燃比
    5. 実空燃比λ
    6. A/Fアイドル学習値
    7. A/F低負荷学習値
    8. A/F中負荷1学習値
    9. A/F中負荷2学習値
    10. A/F高負荷学習値
    11. トータルF/B補正係数

    □ 参 考 □
    ”燃料噴射量”のアクティブテストにより燃料噴射量を増減させたときのエンジン不調が解消される場合、該当するシリンダーに異常がある可能性がある。


    フューエル ポンプ、フューエルライン(燃料供給系統) 
    主な不具合要因
    1. ポンプ吐出量低下(フィルタつまりを含む)
    2. フューエルラインの曲がり、潰れによるつまり
    症状
    1. 燃焼不良によるエンジン回転数変動
    2. アイドリング回転数が低い、または高い
    3. 加速時、高速走行時の力不足、もたつき

    燃料品質 
    主な不具合要因
    1. 経年劣化による燃料劣化、および水入り
    2. 品質不良
    症状
    1. 燃焼不良によるエンジン回転数変動
    2. アイドリング回転数が低い、または高い
    3. 始動困難
  3. c. 吸排気系

    EGRシステム 
    主な不具合要因
    摺動不良、固着
    症状
    1. 燃焼不良によるエンジン回転数変動
    2. アイドリング回転数が低い、または高い
    3. 始動不良、力不足、エンスト
    データモニタ項目
    1. EGR現在ステップ数
    2. EGR目標開度
    3. 通常、EGR実開度=EGR目標開度±5% (全閉:0%、全開:100 %)
    4. EGR バルブのアクティブテストを使用して、EGRバルブ開度を変化させた とき、エンジン不調に変化があるか確認する。
    5. イグニッションスイッチがONにされる(エンジン停止状態)と、EGRバルブが全閉になる。

    インテークエアフロー メータSUB-ASSY 
    主な不具合要因
    性能劣化(異物付着を含む)
    症状
    力不足
    データモニタ項目
    吸入空気量

    □ 参 考 □
    データモニタ異常時はインテークエアフロー メータSUB-ASSY系統の異常が考えられる。


    スロットルシステム 
    主な不具合要因
    デポジット堆積によるアイドル時流量特性変化に対する補正不足
    症状
    1. 燃焼不良によるエンジン回転数変動
    2. アイドリング回転数が低い、または高い
    データモニタ項目
    1. ISCフィードバック学習値
    2. ISC開度
    3. ISC フィードバック値
    4. ISCオルタ要求トルク
    5. ISCエアコン要求トルク
    6. ISC補機合算トルク

    クウネンピ センサ、オキシジェン センサ 
    主な不具合要因
    センサ特性ずれ
    症状
    空燃比のずれによる燃焼不良
    データモニタ項目
    1. A/Fセンサ電圧
    2. O2センサ電圧
    3. F/B実施状態
  4. d. 本体系

    エンジン本体 
    主な不具合要因
    1. 圧縮抜け
    2. デポジット堆積(燃焼室内、インテークバルブ、インテークマニホールド)
    症状
    1. 燃焼不良によるエンジン回転数変動
    2. アイドリング回転数が低い、または高い
    3. 加速時のもたつき、エンスト

    □ 参 考 □
    1. 燃焼室内デポジット堆積およびインテークバルブデポジット堆積については、インテークバルブのデポジット噛み込みにより、エンストの症状が起こる場合がある。
    2. “気筒別エンジン回転計測”のアクティブテスト結果として、他のシリンダーより高速のシリンダーがある場合、該当するシリンダーは圧縮損失している可能性がある。
    3. インテークバルブのデポジット堆積については、デポジットへの燃料付着による供給遅れによりラフアイドルの症状が起こる場合がある。


アイドル不安定に関連するデータリスト一覧

□ 参 考 □
車両により対応していないデータモニタ項目があるため、診断手順内で使用しているデータモニタ項目以外は参考にとどめる。
  1. ISC フィードバック学習値
  2. ISC 開度
  3. ISC フィードバック値
  4. ISC オルタ要求トルク
  5. ISC エアコン要求トルク
  6. ISC 補機合算トルク
  7. F/B 補正値
  8. F/B 学習値
  9. F/B 実施状態
  10. 目標空燃比
  11. A/F 実空燃比
  12. A/F アイドル学習値
  13. A/F 低負荷学習値
  14. A/F 中負荷1学習値
  15. A/F 中負荷2学習値
  16. A/F 高負荷学習値
  17. トータルF/B 補正係数
  18. 吸入空気量
  19. EGR 目標開度
  20. EGR 現在ステップ数
  21. 失火カウンタ
  22. A/F センサ電圧
  23. O2 センサ電圧



点検手順


□ 参 考 □
ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。


手順1問診
  1. アイドル不安定発生時の詳細状況について問診を実施する。

    □ 参 考 □
    アイドル不安定の発生状況によって、以下の不具合箇所が考えられる。


    不具合内容
    不具合推定箇所
    冷間始動後のアイドルで特に不調、エンジン回転数を上げれば不調を感じにくい。
    EGRバルブの閉じ不良によるEGR過多が原因の可能性
    冷間温間特に問わず、加速時のもたつきや力不足を伴う
    1. 走行距離の少ない車両(オド概ね2万km未満、または年間走行距離2000km未満)は燃料品質要因(劣化、水入りなど)の可能性
    2. 走行距離の多い車両(オド概ね15万km越え)は吸気系·燃焼室デポジットの吸排気バルブへの一時的な噛み込み、デポジットへの燃料付着による過渡空燃比リーンずれの可能性
    3. エアフローメータへの異物付着などによる出力異常の可能性
    4. 粗悪燃料によるインジェクタ流量低下の可能性
    冷間温間特に問わず、エンスト、またはエンスト直後の始動性悪化を伴う
    燃焼室内または吸気系デポジットの吸排気バルブへの一時的な噛みこみの可能性
    1. 減速から停車の過程において、エンジン回転数が一瞬低下して震える
    2. N→D、Rのシフト操作や、エアコン、もしくは電装品の作動と同期してエンジン回転数が変動し、震える
    燃料品質、エアコン(環境要因、冷媒圧不足)や充電系統(バッテリ劣化やオルタネータ発電不良)、ブレーキブースタ系統など外部負荷要因等による、電子スロットルアイドル流量補正の一時的なずれの可能性


次へ


手順2ダイアグコード読み取り
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. 走行テストを実施する。

  1. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)

    結果

    結果
    飛び先
    ダイアグコードが出力されないダイアグコードが出力される
    A
    ダイアグコードが出力されない
    (P1603, P1604, P1605の現象ダイアグは除く)
    B



B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照)
A


手順3不具合症状確認
  1. 問診結果と同様の不具合症状が発生しているか確認する。

    □ 参 考 □
    不具合現象が再現できない場合は、常時発生しない問題の点検を行い、問診結果による不具合発生状況下での再現テストを行う。(要領は参照)


    結果

    結果
    飛び先
    不具合現象が現在も発生している
    A
    不具合現象は現在発生していない(以前は発生していた)
    B



B
常時発生しない問題の点検 (要領は 参照)
A


手順4GTSデータ読み取り(ISCフィードバック学習値)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / ISCフィードバック学習値

  1. データモニタを読み取る。

    結果

    結果
    飛び先
    7.0 Nm未満
    A
    上記以外
    B



B
手順 21 へ
A


手順5GTSデータ読み取り(F/B学習値バンク1およびF/B補正値バンク1)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / F/B学習値 バンク1、F/B補正値 バンク1

  1. データモニタを読み取る。

    結果

    点検内容
    結果
    飛び先
    F/B学習値 バンク1とF/B補正値 バンク1の合計
    -15%以上、または+15%未満
    A
    上記以外
    B

    □ 参 考 □
    1. ”トータルF/B補正係数”は空燃比異常検出に用いている。”F/B補正値+F/B学習値”をエンジンコントロールコンピュータで補正しているため、データ計測時点の”F/B補正値+F/B学習値”と一致しない場合がある。
    2. データモニタ項目(A/Fアイドル学習値、A/F低負荷学習値、A/F中負荷1学習値、A/F中負荷2学習値、A/F高負荷学習値)を確認することにより下記の傾向があることが判断できる。(V型エンジンの場合、両バンクとも同じ補正傾向になっていること。片バンクのみの補正状態が-15%以下、または+15%以上の場合、そのバンクのクウネンピ センサまたはオキシジェン センサ不調が考えられる。)
    3. リーン異常: A/F学習値が+15%以上の"増量側"に補正される領域がある。
      1. フューエルインジェクタ流量低下
      2. エアフローメータ出力の低下(異物付着)
      3. エアフローメータより下流(インマニ側)でのエア吸い込み
      4. 燃圧低下(燃料フィルタ、燃料ポンプ、プレッシャレギュレータ)
    4. 領域別学習値を確認できる機種で、”A/F高負荷学習値”のみ増量補正されている場合、燃料供給不良(インタンク燃料ポンプ、フューエルフィルタつまり)が考えられる。
    5. 領域別学習値を確認できる機種で、”A/Fアイドル学習値”または”A/F低負荷学習値”のみ増量補正している場合、エアフローメータ下流でのエア吸い込みが考えられる。
    6. リッチ異常: A/F学習値が-15%以下の"減量側"に補正される領域がある。
      1. フューエルインジェクタ流量増加
      2. エバポパージ系統



B
手順 14 へ
A


手順6GTSアクティブテスト実施(パワーバランス)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動する。

    □ 参 考 □
    不具合発生状態の状態にする。(暖機後、冷間始動後など)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / パワーバランス

  1. アクティブテスト中のエンジン回転数を確認する。

    1. 各気筒をフューエルカットし、エンジン回転数の変化を確認する。
    2. パワーバランス実施中、個別気筒のみエンジン回転数に変化がない場合、その気筒に異常があると判断できる。
    3. パワーバランス実施中、全気筒にエンジン回転数の変化がある場合は、複数気筒に異常があると判断できる。
    4. データモニタの"失火カウンタ"の増加する気筒が不具合のある可能性がある。

    結果

    結果
    飛び先
    個別気筒に異常がある
    A
    複数または全気筒に異常がある、または個別気筒異常と判断できない
    B



B
手順 13 へ
A


手順7GTSアクティブテスト実施(気筒別エンジン回転計測)

□ 参 考 □
車両が[気筒別エンジン回転計測]のアクティブテストに対応していない場合は、コンプレッション測定を行い、異常がない場合は、手順8に戻って診断を進める。

  1. エンジンを暖機する。

  1. IG OFFにする。

  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / 気筒別エンジン回転計測

  1. モニターする項目にて、[気筒停止エンジン回転数#1 - #4]および[全気筒平均エンジン回転数]を選択する。

  1. エンジン停止中、[気筒別エンジン回転計測] - [ON]に切り替える。

    □ 参 考 □
    上記手順後、全シリンダの燃料噴射を停止し、[アクティブテスト] - [気筒別エンジン回転計測]が実行できる。

  1. エンジンを約10秒間クランキングさせる。

  1. GTSに表示される[気筒停止エンジン回転数#1 - #4]および[全気筒平均エンジン回転数]を読み取る。

    □ 参 考 □
    最初に表示されるエンジン回転数はGTSの最大値である。約10秒間のクランキング中に表示される[気筒停止エンジン回転数#1 - #4]が計測値となる。

    ■ 注 意 ■
    1. 20秒以上、クランキングをしない。
    2. アクティブテスト実施後、再度テストを実行するには、一度アクティブテストメニュー画面に戻り、再度実行する。
    3. 十分に充電したバッテリを使用する。

  1. クランキングを停止する。

    ■ 注 意 ■
    1. [アクティブテスト] - [気筒別エンジン回転計測] - [ON]を選択しない状態でクランキングを行うとエンジンは始動する。
    2. アクティブテストを実施すると、P1604(始動不良)などが検出される場合がある。
    3. アクティブテスト実施後、必ずダイアグコードを確認および消去を行う。

  1. データモニタを読み取る。

    □ 参 考 □
    1. 異常の可能性がある気筒は、他の気筒と比べて[気筒停止エンジン回転数]が高い。
    2. 個別気筒のみ[気筒停止エンジン回転数]が高い場合は、圧縮抜けの可能性がある。


    結果

    結果
    飛び先
    気筒停止エンジン回転数に変化がない
    (すべての気筒がほぼ同じ気筒停止エンジン回転数を表示)
    A
    気筒停止エンジン回転数に変化がある
    (個別気筒のみ他の気筒と大きく異なる気筒停止エンジン回転数を表示)
    B



B
手順 12 へ
A


手順8GTSアクティブテスト実施(燃料噴射量)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)

  1. アイドリングにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / 燃料噴射量

  1. 燃料噴射量を増減させたときの車両状態を確認する。

    □ 参 考 □
    1. 燃料噴射量を補正可能な下限値から上限値(例: -12%から12%)まで変化させる。
    2. 不調気筒の燃料噴射量を減量すると不具合が改善する傾向の場合、EGRポートつまりによってつまりの少ない気筒がEGR過多となり、不調に至っている可能性も考えられる。


    結果

    結果
    飛び先
    燃料噴射量を変化させても不調は変化しない
    A
    燃料噴射量を変化させたら不調は解消された
    B



B
手順 11 へ
A


手順9イグニッションシステム点検
  1. イグニッションシステムを点検する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    1. 不具合気筒のイグニッション コイルASSY、スパーク プラグを別の気筒に入れ替えて、不調気筒が変化するか確認する。
    2. 点火系入れ替えに関係なく、不具合気筒の点火プラグが燃料で異常に濡れる場合はインジェクタの油密不良も考えられる。


    結果

    結果
    飛び先
    入れ替えしても不調気筒の変化なし
    A
    入れ替えしたら不調気筒の変化あり
    B



B
手順 18 へ
A


手順10その他の関連部品点検
  1. 電源系統およびワイヤハーネス、コネクターの点検を行う。



次へ
不具合箇所の修理または交換

手順11フューエル インジェクタASSY交換
  1. 異常気筒のフューエル インジェクタASSYを交換する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    1. フューエルインジェクタの流量低下によるA/F学習値が全域増量側に補正される傾向の場合は、全気筒のフューエル インジェクタASSYを交換する。
    2. フューエル インジェクタASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



次へ
不具合修理後の確認作業実施

手順12コンプレッション測定
  1. コンプレッションを測定し、異常であればエンジン本体の点検、修理または交換を行う。(要領は参照)



次へ
不具合修理後の確認作業実施

手順13GTSアクティブテスト実施(EGRステップ数)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / EGRステップ数 / データモニタ / エンジン回転数、スロットルセンサ全閉状態

  1. アクティブテストを実施する。

  1. 燃料噴射量を増減させたときの車両状態を確認する。

    ■ 注 意 ■
    1. EGRステップ数を30step以上行わない。
    2. アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
    3. アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0stepに戻してから終了する。

    □ 参 考 □
    EGRステップ数を、0 から30stepまで行ったときの車両の状態を確認する。


    結果

    結果
    飛び先
    アクティブテスト実施中、不調は変化した
    (開き側で不調、閉じれば不調なし)
    A
    アクティブテストを行っても不調は変化しない
    (開閉しても不調悪化したまま)
    B

    □ 参 考 □
    アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければ、EGRバルブASSYの故障が考えられる。



B
手順 20 へ
A


手順14GTSデータ読み取り(吸入空気量)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸入空気量

  1. IG ON時およびエンジン回転数が3000rpm時のデータモニタを読み取る。

    結果

    結果
    飛び先
    下記以外
    A
    IG ON無風時(エンジンOFF): 0.3gm/sec以上および暖機後、3000rpm(電気負荷OFF、停車)時: 4.5gm/sec未満
    B



B
手順 19 へ
A


手順15GTSアクティブテスト実施(燃料噴射量)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)

  1. アイドリングにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / 燃料噴射量

  1. 燃料噴射量を増量させたときの車両状態を確認する。

    □ 参 考 □
    燃料噴射量を上限値(例: 12%)まで増量させる。


    結果

    結果
    飛び先
    燃料噴射量を増量させたら不調は解消された
    A
    燃料噴射量を増量させても不調は変化しない
    B



B
手順 17 へ
A


手順16フューエル インジェクタASSY交換
  1. 全気筒のフューエル インジェクタASSYを交換する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    フューエル インジェクタASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



次へ
不具合修理後の確認作業実施

手順17その他の関連部品点検
  1. その他の関連部品の点検を行う。

    □ 参 考 □
    ここまでの点検で不具合箇所がない場合、以下の不具合が考えられる。

    1. エンジンマウント劣化
    2. インテークマニホルド、インテークバルブのデポジット
    3. EGR ポート詰まりによるEGR 分配悪化
    4. デポジットへの燃料付着による供給遅れ


次へ


手順18不具合箇所の修理または交換
  1. 不具合箇所の修理または交換を行う。

  1. 不具合箇所の修理または交換した後は、修理後点検を行う。



次へ
不具合修理後の確認作業実施

手順19吸気系統の点検
  1. 吸気系統の接続状態、異物吸入による吸気系つまりを点検し、異常があれば修理、または異物の除去を行う。

    □ 参 考 □
    1. 異物がある場合は、異物除去後、次の手順へ進む。
    2. 異物がなければインテークエアフロー メータSUB-ASSYの異物を確認し、異常があれば取り除く。取り除けない場合はインテークエアフロー メータSUB-ASSYを交換する。
    3. インテークエアフロー メータSUB-ASSY を交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



次へ
不具合修理後の確認作業実施

手順20EGR バルブASSY交換
  1. EGR バルブASSY を交換する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    EGR バルブASSY を交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



次へ
不具合修理後の確認作業実施

手順21スロットルボデー内、異物除去および清掃
  1. スロットル ボデーASSY(モータツキ)に付着しているデポジットを清掃する。



  1. スロットルバルブを押し開き、エンジンコンディショナー(EFI車用)をしみ込ませたウエスを使用して、バルブおよびボアのカーボンを拭き取る。


    A213929J09


    イラスト内指示文字 
    *1
    スロットル ボデーASSY(モータツキ)
    *2
    ボア
    *3
    バルブ
    -
    -
    *a
    参考
    *b
    断面図
    *c
    バルブ全開時
    *d
    直接吹き付けによる清掃禁止
    *e
    デポジット
    -
    -

    ■ 注 意 ■
    1. バルブに指やウエスを挟まないように注意する。
    2. 異物を混入させないように注意する。
    3. スロットル ボデーASSY(モータツキ)は、丸洗いをしたり、エンジンコンディショナーを直接吹き付けない。バルブのシャフト部から洗浄液が侵入し、摺動不良やさびなどの不具合を発生する可能性がある。
    4. バルブ端面にコーティング材が塗布してある場合はコーティングが剥がれてしまわないよう注意すること。

    □ 参 考 □
    上記イラストは各車共通のイラストを使用しているため、実際の部品とは一致していない場合がある。


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手順22作動確認運転実施(学習値初期化、再学習)
  1. ISCフィードバック学習値の初期化を行う。(要領は参照)

  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動させ、完全暖機させる。

  1. アイドリング状態で3分以上放置し、エンジン回転数が設定回転数になっていることを確認する。

    □ 参 考 □
    デポジット清掃した後、学習値初期化、再学習しない状態でエンジン運転すると、エンジン回転数が高くなる場合がある。



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不具合修理後の確認作業実施

手順23不具合修理後の確認作業実施
アイドル不安定が解消されたことを確認する。

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終了