DTC    P0300/93    失火検出

DTC    P0301/93    失火検出(#1気筒)

DTC    P0302/93    失火検出(#2気筒)

DTC    P0303/93    失火検出(#3気筒)

DTC    P0304/93    失火検出(#4気筒)

準備品一覧


回路説明


エンジンで失火が発生すると、排気ガス中に炭化水素(HC)が排出される。HC濃度が上昇すると排気エミッションレベルが悪化する。同時にHC濃度の上昇は触媒の温度上昇を起こして、触媒の浄化能力を損なう可能性がある。排気エミッションの増加を防止し、触媒の熱劣化を防ぐためにエンジンコントロール コンピュータは、失火率(失火回数を点火回数で割った値)をモニターしている。エンジンコントロール コンピュータは失火をモニターするために、クランクポジション センサ NO.1およびクランクポジション センサを使用している。クランクポジションセンサは、クランクシャフト回転速度を測定するために使用されている。クランクシャフト回転速度の変化が判定値を超えるとエンジンコントロール コンピュータは失火していると判断し、失火カウンタ(失火回数の積算値)をカウントしていく。

クランクポジション センサ NO.1は、失火している気筒を特定するために使用される。


A164705J01



A332009J01



ダイアグコード
SAE/TCCS
P0300/93
P0301/93
P0302/93
P0303/93
P0304/93
DTC検出条件
診断条件
エンジン回転数が450から4500rpmかつ、エンジン冷却水温が-10°C以上
異常状態
P0300/93
複数気筒で判定値以上に失火が発生
(触媒オーバーテンパラチャレベル失火検出時は、チェックエンジンウォーニングランプを点滅。エミッション悪化レベル失火検出時は、チェックエンジンウォーニングランプを点灯)
P0301/93
P0302/93
P0303/93
P0304/93
単一気筒で判定値以上に失火が発生
(触媒オーバーテンパラチャレベル失火検出時は、チェックエンジンウォーニングランプを点滅。エミッション悪化レベル失火検出時は、チェックエンジンウォーニングランプを点灯)
異常期間
  1. 触媒オーバーテンパラチャレベル失火検出時
    1. エンジン200回転を3回
  1. エミッション悪化レベル失火検出時
    1. エンジン1000回転を4回
トリップ数
2トリップ
検出方法
常時モニター(診断条件を満たしている間)
検出に使用するセンサ/構成部品
メイン
  1. クランクポジション センサ
  2. クランクポジション センサ NO.1
サブ
  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSY
  2. E.F.I. ウォータテンパラチャセンサ
  3. インレットエアテンパラチャセンサ(インテークエアフロー メータSUB-ASSY)
不具合部品
  1. コネクター接続状態
  2. バキュームホース接続状態
  3. イグニッションシステム
  4. フューエル インジェクタASSY
  5. フューエル ポンプ
  6. インテークエアフロー メータSUB-ASSY
  7. E.F.I. ウォータテンパラチャセンサ
  8. コンプレッション
  9. タイミングチェーンの歯飛び、伸び
  10. PCVホース接続状態
  11. PCVホース
  12. スパーク プラグ
  13. フューエル インジェクタASSY回路
  14. インテークシステム
  15. イグニッション コイルASSY
  16. フューエルシステム
  17. フューエルライン
  18. EGR バルブASSY
  19. ワイヤハーネスまたはコネクター
  20. エンジンコントロール コンピュータ

■ 注 意 ■
気筒特定のダイアグコード(P0301/93、P0302/93、P0303/93、P0304/93)が複数記録されているのに、ランダム気筒失火のダイアグコード(P0300/93)が記録されていない場合は、各々の気筒の失火が別々のタイミングに検出、記録されたことを表している。



回路図


  1. 回路図は参照。
  2. 回路図は参照。
  3. 回路図は参照。


機能説明


検出概要
失火率が判定値を越えると、エンジンコントロール コンピュータはチェックエンジンウォーニングランプを点灯または点滅させて、ダイアグコードを記憶する。
触媒オーバーテンパラチャレベル失火検出時
  1. エンジン200回転毎に失火率を判定し、触媒熱劣化を起こす失火率(数十%以上)が3回発生した時、エンジンコントロール コンピュータはすぐにチェックエンジンウォーニングランプを点滅させて、ダイアグコードを記憶する。
エミッション悪化レベル失火検出時
  1. エンジン1000回転毎に失火率を判定し、エミッションが判定値を超える失火率(数%以上)が4回発生した時(2トリップ目)、エンジンコントロール コンピュータはチェックエンジンウォーニングランプを点灯させて、ダイアグコードを記憶する。

確認走行
確認走行を行うことにより、ダイアグコードの再現確認をすることができる。
  1. DLC3にGTSを接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSをONにする。
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードおよびフリーズフレームデータを確認および記録する。(要領は参照)
  5. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
  6. GTSの画面表示に従い、ノーマルモードからチェックモードへ切り替える。(要領は参照)
  7. エンジンを始動する。
  8. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 失火カウンタ#1 to #4
  9. データモニタを読み取る。
  10. 9.で失火カウンタの値が読めない場合は、フリーズフレームデータに記録されているエンジン回転数、エンジン負荷などの状態で数回車両を走行させる。

    ■ 注 意 ■
    失火のダイアグコードを検出するには、フリーズフレームデータに記録されているエンジン回転数、エンジン負荷などの状態で、下表の時間走行する。この時にIG OFFにしないこと。IG OFFにすると、チェックモードからノーマルモードに変わり、すべてのダイアグコード、フリーズフレームデータなどが消去される。


    エンジン回転数
    時間
    アイドリング
    8分以上
    1000rpm
    4分30秒以上
    2000rpm
    2分30秒以上
    3000rpm
    1分30秒以上
  11. GTSの画面表示に従い、ダイアグコード、フリーズフレームデータおよび失火カウンタを確認および記録する。
  12. IG OFFにして、30秒以上待機する。
  13. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)


点検手順


■ 注 意 ■
トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。


□ 参 考 □
  1. 失火系ダイアグコード以外のダイアグコードが同時に記憶されている場合は、失火系ダイアグコード以外のダイアグコードを先に修理する。
  2. GTSを使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
  3. 現象確認ができない場合は、フリーズフレームデータの状態を再現する。
  4. フリーズフレームデータのF/B補正値バンク1、F/B学習値バンク1のいずれかが±15%の範囲をはずれると、空燃比がリッチ(-15%以下)またはリーン(15%以上)になっている可能性がある。
  5. フリーズフレームデータのエンジン冷却水温が75°C未満の場合、エンジン暖機中のみ失火が発生している可能性がある。
  6. 失火を再現できない場合の理由として、燃料不足、不適切な燃料の使用、スパークプラグの汚れなどが考えられる。
  7. 修理後、失火カウンタ#1、#2、#3、#4および失火カウンタの値を確認する。
  8. 修理後、確認走行を行いダイアグコードが出力されないことを確認する。
  9. ボデー振動を引き起こすほど駆動輪のホイールバランスが著しくずれている場合は、失火のダイアグコードを検出する可能性がある。
  10. 従来はイグニッションシステムの点火1次系統(エンジンコントロール コンピュータ内のイグナイタ駆動回路、イグニッション コイルASSY内の1次側回路、関連ワイヤハーネスおよびコネクター)故障の場合、ダイアグコードP0351 to P0354が出力していたが、本車両では出力されない。
    イグニッションシステムの点火1次系統故障が疑われる場合は、フリーズフレームデータ、ペンディングフリーズフレームデータおよびデータモニタの[触媒OT失火F/C履歴]、[触媒OT失火F/C #1 to #4]および[失火カウンタ#1 to #4]を参照し、どの気筒に高頻度の失火が集中していたかを確認する。
  11. EGRバルブASSYの固着により、このダイアグコードが出力する可能性がある。
  12. ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。


手順1ダイアグコード読み取り
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)

    結果 
    結果
    飛び先
    P0300/93、P0301/93、P0302/93、P0303/93またはP0304/93のいずれかが出力される
    A
    P0300/93、P0301/93、P0302/93、P0303/93またはP0304/93と、それ以外のダイアグコードも出力される
    B

    □ 参 考 □
    ダイアグコードP0300/93、P0301/93、P0302/93、P0303/93またはP0304/93以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。



B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照)
A


手順2PCVホース点検
  1. PCVホースの接続状態および損傷を点検する。(要領は参照)

    基準
    PCVホースは正しく接続されており、かつPCVホースが損傷していない



NG
PCVホース修理または交換
OK


手順3GTSデータ読み取り(失火時平均回転数、失火時平均負荷)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 失火時平均回転数および失火時平均負荷

  1. データモニタを記録(保存)する。

    □ 参 考 □
    [失火時平均回転数]と[失火時平均負荷]の数値は失火発生時の車両状態を表す。


次へ


手順4フリーズフレームデータ確認
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / ダイアグコード

  1. [ダイアグコード]画面よりフリーズフレームデータを記録しているダイアグコード(スノーアイコンを表示)を選択する。

  1. フリーズフレームデータの[触媒OT失火F/C履歴]の確認をする。

    結果 
    データモニタ項目
    結果
    飛び先
    触媒OT失火F/C履歴
    有
    A
    無
    B



B
手順 7 へ
A


手順5スパーク プラグ点検
  1. データモニタに表示される[触媒OT失火F/C履歴]および[触媒OT失火F/C #1 to #4]で失火の起きている気筒を確認し、不具合気筒のスパーク プラグを点検する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    スパーク プラグを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
スパーク プラグ交換 (要領は 参照)
OK


手順6火花点検
  1. 火花点検を実施する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    火花点検を行った結果、異常のない場合は次の手順に進む。


次へ


手順7ダイアグコード消去
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)


次へ


手順8GTSアクティブテスト実施(触媒OT失火防止F/C禁止)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / 触媒OT失火防止F/C禁止

  1. GTSの画面表示に従い、[実施]を選択する。

    ■ 注 意 ■
    アクティブテスト[触媒OT失火防止F/C禁止]を実施中は、車両停止状態でアイドリングまたはエンジン回転数が3000rpm未満であることを確認する。


次へ


手順9GTSデータ読み取り(失火カウンタ#1、#2、#3、#4)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動する。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 失火カウンタ#1 to #4

  1. GTSに表示される失火発生時の失火カウンタ#1、失火カウンタ#2、失火カウンタ#3および失火カウンタ#4を読み取る。

    結果 
    結果
    飛び先
    特定気筒に失火が集中
    A
    複数気筒に失火が分散
    B
    データモニタにて失火が確認できない場合は、以下の点検を行う。

    ■ 警 告 ■
    この走行テストを行う時は、制限速度等の道路交通法を必ず守って実施すること。

    1. 手順3にて確認した[失火時平均回転数]と[失火時平均負荷]の数値、およびフリーズフレームデータを考慮し、失火発生時の車両状態を再現するよう車両を走行させる。
    2. データモニタ項目[失火カウンタ#1]から[失火カウンタ#4]を読み取る。

    □ 参 考 □
    1. フリーズフレームデータに記録された[エンジン冷却水温]、[エンジン始動後経過時間]等を確認し、失火の発生しやすい車両状況を推測する。
    2. 不具合(失火)の再現性が低い場合、データモニタの[失火余裕度]を確認する。確認走行は[失火余裕度]の数値がなるべく低下する走行状態になるよう試みる。
    3. それでもデータモニタにて確認できない場合には、手順1で確認した出力ダイアグコードを参考に、単気筒か複数気筒かを判断する。
    4. 単気筒の場合はAへ、複数気筒の場合はBへ進む。



B
手順 23 へ
A


手順10スパーク プラグ単体点検
  1. スパーク プラグの単体点検を実施する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    スパーク プラグを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
スパーク プラグ交換 (要領は 参照)
OK


手順11火花点検
  1. 火花点検を実施する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    火花点検を行った結果、異常のない場合は次の手順に進む。


次へ


手順12コンプレッション点検
  1. コンプレッション点検を実施する。(要領は参照)



NG
圧縮圧力低下の原因点検
OK


手順13ワイヤハーネスおよびコネクター点検(フューエル インジェクタASSY電源回路)


    A331085J01
  1. エンジンコントロール コンピュータのコネクターを切り離す。

  1. IG ONにする。

  1. 車両側コネクターの電圧を測定する。(端子配列は参照)

    電圧値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B67-20(#10) - B67-51(E01)
    IG ON
    11 to 14V
    B67-17(#20) - B67-51(E01)
    IG ON
    11 to 14V
    B67-18(#30) - B67-51(E01)
    IG ON
    11 to 14V
    B67-19(#40) - B67-51(E01)
    IG ON
    11 to 14V

    イラスト内指示文字 
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (エンジンコントロール コンピュータ接続コネクター)



NG
電源回路点検(フューエルインジェクター回路) (要領は 参照)
OK


手順14フューエル インジェクタASSY単体点検
  1. フューエル インジェクタASSYの単体点検を実施する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    フューエル インジェクタASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
フューエル インジェクタASSY交換 (要領は 参照)
OK


手順15インテークシステム点検
  1. 吸気系の各部(ホース類のはずれ、ガスケットからのエアーの吸い込み)よりエアーの吸い込みがないことを確認する。(要領は参照)

    基準
    エアーの吸い込みがない

    □ 参 考 □
    インテークシステムを修理または交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
インテークシステム修理または交換
OK


手順16燃圧点検
  1. 燃圧点検を実施する。(要領は参照)



NG
手順 43 へ
OK


手順17GTSデータ読み取り(エンジン冷却水温)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / エンジン冷却水温

  1. データモニタを読み取る。

    基準
    75 to 100°C(エンジン暖機後)
    外気温とほぼ同等(エンジン冷間時)

    □ 参 考 □
    1. 一晩放置後は外気温とほぼ同じ。
    2. E.F.I. ウォータテンパラチャセンサを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ交換 (要領は 参照)
OK


手順18GTSデータ読み取り(吸入空気温度)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸入空気温度

  1. データモニタを読み取る。

    基準
    雰囲気温度と同等

    □ 参 考 □
    インテークエアフロー メータSUB-ASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 (要領は 参照)
OK


手順19GTSデータ読み取り(吸入空気量)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 °C以上)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸入空気量

  1. エンジン回転数が3000rpm時のデータモニタを読み取る。

    基準値

    点検条件
    基準値
    暖機後、3000rpm時[エアコンOFF、Nポジション]
    3.0 to 8.0g/s



NG
手順 36 へ
OK


手順20メカニカルシステム点検(タイミングチェーンの歯飛び、伸び確認)
  1. タイミングチェーンの歯飛び、タイミングチェーンの伸びなどのバルブタイミングに関わるメカニカル部分の点検を行う

    基準
    タイミングチェーンの歯飛び、伸びがない。



NG
不具合箇所修理または交換
OK


手順21GTSアクティブテスト実施(EGRステップ数)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ON にする。

  1. GTS をON にする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / EGRステップ数 / データモニタ / エンジン回転数、アイドルSW

  1. アクティブテスト実行中のデータモニタを確認する。

    基準
    アクティブテストの駆動指数に応じて[エンジン回転数]が変化する


    確認項目
    EGRステップ数(アクティブテスト)
    0step
    0 → 30step(アイドル時)
    アイドリング状態
    安定している
    安定 → ラフアイドルまたはエンスト

    ■ 注 意 ■
    1. EGRステップ数を30step以上行わない。
    2. アクティブテスト実施時には、EGR バルブASSYが開いた状態を10秒以上継続しない。
    3. アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0stepに戻してから終了する。

    □ 参 考 □
    1. アクティブテスト実施時は、データモニタで[アイドルSW]がONであることを確認する。
    2. アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGR バルブASSYの故障が考えられる。


    結果 
    結果
    飛び先
    異常
    A
    正常
    B



B
手順 36 へ
A


手順22EGR バルブASSY点検
  1. EGR バルブASSYを取りはずす。(要領は参照)

  1. バルブが閉じていることを確認する。

    基準
    バルブがすき間なく閉じている

    □ 参 考 □
    EGR バルブASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



OK
手順 36 へ

NG
EGR バルブASSY交換 (要領は 参照)

手順23インテークシステム点検
  1. 吸気系の各部(ホース類のはずれ、ガスケットからのエアーの吸い込み)よりエアーの吸い込みがないことを確認する。(要領は参照)

    基準
    エアーの吸い込みがない

    □ 参 考 □
    インテークシステムを修理または交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
インテークシステム修理または交換
OK


手順24燃圧点検
  1. 燃圧点検を実施する。(要領は参照)



NG
手順 43 へ
OK


手順25GTSデータ読み取り(エンジン冷却水温)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / エンジン冷却水温

  1. データモニタを読み取る。

    基準
    75 to 100°C(エンジン暖機後)
    外気温とほぼ同等(エンジン冷間時)

    □ 参 考 □
    1. 一晩放置後は外気温とほぼ同じ。
    2. E.F.I. ウォータテンパラチャセンサを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ交換 (要領は 参照)
OK


手順26GTSデータ読み取り(吸入空気温度)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸入空気温度

  1. データモニタを読み取る。

    基準
    雰囲気温度と同等

    □ 参 考 □
    インテークエアフロー メータSUB-ASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 (要領は 参照)
OK


手順27GTSデータ読み取り(吸入空気量)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 °C以上)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸入空気量

  1. エンジン回転数が3000rpm時のデータモニタを読み取る。

    基準値

    点検条件
    基準値
    暖機後、3000rpm時[エアコンOFF、Nポジション]
    3.0 to 8.0g/s



NG
手順 36 へ
OK


手順28メカニカルシステム点検(タイミングチェーンの歯飛び、伸び確認)
  1. タイミングチェーンの歯飛び、タイミングチェーンの伸びなどのバルブタイミングに関わるメカニカル部分の点検を行う

    基準
    タイミングチェーンの歯飛び、伸びがない。



NG
不具合箇所修理または交換
OK


手順29GTSアクティブテスト実施(EGRステップ数)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ON にする。

  1. GTS をON にする。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / アクティブテスト / EGRステップ数 / データモニタ / エンジン回転数、アイドルSW

  1. アクティブテスト実行中のデータモニタを確認する。

    基準
    アクティブテストの駆動指数に応じて[エンジン回転数]が変化する


    確認項目
    EGRステップ数(アクティブテスト)
    0step
    0 → 30step(アイドル時)
    アイドリング状態
    安定している
    安定 → ラフアイドルまたはエンスト

    ■ 注 意 ■
    1. EGRステップ数を30step以上行わない。
    2. アクティブテスト実施時には、EGR バルブASSYが開いた状態を10秒以上継続しない。
    3. アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0stepに戻してから終了する。

    □ 参 考 □
    1. アクティブテスト実施時は、データモニタで[アイドルSW]がONであることを確認する。
    2. アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。


    結果 
    結果
    飛び先
    異常
    A
    正常
    B



B
手順 31 へ
A


手順30EGR バルブASSY点検
  1. EGR バルブASSYを取りはずす。(要領は参照)

  1. バルブが閉じていることを確認する。

    基準
    バルブがすき間なく閉じている

    □ 参 考 □
    EGR バルブASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
EGR バルブASSY交換 (要領は 参照)
OK


手順31スパーク プラグ単体点検
  1. スパーク プラグの単体点検を実施する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    スパーク プラグを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
スパーク プラグ交換 (要領は 参照)
OK


手順32火花点検
  1. 火花点検を実施する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    火花点検を行った結果、異常のない場合は次の手順に進む。


次へ


手順33コンプレッション点検
  1. コンプレッション点検を実施する。(要領は参照)



NG
圧縮圧力低下の原因点検
OK


手順34ワイヤハーネスおよびコネクター点検(フューエル インジェクタASSY電源回路)


    A331085J01
  1. エンジンコントロール コンピュータのコネクターを切り離す。

  1. IG ONにする。

  1. 車両側コネクターの電圧を測定する。(端子配列は参照)

    電圧値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B67-20(#10) - B67-51(E01)
    IG ON
    11 to 14V
    B67-17(#20) - B67-51(E01)
    IG ON
    11 to 14V
    B67-18(#30) - B67-51(E01)
    IG ON
    11 to 14V
    B67-19(#40) - B67-51(E01)
    IG ON
    11 to 14V

    イラスト内指示文字 
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (エンジンコントロール コンピュータ接続コネクター)



NG
電源回路点検(フューエルインジェクター回路) (要領は 参照)
OK


手順35フューエル インジェクタASSY単体点検
  1. フューエル インジェクタASSYの単体点検を実施する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    フューエル インジェクタASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
フューエル インジェクタASSY交換 (要領は 参照)
OK


手順36ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インテークエアフロー メータSUB-ASSYコネクター接続状態)
  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSYとエンジンコントロール コンピュータ間のワイヤハーネスおよびコネクターの接続状態とかん合状態を確認する。

    □ 参 考 □
    接続不良およびかん合不良の場合は、交換または修理をする。


次へ


手順37ダイアグコード消去
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)

  1. IG OFFにして、30秒間待機する。


次へ


手順38作動確認運転実施
  1. 確認走行を行う。(機能説明の確認走行を参照)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / 作業サポート / ダイアグ判定結果確認

  1. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。

  1. 判定結果を確認する。

    結果 
    結果
    飛び先
    異常
    A
    正常
    B

    □ 参 考 □

    表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロール コンピュータに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施

    □ 参 考 □
    判定結果が判定中または判定不可の場合は、再度確認走行(機能説明の確認走行を参照)実施し、判定結果を確認する。



B
終了
A


手順39ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロール コンピュータ - インテークエアフロー メータSUB-ASSY)
  1. エンジンコントロール コンピュータのコネクターを切り離す。

  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。

  1. 端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値

    点検端子
    点検条件
    基準値
    B67-92(E2G) - B79-4(E2G)
    常時
    1Ω未満



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順40インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換
  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSYを交換する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    1. 手順19と27での点検結果が正常であれば、インテークエアフロー メータSUB-ASSYを交換せずに次の手順に進む。
    2. インテークエアフロー メータSUB-ASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)


次へ


手順41ダイアグコード消去
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)

  1. IG OFFにして、30秒間待機する。


次へ


手順42作動確認運転実施
  1. 確認走行を行う。(機能説明の確認走行を参照)

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / 作業サポート / ダイアグ判定結果確認

  1. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。

  1. 判定結果を確認する。

    結果 
    結果
    飛び先
    異常
    A
    正常
    B

    □ 参 考 □

    表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロール コンピュータに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施

    □ 参 考 □
    判定結果が判定中または判定不可の場合は、再度確認走行(機能説明の確認走行を参照)実施し、判定結果を確認する。



B
終了
A

エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)  

手順43フューエル ポンプ単体点検
  1. フューエル ポンプの単体点検を実施する。(要領は参照)

    □ 参 考 □
    フューエル ポンプを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
フューエル ポンプ交換 (要領は 参照)
OK

フューエルライン修理または交換