DTC    P0112/24    吸気温センサ系統(Low)

DTC    P0113/24    吸気温センサ系統(High)

準備品一覧


回路説明


インレットエアテンパラチャセンサは、インテークエアフロー メータSUB-ASSY内に設けてあり、吸入空気温度を感知する。インレットエアテンパラチャセンサ内に組み込まれているサーミスタは、吸入空気温度の変化に伴い抵抗値が変化する。吸入空気温度が低ければ低いほどサーミスタの抵抗値は大きくなり、逆に高ければ高いほど抵抗値は小さくなる。インレットエアテンパラチャセンサは、エンジンコントロール コンピュータのTHA端子から抵抗R経由で供給される5Vの電源電圧で作動する。つまり抵抗Rとインレットエアテンパラチャセンサは直列で接続されている。

吸入空気温度によってインレットエアテンパラチャセンサの抵抗値が変化すると、THA端子の電圧も変化する。この信号をもとにエンジンコントロール コンピュータは冷間時に燃料噴射量を増やし、ドライバビリティを向上させる。

A173320J02

□ 参 考 □
どちらかのダイアグコードが記憶されると、エンジンコントロール コンピュータはフェイルセーフモードに入る。フェイルセーフモード作動中、エンジンコントロール コンピュータは吸入空気温度判定値を20°Cに固定する。エンジンコントロール コンピュータは正常状態に復帰するまで、フェイルセーフモードでの動作を続ける。



ダイアグコード
SAE/TCCS
P0112/24
P0113/24
DTC検出条件
診断条件
IG ON
異常状態
P0112/24
インレットエアテンパラチャセンサ出力電圧が0.18V未満(回路の短絡)
P0113/24
インレットエアテンパラチャセンサ出力電圧が4.91Vより高い(回路の断線)
異常期間
0.5秒以上
トリップ数
1トリップ
検出方法
常時モニター
検出に使用するセンサ/構成部品
インレットエアテンパラチャセンサ(インテークエアフロー メータSUB-ASSY)
不具合箇所
  1. ワイヤハーネスまたはコネクター
  2. インテークエアフロー メータSUB-ASSY
  3. エンジンコントロール コンピュータ


回路図



A331099J01



機能説明


検出概要
エンジンコントロール コンピュータはインレットエアテンパラチャセンサの出力電圧をもとに、吸入空気温度を算出する。インレットエアテンパラチャセンサの出力電圧が正常範囲外の場合、インレットエアテンパラチャセンサに不具合または、回路の断線または短絡が考えられる。その場合、エンジンコントロール コンピュータはチェックエンジンウォーニングランプを点灯し、ダイアグコードを記憶する。
例:
インレットエアテンパラチャセンサの出力電圧が0.18V未満または4.91Vより高い状態が0.5秒以上続いた場合、エンジンコントロール コンピュータはチェックエンジンウォーニングランプを点灯し、ダイアグコードを記憶する。

確認走行
確認走行を行うことにより、ダイアグコードの再現確認をすることができる。
  1. DLC3にGTSを接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSをONにする。
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
  5. IG OFFにして、30秒間待機する。
  6. IG ONにして、5秒以上待機する。
  7. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。

    □ 参 考 □
    1. ダイアグコード(現在ダイアグコードおよび仮ダイアグコード)が出力する場合は、システムに異常がある。
    2. ダイアグコード(現在ダイアグコードおよび仮ダイアグコード)が出力しない場合は、以下に進む。

  8. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / 作業サポート / ダイアグ判定結果確認
  9. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
  10. 判定結果を確認する。

    表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロール コンピュータに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施
  11. 判定結果が判定中または判定不可の場合は、再度確認走行を実施し、判定結果を確認する。


点検手順


□ 参 考 □
  1. GTSを使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
  2. ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。


手順1GTSデータ読み取り(吸入空気温度)
  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸入空気温度

  1. データモニタを読み取る。

    基準
    雰囲気温度と同等


    結果 
    吸入空気温度
    飛び先
    -40°C(断線)
    A
    140°C(短絡)
    B
    雰囲気温度と同等
    C

    □ 参 考 □
    1. GTSの表示が-40°Cの場合、断線状態である。
    2. GTSの表示が140°Cの場合、短絡状態である。



B
手順 4 へ

C
常時発生しない問題の点検 (要領は 参照)
A


手順2GTSデータ読み取り(ワイヤハーネス断線点検)
SST
09843-18040  


  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。


    A332014J01


    イラスト内指示文字 
    *1
    インテークエアフロー メータSUB-ASSY
    *2
    エンジンコントロール コンピュータ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (インテークエアフロー メータSUB-ASSY接続コネクター)
    -
    -

  1. SST(ダイアグノーシスチェックワイヤNO.2)を使用して、インテークエアフロー メータSUB-ASSYの1(THA)端子 - 2(E2)端子間を短絡する。

  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸入空気温度

  1. データモニタを読み取る。

    基準値
    140°C(短絡)

    □ 参 考 □
    インテークエアフロー メータSUB-ASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
手順 3 へ
OK

インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 (要領は 参照)  

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロール コンピュータ - インテークエアフロー メータSUB-ASSY)
  1. エンジンコントロール コンピュータのコネクターを切り離す。

  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。

  1. 端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値

    点検端子
    点検条件
    基準値
    B67-90(THA) - B79-1(THA)
    常時
    1Ω未満
    B67-122(ETHA) - B79-2(E2)
    常時
    1Ω未満



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)  

手順4GTSデータ読み取り(ワイヤハーネス短絡点検)


    A226261J06
  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。
    イラスト内指示文字 
    *1
    インテークエアフロー メータSUB-ASSY
    *2
    エンジンコントロール コンピュータ

  1. DLC3にGTSを接続する。

  1. IG ONにする。

  1. GTSをONにする。

  1. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。: パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸入空気温度

  1. データモニタを読み取る。

    基準値
    -40°C(断線)

    □ 参 考 □
    インテークエアフロー メータSUB-ASSYを交換した後は修理後点検を行う。(要領は参照)



NG
手順 5 へ
OK

インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 (要領は 参照)  

手順5ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロール コンピュータ - インテークエアフロー メータSUB-ASSY)
  1. エンジンコントロール コンピュータのコネクターを切り離す。

  1. インテークエアフロー メータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。

  1. 端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値

    点検端子
    点検条件
    基準値
    B67-90(THA)およびB79-1(THA) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)