DTC    P0756/63    S2ソレノイド系統(機能異常)

準備品一覧


機能説明


エンジンコントロールコンピュータは、車速センサおよびトランスミッションレボリューションセンサ(NT)からの信号により、ギヤ位置の検出を行う。その後エンジンコントロールコンピュータは、検出したギヤ位置が指令したギヤ位置と異なる場合に、関連するソレノイドバルブ、バルブボデーまたはオートマチック トランスアクスルASSYの機械的な問題を検出する。

□ 参 考 □
DTC P0756/63はトランスミッションソレノイド NO.1(S2)のOFF固着またはON固着を示している。



DTC No.
SAE/TCCS
DTC検出条件
  1. 診断条件
  2. 異常状態
  3. 異常期間
  4. その他
点検部位
P0756/63
トランスミッションソレノイド NO.1(S2)OFF固着異常:
  1. エンジン冷却水温60°C以上で、Dポジション走行中
  2. (a)、(b)および(c)
    (a) エンジンコントロールコンピュータが1速へ切り替えを指令したとき、2速に切り替わる
    (b) エンジンコントロールコンピュータが3速へ切り替えを指令したとき、3速に切り替わる
    (c) エンジンコントロールコンピュータが4速へ切り替えを指令したとき、3速に切り替わる
  3. -
  4. 2トリップ
  1. トランスミッションソレノイド NO.1(S2)
  2. トランスミッションバルブボデーASSY
  3. エンジンコントロールコンピュータ
  4. オートマチック トランスアクスルASSY
トランスミッションソレノイド NO.1(S2)ON固着異常:
  1. エンジン冷却水温60°C以上で、Dポジション走行中
  2. (a)、(b)および(c)
    (a) エンジンコントロールコンピュータが2速へ切り替えを指令したとき、1速に切り替わる
    (b) エンジンコントロールコンピュータが3速へ切り替えを指令したとき、4速に切り替わる
    (c) エンジンコントロールコンピュータが4速へ切り替えを指令したとき、4速に切り替わる
  3. -
  4. 2トリップ


トランスミッションソレノイド NO.1(S2)に機械的な問題が起きた場合のギヤ位置 
正常時
1速
2速
3速
4速
トランスミッションソレノイド NO.1(S2)がOFF固着
2速
2速
3速
3速
トランスミッションソレノイド NO.1(S2)がON固着
1速
1速
4速
4速


点検手順


□ 参 考 □
  1. トランスミッションソレノイド NO.1(S2)が正常時のON/OFF状態。(シフトレバーDポジション)

    ギヤ位置
    1速
    2速
    3速
    4速
    トランスミッションソレノイド NO.1(S2)
    ON
    OFF
    OFF
    ON
  2. SST(TaSCAN)を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。


手順1ダイアグコード読み取り
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを確認する。
    結果 
    結果
    飛び先
    P0756/63のみ出力される
    A
    P0756/63以外のダイアグコードも出力する
    B

    □ 参 考 □
    DTC P0756/63以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。



B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照)
A


手順2トランスミッション ソレノイド NO.1(S2)単体点検
SST
09082-00030  
09083-00170  


    C117936J01
  1. トランスミッションソレノイド NO.1(S2)を取りはずす。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    トランスミッションソレノイド NO.1(S2)コネクター - ボデー
    20°C
    11 to 15Ω

    イラスト内指示文字 
    *a
    コネクター非接続状態
    (トランスミッションソレノイド NO.1(S2))

  1. トランスミッションソレノイド NO.1(S2)のコネクターにバッテリプラスを接続し、ソレノイドボデーにバッテリマイナスを接続したとき、ソレノイド内のバルブが作動することを点検する。

    基準
    作動する(作動音あり)



NG
トランスミッション ソレノイド NO.1(S2)交換
OK


手順3トランスミッション バルブ ボデーASSY点検
  1. トランスミッションバルブボデーASSYを点検する。

    基準
    ソレノイド取り付け部などに異常および異物がない



NG
トランスミッション バルブ ボデーASSY修理または交換
OK


手順4エンジンコントロール コンピュータ交換
  1. エンジンコントロールコンピュータを交換する。(要領は参照)

  1. AT学習値初期化を行う。


次へ


手順5ダイアグコード消去
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。


次へ


手順6ダイアグコード読み取り
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. 問診、フリーズフレームデータにもとに走行テストを行う。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを再確認する。
    結果 
    結果
    飛び先
    出力なし
    A
    P0756/63を再出力する
    B



B
オートマチック トランスアクスルASSY修理または交換
A

終了