DTC    P0741/64    DSL/SLソレノイド系統(機能異常)

DTC    P075B/74    SCソレノイド系統(機能異常)

DTC    P2757/68    SLUソレノイド系統(機能異常)

準備品一覧


機能説明


エンジンコントロール コンピュータは、クラッチ/ロックアップ制御用切替ソレノイド(SC/SL)を用いて、リニアソレノイドSLUの用途を前後進クラッチ制御およびロックアップ制御で切り替えることで走行状態に応じた制御を行っている。

□ 参 考 □
  1. 他のロックアップ制御用ソレノイド(SC、SLおよびSLU)系統のダイアグコードが同時に出力した場合は、P0741/64、P075B/74およびP2757/68以外のダイアグコード からトラブルシュートを行うことが、必要である。
  2. エンスト後の走行でP0741/64を検出した場合、ロックアップ制御用ソレノイド(ソレノイドSL)の機能故障によりエンストに至った可能性がある。



DTC No.
SAE/TCCS
DTC検出条件
  1. 診断条件
  2. 異常状態
  3. 異常期間
  4. その他
点検部位
P0741/64
  1. エンジンコントロール コンピュータがロックアップONを指示、かつソレノイドSCおよびソレノイドSLをOFFで制御中
  2. エンジン回転数(NE)とトランスミッションレボリューションセンサ(NT)回転数の差が25 rpm以下
  3. 1秒以上継続
  4. 2トリップ
  1. トルクコンバータASSY
  2. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
  1. エンジンコントロール コンピュータがソレノイドSCおよびソレノイドSLをONで制御中
  2. トランスミッションレボリューションセンサ(NT)回転数とトランスミッションレボリューションセンサ(NIN)回転数の差が300 rpm以上
  3. 1秒以上継続
  4. 2トリップ
  1. 走行中
  2. ロックアップON指令が出ているが、ロックアップしていない
  3. 1秒以上継続
  4. 2トリップ
P075B/74
  1. エンジンコントロール コンピュータがソレノイドSCおよびソレノイドSLをOFFで制御中
  2. トランスミッションレボリューションセンサ(NT)回転数とトランスミッションレボリューションセンサ(NIN)回転数の差が300 rpm以上
  3. 1秒以上継続
  4. 2トリップ
  1. トルクコンバータASSY
  2. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
  1. 走行中
  2. ロックアップON指令が出ているが、ロックアップしていない
  3. 1秒以上継続
  4. 2トリップ
  1. エンジンコントロール コンピュータがロックアップONを指示、かつソレノイドSCおよびソレノイドSLをONで駆動中
  2. エンジン回転数(NE)とトランスミッションレボリューションセンサ(NT)回転数の差が25 rpm以下
  3. 1秒以上継続
  4. 2トリップ
P2757/68
  1. エンジンコントロール コンピュータがロックアップONを指示、かつソレノイドSCおよびソレノイドSLをOFFで制御中
  2. エンジン回転数(NE)とトランスミッションレボリューションセンサ(NT)回転数の差が25 rpm以下
  3. 1秒以上継続
  4. 2トリップ
  1. トルクコンバータASSY
  2. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
  1. 走行中
  2. ロックアップON指令が出ているが、ロックアップしていない
  3. 1秒以上継続
  4. 2トリップ


点検手順


□ 参 考 □
GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、その情報がトラブルシュートする際に役立つ。


手順1ダイアグコード確認
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSの画面表示に従いダイアグコードを読み取る。(要領は参照)
    結果 
    結果
    飛び先
    P0741/64、P075B/74またはP2757/68が出力する
    A
    P0741/64、P075B/74およびP2757/68以外のコードも出力する
    B



B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照)
A


手順2ダイアグコード消去
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSの画面表示に従いダイアグコードを消去する。(要領は参照)

    ■ 注 意 ■
    ダイアグコードを消去するとフリーズフレームデータも消去されてしまうため、必ず消去する前にフリーズフレームデータを保存する。


次へ


手順3走行テスト

■ 警 告 ■
道路の安全をよく確認する。

■ 注 意 ■
  1. 必ずエンジンの点検および調整を行った後に実施する。
  2. 通常走行状態のCVT油温(50 to 100°C)で行う。
  3. 電気負荷なし、エアコンOFF時およびブレーキOFF時の状態で行う。

□ 参 考 □
  1. CVT油温40°C以下かつ車速60 km/h以下、あるいはCVT油温5°C以下の時にはロックアップ制御はしない。
  2. エンジン冷却液温30°C以下の時にはロックアップ制御はしない。
  3. 電気負荷、エアコン、ブレーキのON·OFF状態によりロックアップOFF車速は変化する。

  1. GTSを使用して、走行テスト中のデータモニタを読み取る。

    [システム選択メニュー:パワートレイン→エンジン→データモニタ] 
    項目名
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    エンジン回転数
    エンジン回転数を表す/
    表示範囲: 0 to 16384 rpm
    0 rpm: エンジン停止時(IG ON)
    NE信号
    大きな変動がない: 一定車速走行時
    タービン回転数
    タービン回転数を表す/
    表示範囲: 0 to 12750 rpm
    エンジン回転数とほぼ同じ: エンジンアイドル回転時( シフトレバー位置PまたはNポジションで停車時)
    NT信号
    0 rpm: シフトレバー位置Dポジションで 停車時
    エンジン回転数と同じ: ロックアップ作動時
    プライマリープーリー回転数
    プライマリープーリー回転数を表す/
    表示範囲: 0 to 12750 rpm
    停車時: 0 rpm
    NIN信号
    ロックアップON: エンジン回転数と同じ
    ロックアップ状態
    ロックアップ作動中を表す/
    表示範囲: ON-OFF
    ON: ロックアップ作動時
    OFF: ロックアップ非作動時
    VPA電圧
    NT信号
    NOUT信号
    SPD信号
    SLU信号
    SL信号
    ロックアップSOL(SL)
    ロックアップ制御用ソレノイドの作動状態を表す/
    表示範囲: ON-OFF
    ON: ソレノイドSL作動時
    OFF: ソレノイドSL非作動時
    SL信号
    SCソレノイド
    クラッチ用ソレノイドの作動状態を表す/
    表示範囲: ON-OFF
    ON: ソレノイドSC作動時
    OFF: ソレノイドSC非作動時
    SC信号

    結果

    結果
    飛び先
    ロックアップ状態がON時、タービン回転数がエンジン回転数より低い
    A
    ソレノイドSCおよびソレノイドSLがOFF時、タービン回転数とエンジン回転数が等しい
    ソレノイドSCおよびソレノイドSLがON時、タービン回転数とプライマリープーリ回転数の差が大きい
    ロックアップ状態がON時、タービン回転数とエンジン回転数が等しい
    B
    ソレノイドSCおよびソレノイドSLがOFF時、タービン回転数がエンジン回転数より低い
    ソレノイドSCおよびソレノイドSLがON時、タービン回転数とプライマリープーリ回転数が等しい



B
常時発生しない問題の点検 (要領は 参照)
A


手順4コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY交換
  1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSYを交換する。(要領は参照)


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手順5GTS(AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習)

■ 注 意 ■
  1. AT/CVT学習値の初期化を行うと、Gセンサ0点学習値およびCVT油圧学習値がクリアされてしまうため、下記の表に記載している部品を交換した場合は、AT/CVT学習値初期化を行った後に、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. エンジンコントロール コンピュータ
    3. オイルプレッシャ センサ
    4. エアバッグ コンピュータASSY(ヨーレートセンサ)
  2. AT/CVT学習値初期化を行った後、必ず先にGセンサ0点学習を実施し、次にCVT油圧学習を実施する。
  3. 必ず車両を水平状態(斜度: 0°± 0.25°)にし、0点学習を実施する。
  4. 0点学習実施中は、車両に振動を与えない。

  1. GTSを使用して、AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習を行う。(要領は参照)

  1. 再度ダイアグコードの確認を行う。(要領は参照)


次へ

完了