EFIシステム(1NR-FE)    ブレーキオーバーライドシステム

準備品一覧


回路説明



  1. ブレーキオーバーライドシステムは走行中にアクセルレータペダルとブレーキペダルが踏まれたときに、駆動トルクを抑制する制御を行う。以下に制御作動条件および制御内容を記載する。


    A284931J04

  2. 制御作動条件
    1. アクセルレータペダルとブレーキペダルが踏み込まれたとき

      ■ 注 意 ■
      アクセル開度と速度の関係によって、制御に入らない場合もある。

  3. 制御内容
    1. 車両速度が極低速域では、エンジン制御に使用しているアクセル開度読み値を通常時より抑制する。

      □ 参 考 □
      制御作動中は、通常時と比べてデータモニタのアクセル開度の値が減少する。

    2. 車両速度が上記以外の速度域では、アクセル開度読み値を一定値に強制的に落とす。

      □ 参 考 □
      制御作動中は、データモニタのアクセル開度の値は実際のアクセル開度(アクセルセンサNo,1電圧比)にかかわらず一定値に抑制される。

  4. 復帰条件
    1. アクセルレータペダルまたはブレーキペダルが戻された場合。


点検手順


  1. 例:
    車両を約10km/hで走行している状態で、アクセルレータペダルを1/2から3/4踏み込む。
  2. 踏み込んだアクセルレータペダルを保持した状態で、左足でブレーキペダルを踏み込んだ時にエンジン回転数が1000rpm付近まで下がれば、制御が作動していると判断できる。

■ 警 告 ■
このテストを行う時は、安全に走行確認ができる場所で周りに十分注意して行うこと。また、走行時は制限速度などの道路交通法を必ず守って実施すること。


□ 参 考 □
  1. 通常はデータモニタのアクセル開度の値はアクセルセンサNo,1電圧比の値に応じて変化する。(数値は同じ値にならない。数値は参照)
  2. データモニタのアクセル開度とアクセルセンサNo,1電圧比が乖離し、かつアクセルセンサNo,1電圧比の値が変化していても、アクセル開度の値が一定の場合は、この制御に入っていることが確認できる。(GTSのデータ保存機能を使用して、走行中のデータを記憶することができる。記憶したデータは、走行後確認できる。)
  3. お客様が意図的にアクセルレータペダルとブレーキペダルを両踏みしたときに起こる減速感について相談を受けた場合は、両踏みを行わないよう説明する。(例: アクセルレータペダルを操作中に、左足でブレーキペダルを操作するなど)


手順1ダイアグコード読み取り
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTS の画面表示に従って、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)

  1. 出力されているシステムのダイアグコードを確認する。

    結果

    結果
    飛び先
    ダイアグコードが出力されない
    A
    ダイアグコードが出力される
    B



B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照)
A


手順2GTSデータ読み取り(マスター圧センサ1)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動する。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: シャシ / ABS·VSC·TRC / データモニタ / マスター圧センサ1

  1. データモニタを読み取る。

基準
0.30 to 0.80V(ブレーキペダル解放時)

  1. ブレーキペダルを踏み込んだときのデータモニタを読み取る。

基準
数値が増加する。



NG
ブレーキ アクチュエータASSY(スキッドコントロールコンピュータ)点検 (要領は 参照)
OK


手順3GTSデータ読み取り(ストップランプSW、ST1入力)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / ストップランプSW、ST1入力

  1. データモニタを読み取る。

    基準: 
    ブレーキペダルの状態
    ストップランプSW
    ST1入力
    ブレーキペダルを踏む
    ON
    ON
    ブレーキペダルを離す
    OFF
    OFF



NG
ストップランプ スイッチASSY点検
OK


手順4ブレーキ ペダルSUB-ASSY点検
  1. ブレーキペダルの点検および調整を行う。(要領は参照)

□ 参 考 □
ストップランプ スイッチASSYがONになるのが遅いと制御に入るのが遅れ、ONになるのが早いと早期作動になる。そのため、ブレーキペダルおよびストップランプ スイッチASSYの点検を行う。



NG
ブレーキ ペダルSUB-ASSY点検および交換 (要領は 参照)
OK


手順5GTSデータ読み取り(アクセルセンサNo,1電圧比、アクセルセンサNo,2電圧比)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / アクセルセンサNo,1電圧比、アクセルセンサNo,2電圧比

  1. データモニタを読み取る。

    基準

    点検条件
    基準
    アクセルレータペダル 全閉→全開
    連続して変化

    □ 参 考 □
    アクセルレータペダルを操作したときのアクセルセンサNo,1電圧比およびアクセルセンサNo,2電圧比の標準値は参照。



NG
アクセルレータ ペダル センサASSY交換 (要領は 参照)
OK


手順6GTSデータ読み取り(車速)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. エンジンを始動する。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 車速

  1. データモニタを読み取る。

    基準

    点検条件
    基準
    停車時
    0km/h
    一定速で走行(16 to 64 km/h)
    表示される速度に大きな変動がない

    ■ 警 告 ■
    走行テストを行う時は、制限速度などの道路交通法を必ず守って実施すること。

    □ 参 考 □
    GTSのデータ保存機能(ストップショット)を使用して、走行中のデータを記憶することができる。記憶したデータは、走行後確認できる。



NG
メータ&ゲージシステムへ(車速信号回路) (要領は 参照)
OK


手順7GTSデータ読み取り(スピードセンサFR、スピードセンサFL、スピードセンサRR、スピードセンサRL)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. エンジンを始動する。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: シャシ / ABS·VSC·TRC / データモニタ / スピードセンサFR、スピードセンサFL、スピードセンサRR、スピードセンサRL

  1. データモニタを読み取る。

    基準

    点検条件
    基準
    停車時
    0km/h
    一定速で走行(16 to 64 km/h)
    表示される速度に大きな変動がない

    ■ 警 告 ■
    走行テストを行う時は、制限速度などの道路交通法を必ず守って実施すること。

    □ 参 考 □
    GTSのデータ保存機能(ストップショット)を使用して、走行中のデータを記憶することができる。記憶したデータは、走行後確認できる。



NG
スピードセンサ点検
OK

終了