DTC    C0200/31    スピードセンサFR系統異常

DTC    C0205/32    スピードセンサFL系統異常

DTC    C0210/33    スピードセンサRR系統異常

DTC    C0215/34    スピードセンサRL系統異常

準備品一覧


機能説明


スピードセンサは車輪スピードを検出し、スキッドコントロールコンピュータに信号を送る。これらの信号はABS制御に使用される。

スピードセンサの先端にはコイルと磁石が内蔵されており、センサロータが回転すると磁力変化により回転数に比例した交流電圧を発生させる。

この交流電圧の周波数によりスキッドコントロールコンピュータは各車輪速を検出する。


C191672J01



DTC No.
DTC検出条件
DTC出力関連項目
C0200/31
C0205/32
C0210/33
C0215/34
  1. 車速10 km/h以上でスピードセンサ信号回路の断線またはショート状態が30秒以上継続
  2. 走行中にスピードセンサからのパルス信号の瞬間的な欠落が多発した時
  3. 車速20 km/h以上でスピードセンサからのパルス信号に異常と判定するノイズが5秒間に75回以上発生した時
  4. 車両停止中、スピードセンサ系統の断線状態が1秒間継続
  1. スピードセンサまたはスキッドコントロールセンサの断線またはショート
  2. スピードセンサまたはスキッドコントロールセンサ取り付け状態不良またはセンサロータとのすき間異常
  3. ワイヤハーネスの断線またはショート
  4. コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食
  5. スピードセンサまたはスキッドコントロールセンサへの異物付着
  6. センサロータ異常(異物付着、損傷)
  7. スピードセンサまたはスキッドコントロールセンサ回路の配線抵抗
  8. ブレーキアクチュエータASSY


回路図



C161210J08



点検手順

手順1ECUデータモニター点検(瞬断(スピードセンサ))
SST
09991-70200  
  1. SST(TaSCAN) を使用して、車両停止時および走行時のワイヤハーネスおよびコネクターの瞬断を点検する。(要領は参照)

    [システム選択画面 : シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター](瞬断系) 
    項目名
    [記号]
    項目説明/表示範囲
    標準値
    瞬断(スピードセンサFR)
    [MSTS]
    ブレーキアクチュエータASSY←→スピードセンサフロントRH間ワイヤハーネスの瞬断(断線)状態を表す
    表示範囲 : あり - なし
    あり : 瞬断(断線)
    なし : 正常
    瞬断(スピードセンサFL)
    [MGS]
    ブレーキアクチュエータASSY←→スピードセンサフロントLH間ワイヤハーネスの瞬断(断線)状態を表す
    表示範囲 : あり - なし
    あり : 瞬断(断線)
    なし : 正常
    瞬断(スピードセンサRR)
    [MYRS]
    ブレーキアクチュエータASSY←→スピードセンサリヤRH間ワイヤハーネスの瞬断(断線)状態を表す
    表示範囲 : あり - なし
    あり : 瞬断(断線)
    なし : 正常
    瞬断(スピードセンサRL)
    [MECM]
    ブレーキアクチュエータASSY←→スピードセンサリヤLH間ワイヤハーネスの瞬断(断線)状態を表す
    表示範囲 : あり - なし
    あり : 瞬断(断線)
    なし : 正常

    結果
    結果
    飛び先
    正常(瞬断なし)
    A
    瞬断
    B

    ■ 注 意 ■
    瞬断点検は、センサおよびコネクターを取りはずす前に行う。



B
手順 15 へ
A


手順2ECUデータモニター点検(スピードセンサ)
SST
09991-70200  
  1. SST(TaSCAN)を使用して、異常コードに該当するスピードセンサの出力値を点検する。(要領は参照)


[システム選択画面 : シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター](瞬断系を除く) 
項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
スピードセンサFR
[SPFR]
フロント右車輪速度を表す
表示範囲 : 0 to 326.4km/h
停車時 : 0km/h
一定車速走行時 : 大きな変動がない
-
スピードセンサFL
[SPFL]
フロント左車輪速度を表す
表示範囲 : 0 to 326.4km/h
停車時 : 0km/h
一定車速走行時 : 大きな変動がない
-
スピードセンサRR
[SPRR]
リヤ右輪の車輪速度を表す
表示範囲 : 0 to 326.4km/h
停車時 : 0km/h
一定車速走行時 : 大きな変動がない
-
スピードセンサRL
[SPRL]
リヤ左輪の車輪速度を表す
表示範囲 : 0 to 326.4km/h
停車時 : 0km/h
一定車速走行時 : 大きな変動がない
-

基準
車速に応じて出力値が変化し、急激な速度上昇や降下がない



NG
手順 4 へ
OK


手順3テストモード点検(スピードセンサチェック)
  1. テストモード点検を行い、テストモードコードおよびダイアグノーシスコードを確認する。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    異常コード
    A
    正常
    B



B
手順 8 へ
A


手順4スピードセンサ取り付け状態点検


    C191677J01
  1. スピードセンサの取り付け状態を点検する。

    基準
    正常に取り付けられている

    結果
    結果
    飛び先
    OK
    A
    NG(フロント)
    B
    NG(2WD車リヤ)
    C
    NG(4WD車リヤ)
    D



B
スピードセンサ取り付け状態修理または交換(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スピードセンサFR LH - 取替)参照)

C
スピードセンサ取り付け状態修理または交換(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スキッドコントロールセンサ(FF) - 取替)参照)

D
スピードセンサ取り付け状態修理または交換(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スピードセンサRR LH(4WD) - 取替)参照)
A


手順5スピードセンサまたはスキッドコントロールセンサ単体点検
SST
09082-00030  
09083-00170  
  1. 該当輪のスピードセンサを取りはずし、先端に異物の付着および破損がないことを点検する。

    基準
    異物の付着、破損がない

  1. 取りはずしたスピードセンサを取り付け、スピードセンサのコネクターを切り離す。



    C191674J01
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スピードセンサの各端子間の抵抗値を測定する。


抵抗値
フロント 
点検端子(端子記号)
点検条件
基準値
1(FR+)←→2(FR-)
20°C時
1.4 to 1.8kΩ
1(FL+)←→2(FL-)
リヤ(2WD車) 
点検端子(端子記号)
点検条件
基準値
2(RR+)←→1(RR-)
常時
1.45kΩ未満
2(RL+)←→1(RL-)
リヤ(4WD車) 
点検端子(端子記号)
点検条件
基準値
1(RR+)←→2(RR-)
25°C時
1.05 to 1.45kΩ
1(RL+)←→2(RL-)

  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、スピードセンサ各端子←→ボデーアース間の抵抗値を測定する。

抵抗値
点検端子(端子記号)
点検条件
基準値
1(FR+)←→ボデーアース
常時
1MΩ以上
2(FR-)←→ボデーアース
1(FL+)←→ボデーアース
2(FL-)←→ボデーアース
2(RR+)*1←→ボデーアース
1(RR-)*1←→ボデーアース
2(RL+)*1←→ボデーアース
1(RL-)*1←→ボデーアース
1(RR+)*2←→ボデーアース
2(RR-)*2←→ボデーアース
1(RL+)*2←→ボデーアース
2(RL-)*2←→ボデーアース

  1. *1:2WD車
  2. *2:4WD車

結果
結果
飛び先
OK
A
NG(フロント)
B
NG(2WD車リヤ)
C
NG(4WD車リヤ)
D



B
スピードセンサ清掃または交換(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スピードセンサFR LH - 取替)参照)

C
スキッドコントロールセンサ清掃または交換(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スキッドコントロールセンサ(FF) - 取替)参照)

D
スピードセンサ清掃または交換(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スピードセンサRR LH(4WD) - 取替)参照)
A


手順6ワイヤハーネスおよびコネクター点検(ブレーキアクチュエータASSY - スピードセンサまたはスキッドコントロールセンサ)
SST
09082-00030  
09083-00170  
  1. ブレーキアクチュエータASSYおよびスピードセンサまたはスキッドコントロールセンサのコネクターのかん合に不具合がないことを点検する。

    基準
    不具合がない

  1. IG OFFにして、ブレーキアクチュエータASSYおよびスピードセンサまたはスキッドコントロールセンサのコネクターを切り離す。

  1. コネクターのケースおよび端子に変形および腐食がないことを点検する。

    基準
    変形および腐食がない



  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ブレーキアクチュエータASSYのワイヤハーネス側コネクター各端子←→スピードセンサまたはスキッドコントロールセンサのワイヤハーネス側コネクター各端子間の抵抗値を測定する。


    C191675J01

抵抗値
点検端子(端子記号)
点検条件
基準値
31(FR+)←→1(FR+)
常時
1Ω未満
30(FR-)←→2(FR-)
9(FL+)←→1(FL+)
8(FL-)←→2(FL-)
33(RR+)←→2(RR+)*1
34(RR-)←→1(RR-)*1
11(RL+)←→2(RL+)*1
12(RL-)←→1(RL-)*1
33(RR+)←→1(RR+)*2
34(RR-)←→2(RR-)*2
11(RL+)←→1(RL+)*2
12(RL-)←→2(RL-)*2

  1. *1:2WD車
  2. *2:4WD車
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ブレーキアクチュエータASSYのワイヤハーネス側コネクター各端子←→ボデーアース間の抵抗値を測定する。

    抵抗値
    点検端子(端子記号)
    点検条件
    基準値
    31(FR+)←→ボデーアース
    常時
    10kΩ以上
    30(FR-)←→ボデーアース
    9(FL+)←→ボデーアース
    8(FL-)←→ボデーアース
    33(RR+)←→ボデーアース
    34(RR-)←→ボデーアース
    11(RL+)←→ボデーアース
    12(RL-)←→ボデーアース



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順7スピードセンサ出力波形点検
SST
09991-70200  


    C191671J02
  1. SST(TaSCAN)を使用して、ブレーキアクチュエータASSYの車両ワイヤハーネス側コネクター端子間の波形を点検する。
    項目
    内容
    点検端子(端子記号)
    31(FR+)←→30(FR-)
    9(FL+)←→8(FL-)
    33(RR+)←→34(RR-)
    11(RL+)←→12(RL-)
    計器セット
    1V/DIV、2ms/DIV
    点検条件
    車速約30km/hで走行中
    基準
    パルス発生(波形1)



      C191676J01
    1. 波形1

      □ 参 考 □
      1. 車速(車輪回転数)が上がるほど周期が短くなり、出力電圧の振幅が大きくなる。
      2. スピードセンサとロータのすき間が大きい場合、出力電圧が低くなる。

結果
結果
飛び先
OK
A
NG(2WD車リヤ)
B
NG(2WD車フロント·4WD車)
C



B
スキッドコントロール センサ交換(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スキッドコントロールセンサ(FF) - 取替)参照)

C
スピードセンサおよびセンサロータセレーション清掃または交換
A


手順8ダイアグノーシスコード再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)

  1. 走行テストを行い、再度、ダイアグノーシスコードの出力点検を行う。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    異常コード(2WD車フロント·4WD車)
    B
    異常コード(2WD車リヤ)
    C



B
手順 9 へ

C
手順 13 へ
A

不具合再現テスト実施 (要領は 参照)  

手順9スピードセンサ交換
  1. 異常コードに該当するスピードセンサを交換する。

    □ 参 考 □
    1. フロントスピードセンサの交換要領は、プロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スピードセンサFR LH - 取替)参照。
    2. リヤスピードセンサ(4WD車)の交換要領は、プロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スピードセンサRR LH(4WD) - 取替)参照。


次へ


手順10ダイアグノーシスコード再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)

  1. 走行テストを行い、再度、ダイアグノーシスコードの出力点検を行う。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    異常コード
    B



B
手順 11 へ
A

完了 

手順11スピードセンサロータ交換
  1. 異常コードに該当するスピードセンサロータを交換する。

    □ 参 考 □
    1. フロントスピードセンサロータを交換する場合は、ドライブシャフトのアウトボードジョイントASSYを交換する。(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ドライブシャフト/プロペラシャフト/アクスル - フロントドライブシャフト - オーバーホール(脱着·分解))参照)
    2. 4WD車のリヤスピードセンサロータ交換要領は、プロボックス·サクシード2002年7月(ドライブシャフト/プロペラシャフト/アクスル - リヤアクスルASSY(4WD) - オーバーホール(脱着·分解))参照。


次へ


手順12ダイアグノーシスコード再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)

  1. 走行テストを行い、再度、ダイアグノーシスコードの出力点検を行う。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    異常コード
    B



B
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は 参照)
A

完了 

手順13スキッドコントロール センサ交換
  1. 異常コードに該当するスキッドコントロールセンサを交換する。(要領はプロボックス·サクシード2002年7月(ブレーキ - スキッドコントロールセンサ(FF) - 取替)参照)


次へ


手順14ダイアグノーシスコード再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)

  1. 走行テストを行い、再度、ダイアグノーシスコードの出力点検を行う。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    異常コード
    B



B
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は 参照)
A

完了 

手順15ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(ブレーキアクチュエータASSY - スピードセンサ)
SST
09991-70200  
  1. 瞬断が検出された部位のワイヤハーネスまたはコネクターを修理または交換する。

  1. 再度SST(TaSCAN)を使用して、異常コードに該当するスピードセンサのワイヤハーネスおよびコネクターの瞬断を点検し、瞬断が発生しないことを確認する。(要領は参照)


次へ


手順16ダイアグノーシスコード再確認
  1. ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)

  1. 走行テストを行い、再度、ダイアグノーシスコードの出力点検を行う。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    異常コード
    B



B
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は 参照)
A

完了