CVTフルード(K310F·K312)  取替

準備品一覧



1. CVTフルード取替
  1. 車両を水平状態に保ちリフトアップする。[*1]

    □ 参 考 □
    車両が傾斜していると正確なフルード量が測定できないため、車両前後左右傾斜±1°以内で作業する。

  2. エンジンアンダカバーLHを取りはずす。(要領は参照)



  3. C264233
  4. リフィルプラグおよびガスケットをコンティニュアスリバリアブルトランスアクスルASSYから取りはずす。[*2]



  5. C264234
  6. ソケットヘキサゴンレンチ6 mmを使用して、オーバーフロープラグおよびガスケットをトランスアクスルオイルパンSUB-ASSY からはずし、フルードを受け皿に抜き取る。[*3]



  7. C315487J01
  8. ソケットヘキサゴンレンチ6 mmを使用して、オーバーフローチューブをトランスアクスルオイルパンSUB-ASSY からはずし、フルードを受け皿に抜き取る。[*4]
    イラスト内指示文字 
    *1
    オーバーフローチューブ



  9. C264236
  10. 抜き取ったフルードを計量する。[*5]

    □ 参 考 □
    [*8] の手順では、同量のフルードを注入する。



  11. C315487J01
  12. ソケットヘキサゴンレンチ6 mmを使用して、オーバーフローチューブをトランスアクスルオイルパンSUB-ASSY に規定トルクで締め付ける。[*6]

    基準値
    T = 1.7 N・m{ 17 kgf・cm }
    イラスト内指示文字 
    *1
    オーバーフローチューブ



  13. C264234
  14. ソケットヘキサゴンレンチ6 mm を使用して、ガスケットを介し、オーバーフロープラグをトランスアクスルオイルパンSUB-ASSY に仮締めする。[*7]

    □ 参 考 □
    ガスケット交換および本締めは、フルード量調整後に行う。



  15. C264238
  16. [*5]の手順で抜き取ったフルードと同量の新品のフルードをリフィル孔より注入する。[*8]

    ■ 注 意 ■
    注入するフルードはトヨタ純正CVTフルードFEを使用する。



  17. C264233
  18. ガスケットを介し、リフィルプラグをコンティニュアスリバリアブルトランスアクスルASSYに仮締めする。[*9]

    □ 参 考 □
    ガスケット交換および本締めは、フルード量調整後に行う。

  19. 車両をリフトダウンする。[*10]

  20. エンジンを始動する。[*11]

  21. フットブレーキをかけたまま、シフトレバーをPポジションからDポジションまでゆっくり操作した後、再びPポジションにシフトする。[*12]

  22. 30秒間アイドリング状態でエンジンを暖機をする。[*13]

  23. IG OFFにする。[*14]

  24. [*1]から[*14]の作業を行う。

  25. [*1]から[*14]の作業を再度行う。



2. 規定量補充


    C264233
  1. リフィルプラグおよびガスケットをコンティニュアスリバリアブルトランスアクスルASSYから取りはずす。



  2. C264238
  3. フルードをリフィル孔より、規定量補充する。

    ■ 注 意 ■
    注入するフルードはトヨタ純正 CVTフルードFEを使用する。

    □ 参 考 □
    フルード補充量は関連作業により異なる。


    実施作業
    補充量(参考)
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY新品交換時(新品トルクコンバータASSY使用時)
    3.2 L
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY交換時(新品トルクコンバータASSY使用時)
    3.0 L
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY交換時(トルクコンバータASSY再使用時)
    2. トルクコンバータASSY脱着時(新品トルクコンバータASSY使用時)
    3. 4WD用RHオイルシール交換時
    2.7 L
    1. トルクコンバータASSY脱着時(トルクコンバータASSY再使用時)
    2.3 L
    1. CVTフルード交換時
    2. トランスアクスルオイル パンSUB-ASSY脱着時(オイルドレーンを含む)
    3. フロントドライブシャフトASSY脱着時
    4. トランスミッションオイル クーラ脱着時
    5. オイルシール交換時(4WD用RHオイルシール除く)
    1.2 L
    1. オイルにじみ等の修理時
    0.4 L



  4. C264233
  5. ガスケットを介し、リフィルプラグをコンティニュアスリバリアブルトランスアクスルASSYに仮締めする。

    □ 参 考 □
    ガスケット交換および本締めは、フルード量調整後に行う。

  6. 車両をリフトダウンする。



3. フルード温度調整
  1. GTSを使用する場合

    1. IG OFFで、GTSをDLC3に接続する。

    2. IG ONおよびGTSの電源をONにする。

    3. GTS のメニュー画面より、パワートレイン / エンジン / アクティブテストの順番に選択し、AT 油温1を表示させた状態で、TC 端子ON を選択、実行する。

      □ 参 考 □
      GTSを使用することで、AT油温センサ値をモニターしながらフルード温度の調整が行える。

  2. GTSを使用しない場合(TC端子短絡時)



      H100769J54
    1. IG OFFで、SSTを使用してDLC3内の13(TC) - 4(CG)端子間を短絡する。

      SST
      09843-18040  

  3. ブレーキペダルを踏み込み、保持する。

  4. エンジンを始動する。

    ■ 注 意 ■
    エアコン、オーディオ、灯火スイッチなど、電気部品をOFFにする。

  5. シフトレバーをPポジションからDポジションまでゆっくり操作してフルードを各部に循環させた後、再びPポジションにシフトする。

    □ 参 考 □
    各ポジションは3秒程度保持する。



  6. C311289J01
  7. メータ内のシフトポジションインジケータ表示を注視しながら、シフトレバーを1.5秒以内にN ←→ Dポジションへ繰り返し操作することを6秒以上連続して行う。
    イラスト内指示文字 
    *a
    シフトポジション
    *b
    シフトポジションインジケータ
    *c
    油温検出モード
    *d
    6秒以上
    *e
    2秒間
    *f
    1.5 秒以内

    □ 参 考 □
    N → D → N操作を1.5秒以内の間隔で6秒以上実施することにより油温検出モードに移行する。



  8. C309666
  9. シフトポジションインジケータの[D]表示が2秒間点灯後、消灯することを確認する。

    □ 参 考 □
    1. シフトポジションインジケータ[D]の2秒間の点灯は、油温検出モードへの移行完了を表す。
    2. シフトポジションインジケータ[D]の2秒間の点灯が確認できない場合は、TC端子ONから作業をやり直す。

  10. シフトレバーをPポジションにシフトする。

  11. ブレーキペダルを開放する。

  12. GTSを使用する場合

    1. GTSを操作し、TC端子“ON”→“OFF”にする。

      ■ 注 意 ■
      TC端子を開放しないとエンジン回転数の変動により正確なフルードレベル調整ができないため、必ず開放する。

      □ 参 考 □
      1. TC端子開放によりエンジン回転数制御モードに移行する。
      2. エンジン回転数制御は、フルード温度36°C以上で制御を開始する。
      3. TC端子開放後も油温検出モードはIG OFFまで継続される。

  13. GTSを使用しない場合(TC端子短絡時)

    1. SSTをはずし、DLC3の13(TC) - 4(CG)端子間を開放する。

      ■ 注 意 ■
      TC端子を開放しないとエンジン回転数の変動により正確なフルードレベル調整ができないため、必ず開放する。

      □ 参 考 □
      1. TC端子開放によりエンジン回転数制御モードに移行する。
      2. エンジン回転数制御は、フルード温度36°C以上で制御を開始する。
      3. TC端子開放後も油温検出モードはIG OFFまで継続される。

  14. フルード温度をフルード量調整作業における適正温度に調整する。

    1. シフトポジションインジケータによりフルード温度を確認する。

      □ 参 考 □
      1. 油温検出モード中、シフトポジションインジケータの[D]表示はフルード温度によって点灯、消灯、点滅のいずれかを表示する。
      2. フルード補充作業は、シフトポジションインジケータ[D]表示点灯(フルード温度36°C to 46°C)中に行う。

    2. フルード温度を調整する。

      □ 参 考 □
      フルード量調整は、シフトポジションインジケータ[D]点灯時に行う。
      1. シフトポジションインジケータ[D]表示消灯の場合、シフトポジションインジケータ[D]表示点灯になるまでエンジン回転数制御状態で暖機する。
      2. シフトポジションインジケータ[D]表示点灯の場合、すぐにフルード量調整作業を開始する。
      3. シフトポジションインジケータ[D]表示点滅の場合、フルードを冷やすためにエンジンを停止し、フルード温度が適正油温以下に下がったことを確認した後、再度フルード温度調整作業を行う。


      シフトポジションインジケータ[D]表示


      適正油温以下
      適正油温
      適正油温以上
      フルード温度
      GTS表示油温
      36°C未満
      36°C以上
      46°C未満
      46°C以上
      シフトポジションインジケータ[D]表示
      消灯
      点灯
      点滅



4. フルード量確認

■ 警 告 ■
フルード高油温、エンジンアイドリング回転中およびラジエータファン回転中のため、充分に注意して作業を行う。

  1. 車両を水平状態に保ちリフトアップする。

    □ 参 考 □
    車両が傾斜していると正確なフルード量が測定できないため、車両前後左右傾斜±1°以内で作業する。



  2. C264234
  3. ソケットヘキサゴンレンチ6 mmを使用して、オーバーフロープラグおよびガスケットをトランスアクスルオイルパンSUB-ASSY から取りはずす。

    ■ 注 意 ■
    排出されるフルードは高温のため注意する。

  4. オーバーフロー孔からのフルード流出状態を確認する。

    ■ 注 意 ■
    流出したフルード量が少ない場合(約5cc)は、オーバーフローチューブ内に溜まったフルードが排出しただけの可能性があるため、オーバーフローしていない(フルード再補充が必要)と判断する。


    1. フルードが排出された場合。(フルードが排出された場合へ)

    2. フルードが排出されなかった場合。(フルードが排出されなかった場合へ)

  5. フルードが排出されなかった場合。

    1. フルードが排出されなかった場合は、リフィルプラグおよびガスケットを取りはずし、オーバーフロー孔からフルードが排出されるまでフルードをリフィル孔から注入する。

      ■ 注 意 ■
      注入するフルードはトヨタ純正CVTフルードFEを使用する。

  6. フルードが排出された場合。

    1. フルードがオーバーフローした場合は、フルードの流出が滴下状態になるまで待機する。

      □ 参 考 □
      フルードは油温上昇により膨張するため、フルードの流出が完全に停止することはない。



  7. C264234
  8. ソケットヘキサゴンレンチ6 mmを使用して、新品のガスケットを介し、オーバーフロープラグをトランスアクスルオイルパンSUB-ASSY に本締めする。

    基準値
    T = 40 N・m{ 408 kgf・cm }



  9. C264233
  10. 新品のガスケットを介して、リフィルプラグをコンティニュアスリバリアブルトランスアクスルASSYに本締めする。

    基準値
    T = 49 N・m{ 500 kgf・cm }

  11. 車両をリフトダウンする。

  12. IG OFFにする。

  13. GTSを取りはずす。(GTS を使用する場合)



5. 復元作業
  1. 車両をリフトアップする。

  2. エンジンアンダカバーLHを取り付ける。(要領は参照)

  3. 車両をリフトダウンする。

  4. 作業完了。