フロントホイールアライメント  調整

準備品一覧



1. タイヤ点検
  1. タイヤの摩耗を点検する。

    1. 摩耗が限度を超えたタイヤは交換する。

  2. タイヤの空気圧を点検する。

    基準値

    駆動方式
    タイヤサイズ
    空荷時
    積荷時
    (100kg以上の積荷または4名乗車以上)
    空気圧(前輪)
    [kPa{kgf/cm2}]
    空気圧(後輪)
    [kPa{kgf/cm2}]
    空気圧(前輪)
    [kPa{kgf/cm2}]
    空気圧(後輪)
    [kPa{kgf/cm2}]
    2WD
    155/80R14 88/86N LT
    220{2.2}
    220{2.2}
    240{2.4}
    290{2.9}
    4WD
    155/80R14 88/86N LT
    220{2.2}
    230{2.3}
    240{2.4}
    290{2.9}

  3. サスペンションの改造や足廻り各部の損傷点検。



  4. C164558
  5. ダイヤルゲージを使用して、タイヤの振れを点検する。

    限度
    1.4mm(縦方向)
    2.0mm(横方向)

  6. 関係各部のボルトの締め付け状態点検

  7. 関係各部のガタ点検



2. 車高点検(駆動方式2WD)


    C310399J01
  1. 車両のコーナーを大きく上下に動かし、サスペンションを落ち着かせてから車高を点検する。
    基準値 
    A寸法-B寸法
    [mm]
    D寸法-C寸法
    [mm]
    105
    60

    ■ 注 意 ■
    1. 車両を空車状態(スペアタイヤおよび工具なし)にして行う。
    2. この値は、ホイールアライメントを調整するための値であり、実際の車高を示す値ではない。

    □ 参 考 □
    1. A寸法···フロントホイール中心
    2. B寸法···フロントサスペンションロワーアーム NO.1 ブッシュ取り付けボルト頭部の中心
    3. C寸法···リヤホイール中心
    4. D寸法···リヤアクスルビームブッシュ取り付けボルトの中心



3. 車高点検(駆動方式4WD)


    C310401J01
  1. 車両のコーナーを大きく上下に動かし、サスペンションを落ち着かせてから車高を点検する。
    基準値 
    A寸法-B寸法
    [mm]
    D寸法-C寸法
    [mm]
    110
    47

    ■ 注 意 ■
    1. 車両を空車状態(スペアタイヤおよび工具なし)にして行う。
    2. この値は、ホイールアライメントを調整するための値であり、実際の車高を示す値ではない。

    □ 参 考 □
    1. A寸法···フロントホイール中心
    2. B寸法···フロントサスペンションロワーアーム NO.1 ブッシュ取り付けボルト頭部の中心
    3. C寸法···リヤホイール中心
    4. D寸法···リヤアクスルビームブッシュ取り付けボルトの中心



4. トーイン点検
  1. 車両をゆすり、車両を安定させる。

  2. 車両を直進で5m手押しして前進させる。

    ■ 注 意 ■
    車両を後退させた時は、必ず後退させた距離分前進させる。



  3. C232538J01
  4. トーインゲージの指針高さをフロントホイール軸中心高さに合わせ、タイヤの後側に入れる。
    イラスト内指示文字 
    *1
    トーインゲージ
    *2
    トレッドセンター
    *a
    B寸法

  5. 前輪タイヤ各々の後部にトレッドセンターをしるし、マーク間の距離(B寸法)を測定する。

  6. 車両をゆっくり押して前進させ、前輪を180°回転させる。

    ■ 注 意 ■
    180°以上回転させないように行い、オーバー回転した場合は、トーインゲージをセットするところからやり直す。



  7. C232539J02
  8. 車両前部でマーク間の距離(A寸法)を測定する。
    イラスト内指示文字 
    *1
    トーインゲージ
    *a
    車両前方
    *b
    A寸法

  9. トーインを求める。

    基準値
    0±2mm

    □ 参 考 □
    トーイン=B寸法-A寸法



5. トーイン調整


C106036
  1. 左右のラックエンドのねじ部の長さを測定する。

    基準
    左右差 1.5mm以下

  2. ラックブーツのクリップをはずす。

  3. タイロッドエンドのロックナットをゆるめる。

  4. ラックエンドねじ部の左右差が基準外の場合は調整を行う。

    1. トーインの測定値がアウト側にはずれる場合は、寸法の短い方のラックエンドを伸ばす方向に調整する。

    2. トーインの測定値がイン側にはずれる場合は、寸法の長い方のラックエンドを縮める方向に調整する。

    3. 再度トーインを点検する。

  5. 左右のラックエンドを各々の反対方向に同量ずつ回し、トーインが基準値内に入るように調整する。

    基準値
    0±2mm

  6. タイロッドエンドのロックナットを締め付ける。

    基準値
    T = 75 N・m{ 760 kgf・cm }

    ■ 注 意 ■
    ロックナットおよびステアリングラックエンドが共回りしないようにステアリングラックエンドの六角部を固定し、ロックナットを仮締めしてから、タイロッドエンドの二面幅を固定させて締め付ける。



  7. C106037J04
  8. プライヤーを使用して、クリップを図の範囲(180°)に取り付ける。
    イラスト内指示文字 
    *a
    車両前方
    *b
    車両後方
    *c
    車両上方
    *d
    54°30'
    (駆動方式2WD)
    *e
    54°48'
    (駆動方式4WD)

    ■ 注 意 ■
    ブーツをねじって取り付けない。



6. ホイール切れ角点検
  1. ターニングラジアスゲージをセットする。



  2. C148075J10
  3. ホイールの切れ角を点検する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    外側
    *b
    内側
    V100135
    車両前方
    基準値 
    駆動方式
    内側
    外側 (参考)
    2WD
    40°±2°
    34°±2°
    4WD
    40°±2°
    35°±2°

    ■ 注 意 ■
    1. 車両を空車状態(スペアタイヤおよび工具なし)にして行う。
    2. 空車状態で、前輪が回転しないように、ブレーキペダルプレッシャーなどを使用して、フットブレーキを効かせた状態で点検する。
    3. ストップランプが点灯しないように、ストップランプヒューズをはずして点検する。



7. キャンバー、キャスター、キングピンアングル点検
  1. ホイールキャップを取りはずす。

  2. 車両を平坦な場所でリフトアップする。

  3. SST(タイヤクランプコンペンセータ)を取り付ける。

    SST
    09722-30020  



    1. タイヤクランプコンペンセータ各部品名称


      C107538J02


      イラスト内指示文字 
      *a
      クランプダイヤル
      *b
      メカゼロライン(赤ライン)
      *c
      取り付けプレート
      *d
      タイヤクランプアーム
      *e
      補正ダイヤル
      *f
      脱落防止ワイヤー

    2. SST(タイヤクランプコンペンセータ)のクランプダイヤルを回し、タイヤクランプアームを広げる。

      ■ 注 意 ■
      タイヤクランプアームを広げすぎるとボデー等に傷を付けるため注意する。



    3. C107539
    4. ダイヤルを回し、下側ツメ2箇所をホイールサイズに合わせホイールリム下部に当て上側ツメをホイールリムに合わせて縮める。

      ■ 注 意 ■
      ツメがバランスウェイトに掛からず、ホイールのエアーバルブがなるべく車両上側になるように取り付ける。



    5. C107540
    6. クランプダイヤルを回し、タイヤクランプアームを縮めタイヤに取り付ける。

      ■ 注 意 ■
      タイヤクランプアーム先端がタイヤ溝に掛かり、SST(タイヤクランプコンペンセータ)がしっかりとホイールに圧着していること。

    7. 脱落防止ワイヤーをホイールのエアーバルブに取り付ける。

  4. SST(タイヤクランプコンペンセータ)を補正する。



      C107541
    1. SST(タイヤクランプコンペンセータ)の補正ダイヤルを回してメカゼロライン(赤ライン)の範囲内に合わせる。



    2. C107542J19
    3. キャンバーキャスターキングピンゲージをSST(タイヤクランプコンペンセータ)の取り付けプレートに取り付け、合わせマークを合わせる。
      イラスト内指示文字 
      *a
      合わせマーク



    4. C107543J15
    5. ホイールを少し回転させ、キャンバーキャスターキングピンゲージの水平気泡が中心になるように合わせ、キャンバーキャスターキングピンゲージの調整ネジでキャスター気泡を0°に合わせる。
      イラスト内指示文字 
      *a
      水平気泡
      *b
      キャスター気泡



    6. C107544J07
    7. ホイールを180°回転させ、キャンバーキャスターキングピンゲージとタSST(タイヤクランプコンペンセータ)の合わせマークを合わせ、水平気泡を合わせる。(*1)
      イラスト内指示文字 
      *a
      合わせマーク
      *b
      水平気泡



    8. C107545J16
    9. 上記状態のキャスター気泡を読み取り、その値の1/2の目盛りになるようにSST(タイヤクランプコンペンセータ)の補正ダイヤルを回し合わせる。(*2)
      イラスト内指示文字 
      *a
      補正ダイヤル
      *b
      キャスター気泡

      ■ 注 意 ■
      キャンバーキャスターキングピンゲージの調整ネジは動かさないこと。

    10. 前記(*1)、(*2)の手順を繰り返し、キャスター気泡の目盛り位置がホイールを180°正、反転させても、一定の数値目盛りを指示すればキャンバーキャスターキングピンゲージのセットは完了。

  5. ターニングラジアスゲージをセットし、車両を降ろす。

  6. キャンバー、キャスターおよびキングピンアングルを点検する。
    基準値 
    駆動方式
    キャンバー
    (点検範囲)
    キャスター(参考)
    (参考)
    キングピンアングル
    2WD
    -0°15'±45'
    4°35'±45'
    11° 35'
    4WD
    -0°15'±45'
    4°50'±45'
    11° 05'

    ■ 注 意 ■
    1. 車両を空車状態(スペアタイヤおよび工具なし)にして行う。
    2. キャンバーおよびキャスターの左右差限度は30'以内。

  7. キャンバーキャスターキングピンゲージおよびSST(タイヤクランプコンペンセータ)を取りはずす。

  8. ホイールキャップを取り付ける。



8. キャンバー調整
  1. 車両をジャッキアップして、フロントタイヤを取りはずす。



  2. C126387
  3. ボルトをはずし、スピードセンサおよびフレキシブルホースを切り離す。



  4. C126386
  5. ショックアブソーバロワー側の取り付けボルト2本およびナット2個を緩める。

    ■ 注 意 ■
    ボルトを固定し、ナットを回す。



  6. C110325J04
  7. ショックアブソーバのロワー側を動かして、ボルトとステアリングナックルのボルト穴のガタでキャンバーを調整する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    プラス側
    *b
    マイナス側



  8. C126386
  9. ボルト2本およびナット2個を締め付ける。

    基準値
    T = 164 N・m{ 1672 kgf・cm }

    ■ 注 意 ■
    ボルトを固定し、ナットを締め付ける。



  10. C126387
  11. ボルトで、フレキシブルホースおよびスピードセンサを取り付ける。

    基準値
    T = 29 N・m{ 300 kgf・cm }

    ■ 注 意 ■
    フレキシブルホースおよびスピードセンサをねじって取り付けない。

  12. フロントタイヤを取り付ける。

    基準値
    T = 103 N・m{ 1050 kgf・cm }

  13. 車両をジャッキダウンして数回上下にゆすり、サスペンションを落ち着かせる。

  14. キャンバーを点検する。

    基準値
    -0°15'±45'

    ■ 注 意 ■
    1. 車両を空車状態(スペアタイヤおよび工具なし)にして行う。
    2. キャンバーおよびキャスターの左右差限度は30'以内。

    □ 参 考 □
    セットボルトで調整できる範囲は、0.1°から0.5°である。

  15. 基準値内の場合は、トーイン点検を行う。

  16. 基準値外の場合は、ジャッキアップしてフロントタイヤをはずし、スピードセンサおよびフレキシブルホースを切り離し以下の作業を行う。

    1. ショックアブソーバロワー側の取り付けナット2個およびボルト2本を取りはずす。



    2. C106040J03
    3. アジャスティングボルト2本を選択して、車両前方から挿入する。
      イラスト内指示文字 
      *1
      セットボルト
      *2
      アジャスティングボルト

      □ 参 考 □
      キャンバー調整量=(基準値キャンバー)-(セットボルトでの調整後のキャンバー)

      アジャスティングボルトの種類 
      アジャスティングボルト
      品番
      ボルト径
      (mm)
      調整量
      A
      90109-15002
      13.9
      ±15’
      B
      90109-15003
      13.3
      ±30’
      C
      90109-15004
      12.4
      ±45’

      キャンバー調整量 
      キャンバー調整量
      セットボルト
      90109-15002
      90109-15003
      90109-15004
      -1°30' - -1°15'



      1,2
      -1°15' - -1°00'


      1
      2
      -1°00' - -45'

      1

      2
      -45' - -30'
      1


      2
      -30' - -15'
      1

      2

      -15' - 0'
      1
      2


      0' - 15'
      1
      2


      15' - 30'
      1

      2

      30' - 45'
      1


      2
      45' - 1°00'

      1

      2
      1°00' - 1°15'


      1
      2
      1°15' - 1°30'



      1,2



    4. C126386
    5. ボルト2本およびナット2個を取り付ける。

      基準値
      T = 164 N・m{ 1672 kgf・cm }

      ■ 注 意 ■
      1. ショックアブソーバロワーの締め付け面のよごれを拭き取る。
      2. ボルトを固定し、ナットを締め付ける。



    6. C126387
    7. ボルトで、フレキシブルホースおよびスピードセンサを取り付ける。

      基準値
      T = 29 N・m{ 300 kgf・cm }

      ■ 注 意 ■
      フレキシブルホースおよびスピードセンサをねじって取り付けない。

    8. フロントタイヤを取り付ける。

      基準値
      T = 103 N・m{ 1050 kgf・cm }

    9. 車両をジャッキダウンして数回上下にゆすり、フロントサスペンションを落ち着かせる。

    10. キャンバーを再度点検する。

      □ 参 考 □
      キャンバー点検後にキャンバーを微調整する必要がある場合は、ショックアブソーバのロワー側を動かして、ボルトとステアリングナックルのボルト穴のガタで調整する。

    11. トーインを点検する。