ブレーキフルード  エア抜き

準備品一覧



1. 取り扱い·作業上の注意

■ 注 意 ■
  1. ブレーキフルードをボデーなどの塗装面に付着させない。万一付着した場合は、素早く拭き取り、水洗いする。
  2. ブレーキフルードがブレーキマスタシリンダSUB-ASSY上部のリザーバに十分満たされたことを確認した後、ブレーキフルード交換作業を行う。

□ 参 考 □
  1. ブレーキシステムの脱着作業を行った場合、またはブレーキライン内にエア混入の疑いがある場合は、ブレーキ系統のエア抜きを行う。
  2. ブレーキマスタシリンダSUB-ASSYの脱着を行った場合、またはリザーバが空になった場合は、ブレーキマスタシリンダSUB-ASSYのエア抜きを行う。
  3. ブレーキアクチュエータASSYの脱着を行った場合、ブレーキアクチュエータASSYのエア抜きを行う。



2. ブレーキフルード補充


    C310066
  1. ブレーキマスタシリンダリザーバフィラーキャップASSYを取りはずす。

  2. ブレーキフルードをブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSYのMAXの位置まで補充する。

    ■ 注 意 ■
    1. 缶の中に十分な量のブレーキフルードが入っていることを確認する。
    2. 補充の際、ブレーキマスタシリンダSUB-ASSY上部のリザーバが十分満たされたことを確認した後、フルード交換またはエア抜き作業を行う。
    3. エア抜き作業中は、ブレーキフルードがブレーキマスタシリンダリザーバASSYのMIN-MAXラインの間を保つよう補充しながら行う。



3. ブレーキマスタシリンダASSYエア抜き

□ 参 考 □
ブレーキマスタシリンダSUB-ASSYの脱着を行った場合、またはブレーキマスタシリンダリザーバASSYが空になった場合、ブレーキマスタシリンダSUB-ASSYのエア抜きを行う。



    C310075
  1. ユニオンナットレンチを使用して、ブレーキチューブ2本をブレーキマスタシリンダASSYから切り離す。



  2. C310076
  3. ゆっくりとブレーキペダルを踏み込み、その状態を保持する。



  4. C310077
  5. 指でチューブ穴をふさぎ、ブレーキペダルを放す。

  6. 指を放してゆっくりとブレーキペダルを踏み込んで保持し、再びチューブ穴をふさいでブレーキペダルを放す。これを3、4回繰り返す。



  7. C310071J01
  8. ユニオンナットレンチを使用して、ブレーキチューブ2本をブレーキマスタシリンダSUB-ASSYに接続する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    トルクレンチの有効長

    基準値
    T = 20 N・m{ 199 kgf・cm }

    ■ 注 意 ■
    1. ブレーキチューブを曲げたり傷つけたりしない。
    2. ブレーキチューブの接続部にゴミやホコリなどの異物を入れない。

    □ 参 考 □
    1. トルクレンチの有効長を変えて使用する場合は、トルクレンチの読み値を求める。(要領は参照)
    2. ユニオンナットレンチ(有効長20mm) + トルクレンチ(有効長162mm)使用の場合
      17N·m{177kgf·cm}



4. ブレーキ系統エア抜き


    C234713
  1. ビニールチューブをブリーダプラグに接続する。

  2. ブレーキペダルを数回踏み込んで、ブレーキペダルを踏んだままブリーダプラグを緩める。(*1)

  3. ブレーキフルードが出てこなくなった時点で、ブリーダプラグを締め付け、ブレーキペダルを放す。(*2)

    ■ 注 意 ■
    エア抜き作業中、リザーバ内のブレーキフルード量はMINライン以上を保つこと。

  4. ブレーキフルードの中のエア混入がなくなるまで(*1)から(*2)を繰り返す。

  5. エア抜き終了時、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でブリーダプラグを締め付ける。

    基準値
    フロントブリーダプラグ
    T = 8.3 N・m{ 85 kgf・cm }
    リヤブリーダプラグ
    T = 8.5 N・m{ 87 kgf・cm }

  6. 同様にして、各ホイールのブレーキラインからエアを抜く。



5. ブレーキ アクチュエータASSYエア抜き

■ 注 意 ■
  1. 通常のブレーキ系統エア抜き実施後、適切なブレーキペダルの高さおよび感触が得られない場合は、ブレーキアクチュエータASSY内にエアが混入しているおそれがあるため、再度以下のエア抜きを実施する。
  2. GTSを使用しないでエア抜きを行うと、障害や事故につながるおそれがあるため、必ずGTSを使用する。
  3. 各系統ごとに、GTSによるエア抜き完了指示まで行うこと。

  1. IG OFFして、ブレーキペダルを20回以上踏み込み、ブースタ内の負圧を排除する。

  2. IG OFFのまま、GTSをDLC3に接続する。

  3. IG ONにする。

    ■ 注 意 ■
    エンジンは始動しない。

  4. GTSの電源スイッチをONにし、システム選択メニューから、“シャシ”→“ABS- VSC- TRC”→“作業サポート”を選択する。

  5. フロント右(FR)系統エア抜き

    1. “エア抜き”を選択し、GTSの指示に従い、フルードエア抜きを行う。
      GTS作業指示
      エア抜き箇所
      増圧系エア抜き(1回目)
      全車輪
      増圧系エア抜き(2回目以降)
      右前輪および 左後輪
      減圧系エア抜き
      右前輪

      ■ 注 意 ■
      フロント右(FR)系統のエア抜きは、GTSによるエア抜き完了指示まで行うこと。

  6. フロント左(FL)系統エア抜き

    1. “エア抜き”を選択し、GTSの指示に従い、フルードエア抜きを行う。
      GTS作業指示
      エア抜き箇所
      増圧系エア抜き(1回目)
      全車輪
      増圧系エア抜き(2回目以降)
      左前輪および右後輪
      減圧系エア抜き
      左前輪

      ■ 注 意 ■
      フロント左(FL)系統のエア抜きは、GTSによるエア抜き完了指示まで行うこと。

  7. 再度、ブレーキペダルのペダリングによる通常のブレーキ系統エア抜きを行う。

    ■ 注 意 ■
    エア抜きは4輪すべてに対して、各車輪ごとにエアが完全に抜けるまで繰り返し行う。

  8. エア抜き終了後、各ブリーダプラグを締め付ける。

    基準値
    フロントブリーダプラグ
    T = 8.3 N・m{ 85 kgf・cm }
    リヤブリーダプラグ
    T = 8.5 N・m{ 87 kgf・cm }

  9. GTSの電源をOFFにし、DLC3から切り離す。

  10. IG OFFにする。



6. ブレーキフルード漏れ点検


7. ブレーキフルード量点検