DTC    P1586/C1    加速度センサ(レンジ外れ)

準備品一覧


機能説明


エンジンコントロール コンピュータは、ヨーレートセンサ(エアバッグ コンピュータASSYに内蔵)からの信号により、車両の勾配を検出しニュートラル制御に使用している。エンジンコントロール コンピュータは、ブレーキ アクチュエータASSY(スキッドコントロールコンピュータ)からの異常信号により、加速度センサの異常を検出した場合、フェイルセーフ機能としてニュートラル制御を中止する。

□ 参 考 □
  1. ブレーキ アクチュエータASSY(スキッドコントロールコンピュータ)は、ヨーレートセンサ(エアバッグ コンピュータASSYに内蔵)の信号から入力した車両の勾配情報をCAN通信にて、エンジンコントロール コンピュータへ送信している。
  2. CAN通信線異常のコードが出力している場合は、先にCAN通信異常のトラブルシュートを行う。



DTC No.
SAE/TCCS
DTC検出条件
  1. 診断条件
  2. 異常状態
  3. 異常期間
  4. その他
点検部位
P1586/C1
  1. IG ON後
  2. 車速30 km/hから0 km/hになるまでの間にヨーレートセンサの信号が変化しない状態が16回以上
  3. 3秒以上
  4. 1トリップ
  1. エアバッグ コンピュータASSY(ヨーレートセンサ)
  2. ブレーキ アクチュエータASSY(スキッドコントロールコンピュータ)
  3. CAN通信システム
  1. IG ON後
  2. 車速30 km/h以上でGセンサ値から算出した前後Gと車速から演算した前後Gの差が0.35 Gを超える状態が60秒以上継続
  3. 3秒以上
  4. 1トリップ


回路図


回路図は参照。


点検手順


□ 参 考 □
GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、その情報がトラブルシュートする際に役立つ。


手順1CAN通信システム点検
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSを使用して、[システム選択メニュー]→[バス診断]によりダイアグコードを確認する。(要領は参照)
    結果 
    結果
    飛び先
    異常コードが出力しない
    A
    異常コードが出力する
    B



B
CAN通信システムへ (要領は 参照)
A


手順2ダイアグコード確認
  1. 車速30 km/h以上で走行し、16回以上ブレーキをかけ、車両を停止させる。

  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSを使用して画面表示に従ってダイアグコードを読み取る。(要領は参照)
    結果 
    結果
    飛び先
    P1586/C1のみ出力する
    A
    P1586/C1以外のコードも出力する
    B



B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照)
A


手順3GTSデータ読み取り(加速度センサ電圧)
  1. GTSをDLC3に接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSを使用して、画面表示に従って[データモニタ]画面を表示させ、コンピュータデータを点検する。

    [システム選択メニュー:パワートレイン→エンジン→データモニタ] 
    項目名
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    (異常時の点検項目)
    加速度センサ電圧
    加速度センサ出力の電圧換算値を示す/
    表示範囲: 0.000 to 80.000 V
    2.310 to 2.690 V: 車両水平時
    ヨーレートセンサ出力異常
    1.880 to 約2.500 V: 減速時
    約2.500 to 3.110 V: 加速時
    1.870 V固定: Gセンサ異常時
    1.870 V固定: 通信異常時
    CAN通信

結果 
結果
飛び先
データモニタの値が標準値内
A
データモニタの値が標準値外
B


B
手順 4 へ
A

ブレーキ アクチュエータASSY(スキッドコントロールコンピュータ)交換 (要領は 参照)  

手順4エアバッグ コンピュータASSY(ヨーレートセンサ)交換
  1. エアバッグ コンピュータASSY(ヨーレート センサ)を交換する。(要領は参照)


次へ


手順5GTS(AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習)

■ 注 意 ■
  1. AT/CVT学習値の初期化を行うと、Gセンサ0点学習値およびCVT油圧学習値がクリアされてしまうため、下記の表に記載している部品を交換した場合は、AT/CVT学習値初期化を行った後に、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. エンジンコントロール コンピュータ
    3. オイルプレッシャ センサ
    4. エアバッグ コンピュータASSY(ヨーレートセンサ)
  2. AT/CVT学習値初期化を行った後、必ず先にGセンサ0点学習を実施し、次にCVT油圧学習を実施する。
  3. 必ず車両を水平状態(斜度: 0°± 0.25°)にし、0点学習を実施する。
  4. 0点学習実施中は、車両に振動を与えない。

  1. GTSを使用して、AT/CVT学習値初期化、Gセンサ0点学習およびCVT油圧学習を行う。(要領は参照)

  1. 再度ダイアグコードの確認を行う。(要領は参照)


次へ

完了