DTC    P0300/93    失火検出

DTC    P0301/93    失火検出(#1気筒)

DTC    P0302/93    失火検出(#2気筒)

DTC    P0303/93    失火検出(#3気筒)

DTC    P0304/93    失火検出(#4気筒)

準備品一覧


回路説明



A083872J08


エンジンで失火が発生すると、排気ガス中に炭化水素(HC)が排出される。HC濃度が上昇すると排気エミッションレベルが悪化する。同時にHC濃度の上昇は触媒の温度上昇を起こして、触媒の浄化能力を損なう可能性がある。排気エミッションの増加を防止し、触媒の熱劣化を防ぐ為にエンジンコントロールコンピュータは、失火率(失火回数を点火回数で割った値)をモニターしている。エンジンコントロールコンピュータは失火をモニターする為に、カムポジションセンサおよびクランクポジションセンサを使用している。クランクポジションセンサは、クランクシャフト回転速度を測定する為に使用されている。クランクシャフト回転速度の変化が判定値を超えるとエンジンコントロールコンピュータは失火していると判断し、失火カウンタ(失火回数の積算値)をカウントしていく。

カムポジションセンサは、失火している気筒を特定する為に使用される。


A164705J01


失火率が判定値を越えると、エンジンコントロールコンピュータはチェックエンジンウォーニングランプを点灯または点滅させる。

触媒オーバーテンパラチャレベル失火検出時

  1. エンジン200回転毎に失火率を判定し、触媒熱劣化を起こす失火率(数十%以上)が3回発生した時、エンジンコントロールコンピュータはすぐにチェックエンジンウォーニングランプを点滅させる。

エミッション悪化レベル失火検出時

  1. エンジン1000回転毎に失火率を判定し、エミッションが判定値を超える失火率(数%以上)が4回発生した時(2トリップ目)、エンジンコントロールコンピュータはチェックエンジンウォーニングランプを点灯させる。


ダイアグコード
SAE/TCCS
P0300/93
P0301/93
P0302/93
P0303/93
P0304/93
DTC検出条件
診断条件
エンジン回転数が350から4500 rpmかつ、エンジン水温が-10°C以上
異常状態
P0300/93
複数気筒で判定値以上に失火が発生
(触媒オーバーテンパラチャレベル失火検出時は、チェックエンジンウォーニングランプを点滅。エミッション悪化レベル失火検出時は、チェックエンジンウォーニングランプを点灯)
P0301/93
P0302/93
P0303/93
P0304/93
単一気筒で判定値以上に失火が発生
(触媒オーバーテンパラチャレベル失火検出時は、チェックエンジンウォーニングランプを点滅。エミッション悪化レベル失火検出時は、チェックエンジンウォーニングランプを点灯)
異常期間
  1. 触媒オーバーテンパラチャレベル失火検出時
    1. エンジン200回転を3回
  1. エミッション悪化レベル失火検出時
    1. エンジン1000回転を4回
トリップ数
2トリップ
検出方法
常時モニター(診断条件を満たしている間)
検出に使用するセンサ
メイン
クランクポジションセンサ
カムポジションセンサ
サブ
  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSY
  2. E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ
  3. インレットエアテンパラチャセンサ(インテークエアフロー メータSUB-ASSY)
点検部位
  1. ワイヤハーネスおよびコネクター
  2. コネクター接続状態
  3. バキュームホース接続状態
  4. イグニッションシステム
  5. フューエルインジェクタASSY
  6. フューエルポンプ
  7. インテークエアフロー メータSUB-ASSY
  8. E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ
  9. コンプレッション
  10. バルブタイミング
  11. PCVホース接続状態
  12. PCVホース
  13. エンジンコントロールコンピュータ
  14. スパークプラグ
  15. フューエルインジェクター回路
  16. インテークシステム
  17. イグニッションコイル NO.1
  18. フューエルライン

■ 注 意 ■
気筒特定のダイアグコード(P0301/93、P0302/93、P0303/93、P0304/93)が複数記録されているのに、ランダム気筒失火のダイアグコード(P0300/93)が記録されていない場合は、各々の気筒の失火が別々のタイミングに検出、記録されたことを表している。



機能説明


SST
09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. ダイアグコードおよびフリーズフレームデータを記録する。
  3. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ノーマルモードからチェックモードへ切り替える。
  4. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、アイドリング状態で各気筒の[ECUデータモニター] - [失火カウンタ]の値を読み取る。
  5. 4.で失火カウンタの値が読めない場合は、フリーズフレームデータに記録されているエンジン回転数、エンジン負荷値などの状態で数回車両を走行させる。

    ■ 注 意 ■
    失火のダイアグコードを検出するには、フリーズフレームデータに記録されているエンジン回転数、エンジン負荷値などの状態で、下表の時間走行する。この時にIG OFFにしないこと。IG OFFにすると、チェックモードからノーマルモードに変わり、すべてのダイアグコード、フリーズフレームデータなどが消去される。


    エンジン回転数
    時間
    アイドリング
    7分以上
    1000 rpm
    4分以上
    2000 rpm
    2分以上
    3000 rpm
    1.5分以上
  6. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコード、フリーズフレームデータおよび失火カウンタを確認および記録する。
  7. IG OFFにして、5秒以上待機する。


回路図



A236751J01



点検手順


■ 注 意 ■
トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。


□ 参 考 □
  1. 失火系ダイアグコード以外のダイアグコードが同時に記憶されている場合は、失火系ダイアグコード以外のダイアグコードを先に修理する。
  2. SST(TaSCAN)を用いてフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
  3. 現象確認が出来ない場合は、フリーズフレームデータの状態を再現する。
  4. フリーズフレームデータのF/B補正値バンク1、F/B学習値バンク1のいずれかが±20 %の範囲をはずれると、空燃比がリッチ(-20 %以下)またはリーン(+20 %以上)になっている可能性がある。
  5. フリーズフレームデータのエンジン冷却水温が80°C未満の場合、エンジン暖機中のみ失火が発生している可能性がある。
  6. 失火を再現できない場合の理由として、燃料不足、不適切な燃料の使用、スパークプラグの汚れなどが考えられる。
  7. 修理後、失火カウンタ#1 - #4および失火カウンタの値を確認する。
  8. ボデー振動を引き起こすほど駆動輪のホイールバランスが著しくずれている場合は、失火のダイアグコードを検出する可能性がある。


手順1ダイアグコード読み取り
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを確認する。

    結果 
    結果
    飛び先
    P0300/93、P0301/93、P0302/93、P0303/93、P0304/93のいずれかが出力する
    A
    P0300/93、P0301/93、P0302/93、P0303/93、P0304/93以外のコードも出力する
    B

    □ 参 考 □
    ダイアグコードP0300/93、P0301/93、P0302/93、P0303/93またはP0304/93以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。



B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照)
A


手順2PCVホース点検
  1. PCVホースの接続状態および損傷を点検する。

基準
PCVホースは正しく接続されており、かつPCVホースが損傷していない。



NG
PCVホース修理または交換
OK


手順3TaSCANデータ読み取り(失火時平均回転数、失火時平均負荷)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター]-[失火時平均回転数]および[失火時平均負荷]の値を記録する。

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    項目説明/表示範囲
    標準値
    失火時平均回転数
    1. 失火時の平均回転数を表す
    2. 表示範囲: 0 to 6375 rpm
    -
    失火時平均負荷
    1. 失火時の平均負荷を表す
    2. 表示範囲: 0 to 3.98 g/rev
    -

    □ 参 考 □
    [失火時平均回転数]と[失火時平均負荷]の数値は失火発生時の車両状態を表す。


次へ


手順4TaSCANデータ読み取り(失火カウンタ#1、#2、#3、#4)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. エンジン始動する。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、失火発生時の[ECUデータモニター]-[失火カウンタ#1]から[失火カウンタ#4]を読み取る。

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    点検条件
    基準値
    失火カウンタ#1 - #4
    エンジン回転中
    -
    結果 
    結果
    飛び先
    1つまたは2つの気筒に失火が集中
    A
    3つ以上の気筒に失火が分散
    B

    □ 参 考 □
    1. ECUデータモニターにて確認できない場合は、手順1で実施したダイアグコードを参考に、単気筒か複数気筒かを判断する。
    2. 単気筒の場合はAへ、複数気筒の場合はBへ進む。



B
手順 21 へ
A


手順5スパーク プラグ点検
  1. スパーク プラグを点検する。(要領は参照)



NG
スパーク プラグ交換
OK


手順6火花点検

■ 注 意 ■
  1. 火花点検前には、必ずフューエルインジェクタASSYのコネクターが全数接続されていないことを確認する。
  2. イグニッションコイル NO.1のコネクターを切り離すと、点検時にダイアグコードが検出されてしまうのでIG ONにする時はつなげたままにしておく。

  1. フューエルインジェクタASSYのコネクターを全数切り離す。

  1. 取りはずしたスパークプラグをイグニッションコイル NO.1に取り付けて、イグニッションコイル NO.1のコネクターを接続する。

  1. スパークプラグの接地電極をアースさせ、クランキングした時に火花が飛ぶことを確認する。

    基準
    火花が飛ぶ

    ■ 注 意 ■
    1. スパークプラグの接地電極は、必ず接地させて点検を行う。
    2. 落下などでイグニッション コイルASSYに衝撃を与えた場合は、新品に交換する。
    3. 2秒以上クランキングしない



NG
手順 44 へ
OK


手順7コンプレッション点検
  1. コンプレッション点検を行う。



NG
圧縮圧力低下の原因点検
OK


手順8ワイヤハーネスおよびコネクター点検(フューエルインジェクタASSY電源回路)
SST
09082-00030  
09083-00170  

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照。



    A201049J41
  1. フューエルインジェクタASSYのコネクターを全数切り離す。

  1. IG ONにする。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の電圧を測定する。

電圧値
点検端子
点検条件
基準値
B28-1 - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
B27-1 - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
B22-1 - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
B21-1 - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V

イラスト内指示文字 
*a
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(フューエルインジェクタASSY接続コネクター)


NG
手順 47 へ
OK


手順9ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - フューエルインジェクタASSY)
SST
09082-00030  
09083-00170  

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照。

  1. エンジンコントロールコントロールコンピュータのコネクターB60を切り離す。

  1. フューエルインジェクタASSYのコネクターを全数切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値(断線点検)
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B60-1 (#10) - B28-2
    常時
    1 Ω未満
    B60-2 (#20) - B27-2
    常時
    1 Ω未満
    B60-3 (#30) - B22-2
    常時
    1 Ω未満
    B60-4 (#40) - B21-2
    常時
    1 Ω未満

    抵抗値(短絡点検)
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B60-1 (#10)およびB28-2 - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B60-2 (#20)およびB27-2 - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B60-3 (#30)およびB22-2 - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B60-4 (#40)およびB21-2 - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順10ワイヤハーネスおよびコネクター点検および交換(エンジンコントロールコンピュータ - ボデーアース)
SST
09082-00030  
09083-00170  

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照。

  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクターB60を切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B60-7 (E01) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B60-6 (E02) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順11フューエル インジェクタASSY点検
  1. フューエル インジェクタASSYの点検を行う。



NG
フューエル インジェクタASSY交換
OK


手順12インテークシステム点検
  1. 吸気系の各部(バキュームホースのはずれ、ガスケットからのエアーの吸い込み)よりエアーの吸い込みがないことを確認する。

    基準
    エアーの吸い込みがない。



NG
インテークシステム修理または交換
OK


手順13燃圧点検
  1. 燃圧点検を行う。



NG
手順 46 へ
OK


手順14TaSCANデータ読み取り(エンジン冷却水温)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター]-[エンジン冷却水温]を読み取る。

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    点検条件
    基準値
    エンジン冷却水温
    1. エンジン停止
    2. IG ON
    実水温と同等

    □ 参 考 □
    1. エンジン暖機後は75°Cから95°C
    2. 一晩放置後は外気温と同じ。



NG
E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ交換
OK


手順15TaSCANデータ読み取り(吸入空気温度)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター]-[吸入空気温度]を読み取る。

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    点検条件
    基準値
    吸入空気温度
    1. エンジン停止
    2. IG ON
    雰囲気温度と同等



NG
インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換
OK


手順16TaSCANデータ読み取り(吸入空気量)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN) をDLC3 に接続する。

  1. IG ON にする。

  1. SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ECU データモニター]-[ 吸入空気量] を読み取る。

    基準値

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    点検条件
    基準値
    吸入空気量
    暖機後、3000 rpm時
    (エアコンOFF、N ポジション)
    4 to 10 g/sec



NG
手順 37 へ
OK


手順17バルブクリアランス点検
  1. バルブクリアランスの点検を行う。



NG
バルブクリアランス調整
OK


手順18バルブタイミング調整(タイミングチェーンの緩み、歯飛び確認)

□ 参 考 □
バルブタイミングは点検出来ないため、タイミングチェーンの脱着を行う。


次へ


手順19ダイアグコード消去
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。


次へ


手順20作動確認運転実施
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75°C以上)

  1. 走行テストを行う。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。

  1. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。

  1. ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。

    基準
    ダイアグコード判定結果が正常

    □ 参 考 □
    表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がECUに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施



NG
手順 37 へ
OK

正常復帰 

手順21インテークシステム点検
  1. 吸気系の各部(バキュームホースのはずれ、ガスケットからのエアーの吸い込み)よりエアーの吸い込みがないことを確認する。

    基準
    エアーの吸い込みがない。



NG
インテークシステム修理または交換
OK


手順22燃圧点検
  1. 燃圧点検を行う。



NG
手順 46 へ
OK


手順23TaSCANデータ読み取り(エンジン冷却水温)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター] - [エンジン冷却水温]を読み取る。

    [診断メニュー → パワートレイン → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    点検条件
    基準値
    エンジン冷却水温
    1. エンジン停止
    2. IG ON
    実水温と同等

    □ 参 考 □
    1. エンジン暖機後は75°Cから95°C
    2. 一晩放置後は外気温と同じ。



NG
E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ交換
OK


手順24TaSCANデータ読み取り(吸入空気温度)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター]-[吸入空気温度]を読み取る。

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    点検条件
    基準値
    吸入空気温度
    1. エンジン停止
    2. IG ON
    雰囲気温度と同等



NG
インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換
OK


手順25TaSCANデータ読み取り(吸入空気量)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN) をDLC3 に接続する。

  1. IG ON にする。

  1. SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ECU データモニター]-[ 吸入空気量] を読み取る。

    基準値

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    点検条件
    基準値
    吸入空気量
    暖機後、3000 rpm時
    (エアコンOFF、N ポジション)
    4 to 10 g/sec



NG
手順 37 へ
OK


手順26スパーク プラグ点検
  1. スパークプラグを点検する。(要領は参照)



NG
スパーク プラグ交換
OK


手順27火花点検

■ 注 意 ■
  1. 火花点検前には、必ずフューエルインジェクタASSYのコネクターが全数接続されていないことを確認する。
  2. イグニッションコイル NO.1のコネクターを切り離すと、点検時にダイアグコードが検出されてしまうのでIG ONにする時はつなげたままにしておく。

  1. フューエルインジェクタASSYのコネクターを全数切り離す。

  1. 取りはずしたスパークプラグをイグニッションコイル NO.1に取り付けて、イグニッションコイル NO.1のコネクターを接続する。

  1. スパークプラグの接地電極をアースさせ、クランキングした時に火花が飛ぶことを確認する。

    基準
    火花が飛ぶ

    ■ 注 意 ■
    1. スパークプラグの接地電極は、必ず接地させて点検を行う。
    2. 落下などでイグニッション コイルASSYに衝撃を与えた場合は、新品に交換する。
    3. 2秒以上クランキングしない



NG
手順 44 へ
OK


手順28コンプレッション点検
  1. コンプレッション点検を行う。



NG
圧縮圧力低下の原因点検
OK


手順29ワイヤハーネスおよびコネクター点検(フューエルインジェクタASSY電源回路)
SST
09082-00030  
09083-00170  

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照。



    A201049J41
  1. フューエルインジェクタASSYのコネクターを全数切り離す。

  1. IG ONにする。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の電圧を測定する。

電圧値
点検端子
点検条件
基準値
B28-1 - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
B27-1 - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
B22-1 - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
B21-1 - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V

イラスト内指示文字 
*a
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(フューエルインジェクタASSY接続コネクター)


NG
手順 47 へ
OK


手順30ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - フューエルインジェクタASSY)
SST
09082-00030  
09083-00170  

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照。

  1. エンジンコントロールコントロールコンピュータのコネクターB60を切り離す。

  1. フューエルインジェクタASSYのコネクター全数を切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値(断線点検)
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B60-1 (#10) - B28-2
    常時
    1 Ω未満
    B60-2 (#20) - B27-2
    常時
    1 Ω未満
    B60-3 (#30) - B22-2
    常時
    1 Ω未満
    B60-4 (#40) - B21-2
    常時
    1 Ω未満

    抵抗値(短絡点検)
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B60-1 (#10)およびB28-2 - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B60-2 (#20)およびB27-2 - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B60-3 (#30)およびB22-2 - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B60-4 (#40)およびB21-2 - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順31ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - ボデーアース)
SST
09082-00030  
09083-00170  

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照。

  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクターB60を切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B60-7 (E01) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B60-6 (E02) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順32フューエル インジェクタASSY点検
  1. フューエル インジェクタASSYの点検を行う。



NG
フューエル インジェクタASSY交換
OK


手順33バルブクリアランス点検
  1. バルブクリアランスを点検する。



NG
バルブクリアランス調整
OK


手順34バルブタイミング調整(タイミングチェーンの緩み、歯飛び確認)

□ 参 考 □
バルブタイミングは点検出来ないため、タイミングチェーンの脱着を行う。


次へ


手順35ダイアグコード消去
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。


次へ


手順36作動確認運転実施
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75°C以上)

  1. 走行テストを行う。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。

  1. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。

  1. ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。

    基準
    ダイアグコード判定結果が正常

    □ 参 考 □
    表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がECUに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施



NG
手順 37 へ
OK

正常復帰 

手順37ワイヤハーネスおよびコネクター点検
  1. インテークエアフローメータSUB-ASSY とエンジンコントロールコンピュータ間のワイヤハーネスおよびコネクターの接続状態とかん合状態を確認する。

    □ 参 考 □
    接続不良およびかん合不良の場合は、交換または修理をする。


次へ


手順38ダイアグコード消去
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。


次へ


手順39作動確認運転実施
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75°C以上)

  1. 走行テストを行う。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。

  1. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。

  1. ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。

    基準
    ダイアグコード判定結果が正常

    □ 参 考 □
    表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がECUに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施



NG
手順 40 へ
OK

正常復帰 

手順40ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - インテークエアフローメータSUB-ASSY)
SST
09082-00030  
09083-00170  

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照。

  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクターB61を切り離す。

  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSYのコネクターB20を切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値(断線点検)
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B61-24 (VG) - B20-3 (VG)
    常時
    1Ω未満
    B61-32 (EVG) - B20-2 (E2G)
    常時
    1Ω未満

    抵抗値(短絡点検)
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B61-24 (VG)およびB20-3 (VG) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10kΩ以上
    B61-32 (EVG)およびB20-2 (E2G) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順41インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換
  1. インテークエアフローメータSUB-ASSYを交換する。

    □ 参 考 □
    手順16と25での点検結果が正常であれば、インテークエアフローメータSUB-ASSYを交換せずに次の手順に進む。


次へ


手順42ダイアグコード消去
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。


次へ


手順43作動確認運転実施
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75°C以上)

  1. 走行テストを行う。

  1. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。

  1. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。

  1. ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。

    基準
    ダイアグコード判定結果が正常

    □ 参 考 □
    表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がECUに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施



NG
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)
OK

正常復帰 

手順44火花点検

■ 注 意 ■
  1. 火花点検前には、必ずフューエルインジェクタASSYのコネクターが全数接続されていないことを確認する。
  2. イグニッションコイル NO.1のコネクターを切り離すと、点検時にダイアグコードが検出されてしまうのでIG ONにする時はつなげたままにしておく。

  1. フューエルインジェクタASSYのコネクターを全数切り離す。

  1. 失火している気筒のスパークプラグと正常なスパークプラグを交換して、イグニッションコイル NO.1のコネクターを接続する。

  1. スパークプラグの接地電極をアースさせ、クランキングした時に火花が飛ぶことを確認する。

    基準
    火花が飛ぶ

    ■ 注 意 ■
    1. スパークプラグの接地電極は、必ず接地させて点検を行う。
    2. 落下などでイグニッション コイルASSYに衝撃を与えた場合は、新品に交換する。
    3. 2秒以上クランキングしない



NG
手順 45 へ
OK

スパーク プラグ交換 

手順45イグニッション コイル NO.1点検

■ 注 意 ■
  1. 火花点検前には、必ずフューエルインジェクタASSYのコネクターが全数接続されていないことを確認する。
  2. イグニッションコイル NO.1のコネクターを切り離すと、点検時にダイアグコードが検出されてしまうのでIG ONにする時はつなげたままにしておく。

  1. フューエルインジェクタASSYのコネクターを全数切り離す。

  1. 失火している気筒のイグニッションコイル NO.1と正常なイグニッションコイル NO.1を交換する。

  1. スパークプラグの接地電極をアースさせ、クランキングした時に火花が飛ぶことを確認する。

    基準
    火花が飛ぶ

    ■ 注 意 ■
    1. スパークプラグの接地電極は、必ず接地させて点検を行う。
    2. 落下などでイグニッション コイルASSYに衝撃を与えた場合は、新品に交換する。
    3. 2秒以上クランキングしない



NG
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)
OK

イグニッション コイル NO.1交換 

手順46フューエル ポンプ単体点検
SST
09082-00030  
09083-00170  


    A171472J04
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    1 - 2
    20°C
    2.0 to 3.0 Ω

    イラスト内指示文字 
    *a
    コネクター非接続状態
    (フューエルポンプ)



NG
フューエル ポンプ交換
OK

フューエルライン修理または交換 

手順47ワイヤハーネスおよびコネクター点検(フューエルインジェクタ - イグニッションスイッチASSY)
SST
09082-00030  
09083-00170  

□ 参 考 □
点検要領および注意事項は参照。

  1. フューエルインジェクタASSYのコネクターを全数切り離す。

  1. イグニッションスイッチASSYのコネクターE32を切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。

    抵抗値(断線点検)
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B28-1 - E32-6 (IG2)
    常時
    1 Ω未満
    B27-1 - E32-6 (IG2)
    常時
    1 Ω未満
    B22-1 - E32-6 (IG2)
    常時
    1 Ω未満
    B21-1 - E32-6 (IG2)
    常時
    1 Ω未満

    抵抗値(短絡点検)
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B28-1およびE32-6 (IG2) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B27-1およびE32-6 (IG2) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B22-1およびE32-6 (IG2) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    B21-1およびE32-6 (IG2) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

電源回路点検