DTC    P0365/18    排気VVTセンサ系統

DTC    P0367/18    排気VVTセンサ(Low)

DTC    P0368/18    排気VVTセンサ(High)

準備品一覧


回路説明


VVTシステムは、カムシャフトに設けられているタイミングロータとMRE(磁気抵抗素子)タイプ式クランクポジション センサ NO.1で構成されている。カムシャフトが回転することにより、クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)内のMRE(磁気抵抗素子)にかかる磁気ベクトル(磁界の方向)が変化することでMRE(磁気抵抗素子)の内部抵抗値が変化する。この抵抗値変化を電圧に変換させHi(約4V)、Lo(約1V)の矩形波に整形して、実カムシャフト位置を検出しエンジンコントロール コンピュータに出力する。


ダイアグコード
SAE/TCCS
P0365/18
P0367/18
P0368/18
DTC検出条件
診断条件
P0365/18
エンジン回転中(600rpm以上)
P0367/18
P0368/18
IG ON後、2秒経過
異常状態
P0365/18
EV1信号が入力されない
P0367/18
EV1入力電圧が0.3 V未満
P0368/18
EV1入力電圧が4.7 Vより高い
異常期間
P0365/18
P0367/18
P0368/18
5秒以上
トリップ数
1トリップ
検出方法
常時モニター
検出に使用するセンサ/構成部品
メイン
クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)
サブ
クランクポジション センサ
不具合箇所
  1. クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)
  2. カムシャフト NO.2(エキゾースト側)
  3. タイミングチェーンの歯飛び、伸び
  4. ワイヤハーネスまたはコネクター
  5. エンジンコントロール コンピュータ


回路図


回路図は参照。


機能説明


検出概要
エンジン回転中にEV1信号が入力されない状態が5秒以上続く場合、またはクランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)の出力電圧が、0.3V未満または4.7Vより高い状態が5秒以上続く場合、エンジンコントロール コンピュータはチェックエンジンウォーニングランプを点灯し、ダイアグコードを記憶する。

確認走行

確認走行を行うことにより、ダイアグコードの再現確認をすることができる。

  1. DLC3にGTSを接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSをONにする。
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
  5. IG OFFにして、30秒間待機する。
  6. IG ONにする。
  7. GTSをONにする。
  8. エンジンを始動し、アイドリング状態で10秒以上待機する。
  9. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。

    □ 参 考 □
    1. ダイアグコード(現在ダイアグコードおよび仮ダイアグコード)が出力する場合は、システムに異常がある。
    2. ダイアグコード(現在ダイアグコードおよび仮ダイアグコード)が出力しない場合は、以下に進む。

  10. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / 作業サポート / ダイアグ判定結果確認
  11. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
  12. 判定結果を確認する。

    表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロール コンピュータに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施
  13. 判定結果が判定中または判定不可の場合は、再度確認走行を実施し、判定結果を確認する。


点検手順


□ 参 考 □
  1. GTSを使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
  2. 最初にダイアグコードP0365/18、P0367/18およびP0368/18のトラブルシュートを行い、不具合箇所が見つからない場合はメカニカルシステムの不具合が考えられる。
  3. ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。


手順1ワイヤハーネスおよびコネクター点検(VC電圧)


    A331087J03
  1. クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)のコネクターを切り離す。

  1. IG ONにする。

  1. 車両側コネクターの電圧を測定する。

    電圧値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    B90-3(VC2) - ボデーアース
    IG ON
    4.5 to 5.5V

    イラスト内指示文字 
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)接続コネクター)
    結果 
    結果
    飛び先
    異常
    A
    正常
    B



B
手順 3 へ
A


手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロール コンピュータ - クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側))
  1. エンジンコントロール コンピュータのコネクターを切り離す。

  1. クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)のコネクターを切り離す。

  1. 端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値

    点検端子
    点検条件
    基準値
    B67-111(VCE1) - B90-3(VC2)
    常時
    1Ω未満
    B67-111(VCE1)およびB90-3(VC2) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)  

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロール コンピュータ - クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側))
  1. エンジンコントロール コンピュータのコネクターを切り離す。

  1. クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)のコネクターを切り離す。

  1. 端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値

    点検端子
    点検条件
    基準値
    B67-80(EV1+) - B90-1(VVE+)
    常時
    1Ω未満
    B67-112(EV1-) - B90-2(VVE-)
    常時
    1Ω未満
    B67-80(EV1+)およびB90-1(VVE+) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10kΩ以上
    B67-112(EV1-)およびB90-2(VVE-) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順4センサ取り付け部点検(クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側))
C168336J23
  1. クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)のボルトの締め付け、取り付け状態を点検する。

    基準
    正常に取り付けられている

イラスト内指示文字 
*a
OK
*b
NG
*c
すき間


NG
センサ取り付け部修理または交換(クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側))
OK


手順5カムシャフト NO.2単体点検(エキゾーストカムシャフト点検)
  1. エキゾーストカムシャフトの取り付け部およびタイミングロータ凸部の状態を点検する。

    基準
    タイミングロータの凸部に異常がなく、正常に取り付けられている

    □ 参 考 □
    カムシャフト NO.2を交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
カムシャフト NO.2交換(エキゾーストカムシャフト交換) (要領は 参照)
OK


手順6メカニカルシステム点検(タイミングチェーンの歯飛び、伸び確認)
  1. タイミングチェーンの歯飛び、タイミングチェーンの伸びなどのバルブタイミングに関わるメカニカル部分の点検を行う

    基準
    タイミングチェーンの歯飛び、伸びがない。



NG
不具合箇所修理または交換
OK


手順7クランクポジション センサ NO.1交換(エキゾースト側)
  1. クランクポジション センサ NO.1(エキゾースト側)を交換する。(要領は参照)


次へ


手順8ダイアグコード消去
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)

  1. IG OFFにして30秒間待機する。


次へ


手順9作動確認運転実施
  1. 確認走行を行う。(機能説明の確認走行を参照)

  1. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)

    結果 
    結果
    飛び先
    ダイアグコードが出力されない
    A
    P0365/18、P0367/18、P0368/18が出力される
    B



B
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)
A

終了