DTC    P2829/77    SLSソレノイド系統(機能異常)

準備品一覧


機能説明


エンジンコントロール コンピュータは、オイルプレッシャ センサが検出するベルト挟圧の信号により、ベルト挟圧力の学習制御を行う。

エンジンコントロール コンピュータは、ベルト挟圧高圧異常、低圧異常の検出により、ベルト挟圧を制御するソレノイド(SLS)の機械的故障を検出し、P2829/77を出力する。

他のベルト挟圧力センサ系統のダイアグが同時に出力した場合は、P2829/77以外のダイアグコードからトラブルシュートを行うことが、必要である。


DTC No.
SAE/TCCS
DTC 検出条件
  1. 診断条件
  2. 異常状態
  3. 異常期間
  4. その他
点検部位
P2829/77
  1. シフトレバー位置Dにて、8 km/h以下で走行中
  2. トランスミッションレボリューションセンサ(NIN)回転数とトランスミッションレボリューションセンサ(NOUT)回転数の比率が規定値を超えている
  3. 0.2秒以上継続
  4. 2トリップ
  1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
  2. オイルプレッシャ センサ
  3. エンジンコントロール コンピュータ
  1. アップシフト機能が正常で、65 km/h以上で定常走行中、目標変速比が最Hi指示
  2. 変速比が目標変速比より高い
  3. 2秒以上継続
  4. 2トリップ


回路図


回路図はを参照。


点検手順


□ 参 考 □
GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、その情報がトラブルシュートする際に役立つ。


手順1ダイアグコード確認
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSの画面表示に従ってダイアグコードを読み取る。(要領は参照)

結果 
結果
飛び先
P2829/77が出力する
A
P2829/77以外のコードも出力する
B


B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照)
A


手順2GTSデータ読み取り(エンジン回転数/AT油圧)

■ 注 意 ■
  1. 必ずエンジンの点検および調整を行った後に実施する。
  2. 通常走行状態のCVT(50 to 100°C)で行う。
  3. エアコンはOFF状態で行う。
  4. 5秒以上連続して行わない。
  5. タイヤが空転しないように、アスファルト上などのμ(摩擦係数)が高い場所で行う。

  1. パーキングブレーキを作用させ、輪止めをする。

  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. GTSを使用して、画面表示に従い[アクティブテスト]-[TC端子ON]を選択し、[データモニタ]-[AT油圧]および[エンジン回転数]を表示する。

  1. アクティブテストを実行(TC端子ON状態)し、左足でブレーキペダルを強く踏み、アイドル回転数(Nポジション)および、ストール回転時(Dポジション)における油圧を点検する。

    [システム選択メニュー:パワートレイン→エンジン→データモニタ] 
    項目名
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    (異常時の点検項目)
    エンジン回転数
    エンジン回転数を表す/
    表示範囲: 0 to 16384 rpm
    0 rpm: エンジン停止時(IG ON)
    NE信号
    大きな変動がない: 一定車速走行時
    AT油圧
    CVT油圧を表す/
    表示範囲: -64.000 to 64.000 MPa
    0.500 to 1.700 MPa: シフトレバー位置Nポジションアイドル回転時
    PTO信号
    4.400 to 6.400 MPa: シフトレバー位置Dポジションストール回転時

    □ 参 考 □
    シフトレバー位置Dポジションストール時、エンジン回転数2300±400 rpm

    結果 
    結果
    飛び先
    データモニタの値が標準値内
    A
    データモニタの値が標準値外
    B



B
手順 3 へ
A

常時発生しない問題の点検 (要領は 参照)  

手順3オイルプレッシャ センサ交換
  1. オイルプレッシャ センサを交換する。(要領は参照)


次へ


手順4ダイアグコード消去
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSの画面表示に従ってダイアグコードを消去する。(要領は参照)

    ■ 注 意 ■
    ダイアグコードを消去するとフリーズフレームデータも消去されてしまうため、必ず消去する前にフリーズフレームデータを保存する。


次へ


手順5GTS(AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習)

■ 注 意 ■
  1. AT/CVT学習値の初期化を行うと、Gセンサ0点学習値およびCVT油圧学習値がクリアされてしまうため、下記の表に記載している部品を交換した場合は、AT/CVT学習値初期化を行った後に、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. エンジンコントロール コンピュータ
    3. オイルプレッシャ センサ
    4. エアバッグ コンピュータASSY(ヨーレートセンサ)
  2. AT/CVT学習値初期化を行った後、必ず先にGセンサ0点学習を実施し、次にCVT油圧学習を実施する。
  3. 必ず車両を水平状態(斜度: 0°± 0.25°)にし、0点学習を実施する。
  4. 0点学習実施中は、車両に振動を与えない。

  1. GTSを使用して、AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習を行う。(要領は参照)

  1. 再度ダイアグコードの確認を行う。(要領は参照)


次へ


手順6ダイアグコード確認
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. 走行テストを行う。

  1. GTSの画面表示に従ってダイアグコードを読み取る。(要領は参照)

結果 
結果
飛び先
P2829/77が出力する
A
ダイアグコードが出力しない
B


B
完了
A


手順7エンジンコントロール コンピュータ交換
  1. エンジンコントロール コンピュータを交換する。(要領は参照)


次へ


手順8GTS(AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習)

■ 注 意 ■
  1. AT/CVT学習値の初期化を行うと、Gセンサ0点学習値およびCVT油圧学習値がクリアされてしまうため、下記の表に記載している部品を交換した場合は、AT/CVT学習値初期化を行った後に、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. エンジンコントロール コンピュータ
    3. オイルプレッシャ センサ
    4. エアバッグ コンピュータASSY(ヨーレートセンサ)
  2. AT/CVT学習値初期化を行った後、必ず先にGセンサ0点学習を実施し、次にCVT油圧学習を実施する。
  3. 必ず車両を水平状態(斜度: 0°± 0.25°)にし、0点学習を実施する。
  4. 0点学習実施中は、車両に振動を与えない。

  1. GTSを使用して、AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習を行う。(要領は参照)

  1. 再度ダイアグコードの確認を行う。(要領は参照)


次へ


手順9ダイアグコード確認
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. 走行テストを行う。

  1. GTSの画面表示に従ってダイアグコードを読み取る。(要領は参照)

結果 
結果
飛び先
P2829/77が出力する
A
ダイアグコードが出力しない
B


B
完了
A


手順10コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY交換
  1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSYを交換する。(要領は参照)


次へ


手順11ダイアグコード消去
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSの画面表示に従ってダイアグコードを消去する。(要領は参照)

    ■ 注 意 ■
    ダイアグコードを消去するとフリーズフレームデータも消去されてしまうため、必ず消去する前にフリーズフレームデータを保存する。


次へ


手順12GTS(AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習)

■ 注 意 ■
  1. AT/CVT学習値の初期化を行うと、Gセンサ0点学習値およびCVT油圧学習値がクリアされてしまうため、下記の表に記載している部品を交換した場合は、AT/CVT学習値初期化を行った後に、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. エンジンコントロール コンピュータ
    3. オイルプレッシャ センサ
    4. エアバッグ コンピュータASSY(ヨーレートセンサ)
  2. AT/CVT学習値初期化を行った後、必ず先にGセンサ0点学習を実施し、次にCVT油圧学習を実施する。
  3. 必ず車両を水平状態(斜度: 0°± 0.25°)にし、0点学習を実施する。
  4. 0点学習実施中は、車両に振動を与えない。

  1. GTSを使用して、AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習を行う。(要領は参照)

  1. 再度ダイアグコードの確認を行う。(要領は参照)


次へ

完了