CAN通信システム    CANバス本線 断線点検(DLC3支線/本線/終端抵抗)

準備品一覧


機能説明


DLC3の6(CANH)←→14(CANL)間の抵抗が70Ω以上の場合は、CANバス本線およびDLC3支線の断線が考えられる。


症状
疑わしい箇所
DLC3の6(CANH)←→14(CANL)間の抵抗が70Ω以上
  1. DLC3支線断線またはコネクター
  2. CANバス本線断線またはコネクター
  3. CAN ジャンクションコネクター NO.1
  4. エンジンコントロールコンピュータ内部異常
  5. コンビネーションメータASSY内部異常

本故障には、CANバス支線およびCANバス支線に接続された各ECUとセンサは関係しない。


回路図



C309622J01



点検手順


■ 注 意 ■
  1. CANバスの抵抗値を測定する場合はIG OFF後、キー操作、スイッチ操作、ドア開閉をせずに1分以上放置してからバッテリを切り離し、再度1分以上経過してから抵抗値を測定する。
  2. CAN通信系のダイアグコードが出力している場合は必ず「トラブルシュートの進め方」からトラブルシュートを行う。(要領は参照)
  3. 修理完了後、DTC確認手順を実行して、DTCが出力されていないかを確認する。
    DTC確認手順:IG ON後、60秒以上待機し、車速20km/h以上で7秒以上走行。
  4. 修理完了後、CANバス接続ECU確認を行い、CAN通信に接続されているECUおよびセンサが全て表示されていることを確認する。(要領は参照)
  5. IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)


□ 参 考 □
  1. 各コネクターを点検する際、コネクターを切り離す前にコネクターケースを接続方向に押し、かん合のゆるみ、抜けが発生していないことを確認する。
  2. コネクターを切り離した際、コネクター端子およびコネクターケースに破損、変形、腐食などがないことを確認する。


手順1CANバス支線断線点検(DLC3支線)
SST
09843-18040  
  1. バッテリマイナスターミナルを切り離す。



    C151827J46
  1. SSTを使用し、下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    E38-6(CANH) - E38-14(CANL)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    108 to 132 Ω

    イラスト内指示文字 
    *1
    DLC3

    ■ 注 意 ■
    測定結果が133Ω以上の時にCAN通信系ダイアグコードが出力している場合は、DLC3支線の断線以外にも不具合があると考えられるため、異常箇所を修正後、‘トラブルシュートの進め方’から再度トラブルシュートを行う。(要領は参照)



NG
DLC3支線またはコネクター修理または交換
OK


手順2CANバス本線断線点検(コンビネーションメータASSY - CAN ジャンクションコネクター NO.1)


    C263368J23
  1. コンビネーションメータASSYのコネクターE64を切り離す。

  1. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    E64-32(CANH) - E64-31(CANL)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    108 to 132 Ω

    イラスト内指示文字 
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (コンビネーションメータASSY)



NG
手順 3 へ
OK

コンビネーションメータASSY交換 (要領は 参照)  

手順3CANバス本線断線点検(エンジンコントロールコンピュータ - CAN ジャンクションコネクター NO.1)
  1. コンビネーションメータASSYのコネクターE64を接続する。



    C243831J12
  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクターA54を切り離す。

  1. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    A54-13(CANH) - A54-26(CANL)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    108 to 132 Ω

    イラスト内指示文字 
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (エンジンコントロールコンピュータ)



NG
手順 4 へ
OK

エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照)  

手順4CANバス本線断線点検(CAN ジャンクションコネクター NO.1)
  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクターA54を接続する。



    C238890J34
  1. コネクターE92をCAN ジャンクションコネクター NO.1から切り離す。

  1. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    接続先
    E92-7(CANH) - E92-18(CANL)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    108 to 132 Ω
    コンビネーションメータASSY
    E92-5(CANH) - E92-16(CANL)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    108 to 132 Ω
    エンジンコントロールコンピュータ

    イラスト内指示文字 
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (CAN ジャンクションコネクター NO.1)
    *b
    エンジンコントロールコンピュータへ
    *c
    コンビネーションメータASSYへ

    基準
    結果
    飛び先
    OK(本線断線なし)
    A
    NG(コンビネーションメータASSY本線断線あり)
    B
    NG(エンジンコントロールコンピュータ本線断線あり)
    C



B
CANバス本線またはコネクター修理または交換(CAN ジャンクションコネクター NO.1 - コンビネーションメータASSY)

C
CANバス本線またはコネクター修理または交換(CAN ジャンクションコネクター NO.1 - エンジンコントロールコンピュータ)
A

ワイヤリングハーネスコネクター交換(CAN ジャンクションコネクター NO.1)