CAN通信システム    CANバス+Bショート点検

準備品一覧


機能説明


DLC3の6(CANH)、14(CANL)←→16(BAT)間に導通がある場合は、CANバスの+Bショートが考えられる。


症状
疑わしい箇所
DLC3の6(CANH)、14(CANL)←→16(BAT)間に導通がある
  1. CANバス本線の+Bショート
  2. CANバス支線の+Bショート
  3. エンジンコントロールコンピュータ
  4. ブレーキアクチュエータASSY
  5. コンビネーションメータASSY
  6. スパイラルケーブルSUB-ASSY(センサツキ)(ステアリングセンサ)
  7. エアバッグ コンピュータASSY
  8. エアコンディショナアンプリファイアASSY
  9. パワーステアリングコンピュータASSY
  10. CAN ジャンクションコネクター NO.1


回路図



C309621J01



点検手順


■ 注 意 ■
  1. CANバスの抵抗値を測定する場合はIG OFF後、キー操作、スイッチ操作、ドア開閉をせずに1分以上放置してからバッテリを切り離し、再度1分以上経過してから抵抗値を測定する。
  2. CAN通信系のダイアグコードが出力している場合は必ず「トラブルシュートの進め方」からトラブルシュートを行う。(要領は参照)
  3. 修理完了後、DTC確認手順を実行して、DTCが出力されていないかを確認する。
    DTC確認手順:IG ON後、60秒以上待機し、車速20km/h以上で7秒以上走行。
  4. 修理完了後、CANバス接続ECU確認を行い、CAN通信に接続されているECUおよびセンサが全て表示されていることを確認する。(要領は参照)
  5. IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)


□ 参 考 □
  1. 各コネクターを点検する際、コネクターを切り離す前にコネクターケースを接続方向に押し、かん合のゆるみ、抜けが発生していないことを確認する。
  2. コネクターを切り離した際、コネクター端子およびコネクターケースに破損、変形、腐食などがないことを確認する。


手順1CANバス+Bショート点検(CAN ジャンクションコネクター NO.1)
  1. バッテリマイナスターミナルを切り離す。



    C251637J10
  1. コネクターE92をCAN ジャンクションコネクター NO.1から切り離す。

  1. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子(端子記号)
    点検条件
    基準値
    接続先
    E92-2(CANH) - +B
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    ブレーキアクチュエータASSY
    E92-13(CANL) - +B
    E92-3(CANH) - +B
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    スパイラルケーブルSUB-ASSY(センサツキ)(ステアリングセンサ)
    E92-14(CANL) - +B
    E92-4(CANH) - +B
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    エアバッグ コンピュータASSY
    E92-15(CANL) - +B
    E92-5(CANH) - +B
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    エンジンコントロールコンピュータ
    E92-16(CANL) - +B
    E92-6(CANH) - +B
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    パワーステアリングコンピュータASSY
    E92-17(CANL) - +B
    E92-7(CANH) - +B
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    コンビネーションメータASSY
    E92-18(CANL) - +B
    E92-8(TX+) - +B
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    エアコンディショナアンプリファイアASSY
    E92-19(TX-) - +B
    E92-9(CANH) - +B
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    DLC3
    E92-20(CANL) - +B

    イラスト内指示文字 
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (CAN ジャンクションコネクター NO.1)
    *b
    ブレーキアクチュエータASSYへ
    *c
    スパイラルケーブルSUB-ASSY(センサツキ)(ステアリングセンサ)へ
    *d
    エアバッグ コンピュータASSYへ
    *e
    エンジンコントロールコンピュータへ
    *f
    パワーステアリングコンピュータASSYへ
    *g
    コンビネーションメータASSYへ
    *h
    エアコンディショナアンプリファイアASSYへ
    *i
    DLC3へ

    基準
    結果
    飛び先
    OK(接続線に+B短絡なし)
    A
    NG(ECU、センサ接続線に+B短絡あり)
    B
    NG(DLC3接続支線に+B短絡あり)
    C



B
手順 2 へ

C
DLC3支線またはコネクター修理または交換
A

ワイヤリングハーネスコネクター交換(CAN ジャンクションコネクター NO.1) 

手順2CANバス+Bショート点検(ECU、センサ接続線)
SST
09843-18040  
  1. CAN ジャンクションコネクター NO.1のコネクターを接続する。

  1. 短絡が確認されたコネクターに該当するECU、センサの、CANH、CANL端子を含むコネクターをECU、センサ側で切り離す。(要領は参照)



    C151827J48
  1. SSTを使用し、下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子(端子記号)
    点検条件
    基準値
    E38-6(CANH) - E38-16(BAT)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上
    E38-14(CANL) - E38-16(BAT)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    6 kΩ以上

    イラスト内指示文字 
    *1
    DLC3

    □ 参 考 □
    1. ECU、センサ切り離しにより正常値に復帰した場合は、ECU、センサの内部短絡が考えられる。
    2. ECU、センサを切り離しても正常値に復帰しない場合は、+B短絡を確認したワイヤハーネス、コネクターを修理または交換する。



NG
該当ワイヤハーネス修理または交換
OK

該当ECU、センサ交換