DTC    P0617/43    スタータ系統(High)

準備品一覧


回路説明


エンジンがクランキングされている間、スタータ作動信号がエンジンコントロールコンピュータのSTA端子にも伝えられる。スタータ作動信号は主に、エンジン始動時に燃料噴射量をふやすために用いられる。


DTC No.
SAE/TCCS
DTC検出条件
  1. 診断条件
  2. 異常状態
  3. 異常期間
  4. その他
点検部位
P0617/43
  1. 車両走行中(1000rpm以上、20km/h以上)
  2. STA信号が入力された
  3. 20秒以上
  4. 1トリップ
  1. ニュートラルスタートスイッチASSY*1
  2. イグニッションスイッチASSY*2
  3. ワイヤハーネスおよびコネクター
  4. エンジンコントロールコンピュータ

  1. *1:オートマチックトランスアクスル車
  2. *2:マニュアルトランスアクスル車


回路図



A236774J01



点検手順


□ 参 考 □
SST(TaSCAN) を使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータとして、不具合発生時のエンジン稼 動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。


手順1TaSCANデータ読み取り(スタータ信号)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN) を使用して、画面表示に従って操作を行い、[ECU デー タモニタ]-[スタータ信号] を選択する。

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    〔記号〕
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    (異常時の主な点検項目)
    スタータ信号
    〔STA〕
    1. 始動中を表す
    2. 表示: ON/OFF
    OFF→ON
    IG ON→クランキング
    STA電圧

  1. 車両走行中のスタータ信号を読み取る。

    基準
    点検条件
    TaSCAN 表示内容
    車両走行中
    (1000rpm以上、20km/h以上)
    OFF

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    異常(オートマチックトランスアクスル車)
    B
    異常(マニュアルトランスアクスル車)
    C



B
手順 2 へ

C
手順 6 へ
A

常時発生しない問題の点検 

手順2ニュートラルスタート スイッチASSY単体点検(短絡点検)
SST
09082-00030  
09083-00170  


    A236792J01
  1. ニュートラルスタートスイッチASSYのコネクターB1を切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    6 - 9
    常時
    10 kΩ以上
    3 (RB) - 6
    常時
    10 kΩ以上

    イラスト内指示文字 
    *a
    コネクター非接続状態
    (ニュートラルスタートスイッチASSY)



NG
ニュートラルスタート スイッチASSY交換
OK


手順3ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(ニュートラルスタートスイッチASSY - STリレー - エンジンコントロールコンピュータ)
SST
09082-00030  
09083-00170  
  1. ワイヤーハーネスを修理または交換する。


次へ


手順4ダイアグコード消去
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN) をDLC3に接続する。

  1. IG ON にする。

  1. SST(TaSCAN) の画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。


次へ


手順5ダイアグコード再確認
SST
09991-70201  
  1. 20km/h以上で20秒以上走行する。

  1. SST(TaSCAN) をDLC3に接続する。

  1. IG ON にする。

  1. SST(TaSCAN) の画面表示に従ってダイアグコードを確認する。

    結果
    結果
    飛び先
    P0617/43が出力されない
    A
    P0617/43が出力される
    B



B
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)
A

終了 

手順6TaSCANデータ読み取り(スタータ信号)
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. SST(TaSCAN) を使用して、画面表示に従って操作を行い、[ECU デー タモニタ]-[スタータ信号] を選択する。

    [診断メニュー → パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 
    項目名
    〔記号〕
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    (異常時の主な点検項目)
    スタータ信号
    〔STA〕
    1. 始動中を表す
    2. 表示: ON/OFF
    OFF→ON
    IG ON→クランキング
    STA電圧

  1. クラッチを作動させたときのデータを読み取る。

    結果
    結果
    飛び先
    クラッチを踏むとスタータ信号がONになる
    A
    常時、スタータ信号がONになる
    B



B
手順 8 へ
A


手順7イグニッションスイッチASSY単体点検(短絡点検)
SST
09082-00030  
09083-00170  


    A236795J01
  1. イグニッションスイッチASSYのコネクターE32を切り離す。

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    5 (AM2) - 4 (ST2)
    常時
    10 kΩ以上

    イラスト内指示文字 
    *a
    コネクタ非接続状態
    (イグニッションスイッチASSY)



NG
イグニッションスイッチASSY交換
OK

ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(イグニッションスイッチASSY - クラッチスタートスイッチASSY) 

手順8ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(エンジンコントロールコンピュータ - ニュートラルスタートスイッチASSY - STリレー)
  1. ワイヤーハーネスを修理または交換する。


次へ


手順9ダイアグコード消去
SST
09991-70201  
  1. SST(TaSCAN) をDLC3に接続する。

  1. IG ON にする。

  1. SST(TaSCAN) の画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。


次へ


手順10ダイアグコード再確認
SST
09991-70201  
  1. 20km/h以上で20秒以上走行する。

  1. SST(TaSCAN) をDLC3に接続する。

  1. IG ON にする。

  1. SST(TaSCAN) の画面表示に従ってダイアグコードを確認する。

    結果
    結果
    飛び先
    P0617/43が出力されない
    A
    P0617/43が出力される
    B



B
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)
A

終了