DTC    B1423    冷媒圧力異常

準備品一覧


回路説明


このコードは冷媒の圧力が異常に低い場合(0.176 MPa{1.8 kgf/cm2}以下)もしくは異常に高い場合(3.025 MPa{30.9 kgf/cm2}以上)に出力される。

エアコンディショナプレッシャセンサは、冷媒圧力を検出するために高圧側の配管に取り付けられており、冷媒圧力を信号でエアコンディショナアンプリファイアASSYに出力する。エアコンディショナアンプリファイアASSYは信号をセンサ特性に応じた圧力データに変換し、コンプレッサASSY(プーリ ツキ)の制御を行っている。


DTC No.
検出条件
  1. 診断条件
  2. 異常状態
  3. 異常期間
点検部位
B1423/23
  1. IG ON
  2. 冷媒圧力信号の異常
  3. 連続して4秒以上で故障判定(現在故障のみ)
  1. エアコンディショナプレッシャ センサ
  2. ワイヤハーネスおよびコネクター(エアコンディショナ アンプリファイアASSY - エアコンディショナプレッシャ センサ)
  3. エアコンディショナ アンプリファイアASSY
  4. クーラ配管(漏れ、詰まり)
  5. クーラエキスパンション バルブ(詰まり、固着)
  6. クーラ コンデンサASSY(詰まり、汚れによる冷却能力低下)
  7. クーラ ドライヤ(冷媒サイクル内の水分を吸収できない)
  8. クーリングファンシステム系(クーラ コンデンサASSYを冷却できない)


回路図



E221434J17



点検手順


■ 注 意 ■
このダイアグコードはサイクル内に冷媒が入っていない場合にも出力される。コードが出力された場合は、最初に冷媒量を確認する。


手順1エアコンディショナ アンプリファイアASSY点検(プレッシャセンサ電源回路)
  1. エアコンディショナプレッシャ センサのコネクターA46を切り離す。



    E202734J22
  1. 下表に従って電圧を測定する。

    電圧値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    A46-3(+) - ボデーアース
    IG ON
    4.75 to 5.25 V

    イラスト内指示文字 
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (エアコンディショナプレッシャ センサ接続コネクター)



NG
手順 5 へ
OK


手順2エアコンディショナプレッシャ センサ点検(プレッシャセンサ アース回路)
  1. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    A46-1(-) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満



NG
手順 6 へ
OK


手順3エアコンディショナプレッシャ センサ点検(プレッシャセンサ出力回路)
  1. エアコンディショナプレッシャ センサのコネクターA46を接続する。



    E220539J05
  1. 下表に従って電圧を測定する。

    電圧値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    E87-7(PRE) - ボデーアース
    IG ON(A/C OFF)
    0.62 to 4.73 V*1

    イラスト内指示文字 
    *a
    コネクター接続状態
    (エアコンディショナ アンプリファイアASSY)
    1. *1:センサ電源電圧5 V時の値。

    □ 参 考 □
    測定した電圧値が正常範囲内でない場合、冷媒量が不適正もしくは、エアコンディショナ アンプリファイアASSY、エアコンディショナプレッシャ センサおよびワイヤハーネスの異常が考えられる。



NG
手順 7 へ
OK


手順4エアコンディショナプレッシャ センサ点検(エアコンディショナプレッシャ センサ出力回路)


  1. エアコンディショナプレッシャ センサ出力電圧点検

    ■ 注 意 ■
    1. 作業は、点検条件を満たした状態にて行う。
    2. 高圧配管側の圧力が高くなると(電圧が4.8 Vを超えると)、フェイルセーフが働きコンプレッサは圧縮作動を停止する。
    3. 不具合現象がしばらくしてから再発する可能性があるため、電圧値の測定を10分程度行う。



      E220539J05
    1. 下表に従って電圧を測定する。

点検条件 
項目
条件
ドア
全開
A/Cスイッチ
ON
エンジン回転数
1500 r/min
内外気切り替えダンパー位置
内気位置
設定温度
LO(MAX COLD)
ブロワレベル
レベル4(HI)
雰囲気温度
25 to 35°C以上

□ 参 考 □
外気温度が低い状態(-1.5°C以下)では、エバポ凍結防止のため、クーラサーミスタNO.1の正常作動によって、コンプレッサを停止させる。そのときは、暖かい屋内でこの点検を行う。

電圧値
点検端子
点検条件
基準値
E87-7(PRE) - ボデーアース
A/CスイッチON(コンプレッサ回転時)
0.62 to 4.73 V*1

イラスト内指示文字 
*a
コネクター接続状態
(エアコンディショナ アンプリファイアASSY)
  1. *1:センサ電源電圧5 V時の値。

結果
結果
飛び先
OK(ダイアグコード一覧による点検時)
A
OK(症状別一覧による点検時)
B
NG
C



B
症状別一覧に示された、関連回路点検へ (要領は 参照)

C
手順 13 へ
A

エアコンディショナ アンプリファイアASSY交換 (要領は 参照)  

手順5ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エアコンディショナプレッシャ センサ - エアコンディショナ アンプリファイアASSY)
  1. エアコンディショナ アンプリファイアASSYのコネクターE87を切り離す。

  1. エアコンディショナプレッシャ センサのコネクターA46を切り離す。

  1. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    A46-3(+) - E87-24(S5-3)
    常時
    1 Ω未満
    A46-3(+) - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

エアコンディショナ アンプリファイアASSY交換 (要領は 参照)  

手順6ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エアコンディショナプレッシャ センサ - エアコンディショナ アンプリファイアASSY)
  1. エアコンディショナ アンプリファイアASSYのコネクターE87を切り離す。

  1. エアコンディショナプレッシャ センサのコネクターA46を切り離す。

  1. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    A46-1(-) - E87-5(SG-2)
    常時
    1 Ω未満
    A46-1(-) - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

エアコンディショナ アンプリファイアASSY交換 (要領は 参照)  

手順7ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エアコンディショナプレッシャ センサ - エアコンディショナ アンプリファイアASSY)
  1. エアコンディショナ アンプリファイアASSYのコネクターE87を切り離す。

  1. エアコンディショナプレッシャ センサのコネクターA46を切り離す。

  1. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    A46-2(PR) - E87-7(PRE)
    常時
    1 Ω未満
    A46-2(PR) - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上

  1. エアコンディショナ アンプリファイアASSYのコネクターE87を接続する。

  1. エアコンディショナプレッシャ センサのコネクターA46を接続する。



NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK


手順8クーラ配管点検
  1. エアコンツールを取り付ける。

  1. 真空引きを行い、クーラ配管が真空状態を維持できることを確認する。

    基準
    真空状態を維持することができる

    □ 参 考 □
    クーラ配管が真空状態を維持できない場合は、クーラ配管からの冷媒漏れが考えられるので、クーラ配管の修理が必要となる。



NG
手順 12 へ
OK


手順9冷媒HFC-134a(R134a)充てん
  1. 冷媒を適正量充填する。(要領は参照)


次へ


手順10ダイアグコード確認
  1. ダイアグコード出力確認

    ■ 注 意 ■
    1. 作業は、点検条件を満たした状態にて行う。
    2. 高圧配管側の圧力が高くなるとダイアグコードを出力する。したがって、しばらくしてからダイアグコードが出力される可能性があるため、ダイアグコード出力確認を10分程度行う。

    1. GTSを使用して、該当するダイアグコードが出力されるか点検する。
      点検条件 
      項目
      条件
      ドア
      全開
      A/Cスイッチ
      ON
      エンジン回転数
      1500 r/min
      内外気切り替えダンパー位置
      内気位置
      設定温度
      LO(MAX COLD)
      ブロワレベル
      レベル4(HI)
      雰囲気温度
      25 to 35°C以上

      □ 参 考 □
      外気温度が低い状態(-1.5°C以下)では、エバポ凍結防止のため、クーラサーミスタNO.1の正常作動によって、コンプレッサを停止させる。そのときは、暖かい屋内でこの点検を行う。

      結果
      結果
      飛び先
      ダイアグコードB1423が出力される
      A
      ダイアグコードB1423が出力されない
      B

      ■ 注 意 ■
      冷媒量過少または過多によって、ダイアグコードが出力していた場合、前の冷媒充填作業によって、冷媒量が適切になり症状が解消された可能性がある。しかし、冷媒量過少の真の原因は、冷媒漏れが考えられる。また、過多の原因は、冷媒量過少から冷媒を継ぎ足し作業を行ったことが考えられる。そのため、必要に応じて、漏れ箇所を特定し修理する。



B
終了
A


手順11エアコンディショナプレッシャ センサ点検
  1. エアコンツールを取り付ける。

  1. IG ONにする。



    E220539J07
  1. 下表に従って電圧を測定する。

    電圧値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    E87-7(PRE) - E87-5(SG-2)
    正常時
    0.176 to 3.025 MPa {1.8 to 30.9 kgf/cm2}
    0.62 to 4.73 V*1
    E87-7(PRE) - E87-5(SG-2)
    異常時
    0.176 MPa{1.8 kgf/cm2}未満
    0.62 V未満*1
    E87-7(PRE) - E87-5(SG-2)
    異常時
    3.025 MPa{30.9 kgf/cm2}以上
    4.73 V以上*1

    1. *1:センサ電源電圧5 V時の値。
    イラスト内指示文字 
    *a
    コネクター接続状態
    (エアコンディショナ アンプリファイアASSY)



NG
手順 19 へ
OK

エアコンディショナ アンプリファイアASSY交換 (要領は 参照)  

手順12クーラ配管修理
  1. クーラ配管から冷媒が漏れている箇所を特定する。

  1. 配管の不具合箇所を修理する。

  1. 真空引きを行う。


次へ

冷媒HFC-134a(R134a)充てん (要領は 参照)  

手順13クーリングファン系統点検
  1. クーリングファンが正常に作動するか点検する。
    エンジン型式 1NR-FE(要領は参照)
    エンジン型式 1NZ-FE(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    OK
    A
    NG(エンジン型式 1NR-FE)
    B
    NG(エンジン型式 1NZ-FE)
    C



B
クーリングファンシステムへ (要領は 参照)

C
クーリングファンシステムへ (要領は 参照)
A


手順14冷媒HFC-134a(R134a)充てん

□ 参 考 □
真空引きが不十分な状態で冷媒を充填した場合、冷却システム内に残った空気中の水分が、クーラエキスパンションバルブで凍結し、高圧配管側の詰まりになることがある。そのため、一度冷媒を回収し、十分に真空引きを行いシステム内の水分を除去したうえで、冷媒を適正量充填し、ダイアグコードが出力されるか確認する。

  1. 冷媒回収機で冷媒を回収する。

  1. 真空引きを行う。

  1. 冷媒を適正量充填する。(要領は参照)


次へ


手順15ダイアグコード確認
  1. ダイアグコード出力確認

    ■ 注 意 ■
    1. 作業は、点検条件を満たした状態にて行う。
    2. 高圧配管側の圧力が高くなるとダイアグコードを出力する。したがって、しばらくしてからダイアグコードが出力される可能性があるため、ダイアグコード出力確認を10分程度行う。

    1. GTSを使用して、該当するダイアグコードが出力されるか点検する。
      点検条件 
      項目
      条件
      ドア
      全開
      A/Cスイッチ
      ON
      エンジン回転数
      1500 r/min
      内外気切り替えダンパー位置
      内気位置
      設定温度
      LO(MAX COLD)
      ブロワレベル
      レベル4(HI)
      雰囲気温度
      25 to 35°C以上

      □ 参 考 □
      外気温度が低い状態(-1.5°C以下)では、エバポ凍結防止のため、クーラ サーミスタ NO.1の正常作動によって、コンプレッサを停止させる。そのときは、暖かい屋内でこの点検を行う。

      結果
      ダイアグコードの出力状況
      飛び先
      ダイアグコードB1423が出力される
      A
      ダイアグコードB1423が出力されない
      B

      □ 参 考 □
      真空引きが不十分な状態で冷媒を充填した場合、システム内に残った空気中の水分が、クーラエキスパンションバルブで凍結し、高圧側配管の詰まりになることがある。そのため、一度冷媒を回収し、十分に真空引きを行ってから、冷媒を適正量充填し、ダイアグコードが出力されるか確認する。ただし、この作業後にダイアグコードが出力しなくなった場合は、コンデンサ部の、クーラ ドライヤが冷媒サイクル内の水分を吸収できていないことを示すため、クーラ ドライヤを交換する必要がある。



B
クーラ ドライヤ交換 (要領は 参照)
A


手順16クーラエキスパンション バルブ交換
  1. クーラエキスパンション バルブを正常なものに交換する。

    □ 参 考 □
    クーラエキスパンション バルブの固着、詰まりが考えられるため、クーラエキスパンション バルブを正常なものと交換する。

  1. 真空引きを行う。


次へ


手順17冷媒HFC-134a(R134a)充てん
  1. 冷媒を適正量充填する。(要領は参照)


次へ


手順18ダイアグコード確認
  1. ダイアグコード出力確認

    ■ 注 意 ■
    1. 作業は、点検条件を満たした状態にて行う。
    2. 高圧配管側の圧力が高くなるとダイアグコードを出力する。したがって、しばらくしてからダイアグコードが出力される可能性があるため、ダイアグコード出力確認を10分程度行う。

    1. GTSを使用して、該当するダイアグコードが出力されるか点検する。
      点検条件 
      項目
      条件
      ドア
      全開
      A/Cスイッチ
      ON
      エンジン回転数
      1500 r/min
      内外気切り替えダンパー位置
      内気位置
      設定温度
      LO(MAX COLD)
      ブロワレベル
      レベル4(HI)
      雰囲気温度
      25 to 35°C以上

      □ 参 考 □
      外気温度が低い状態(-1.5°C以下)では、エバポ凍結防止のため、クーラ サーミスタ NO.1の正常作動によって、コンプレッサを停止させる。そのときは、暖かい屋内でこの点検を行う。

      結果
      結果
      飛び先
      ダイアグコードB1423が出力される
      A
      ダイアグコードB1423が出力されない
      B



B
終了
A

クーラコンデンサASSYまたはクーラ配管交換 

手順19エアコンディショナプレッシャ センサ交換
  1. エアコンディショナプレッシャ センサを交換する。(要領は参照)


次へ


手順20ダイアグコード確認
  1. ダイアグコード出力確認

    ■ 注 意 ■
    高圧配管側の圧力が高くなるとダイアグコードを出力する。したがって、しばらくしてからダイアグコードが出力される可能性があるため、10分程度の時間経過してから確認する必要がある。

    1. GTSを使用して、該当するダイアグコードが出力されるか点検する。
      点検条件 
      項目
      条件
      ドア
      全開
      A/Cスイッチ
      ON
      エンジン回転数
      1500 r/min
      内外気切り替えダンパー位置
      内気位置
      設定温度
      LO(MAX COLD)
      ブロワレベル
      レベル4(HI)
      雰囲気温度
      25 to 35°C以上

      □ 参 考 □
      外気温度が低い状態(-1.5°C以下)では、エバポ凍結防止のため、クーラ サーミスタ NO.1の正常作動によって、コンプレッサを停止させる。そのときは、暖かい屋内でこの点検を行う。

      結果
      結果
      飛び先
      ダイアグコードB1423が出力されない
      A
      ダイアグコードB1423が出力される
      B

      ■ 注 意 ■
      冷媒量過少または過多によって、ダイアグコードが出力していた場合、前の冷媒充填作業によって、冷媒量が適切になり症状が解消された可能性がある。しかし、冷媒量過少の真の原因は、冷媒漏れが考えられる。また、過多の原因は、冷媒量過少から冷媒を継ぎ足し作業を行ったことが考えられる。そのため、必要に応じて、漏れ箇所を特定し修理する。



B
エアコンディショナ アンプリファイアASSY交換 (要領は 参照)
A

終了