”ワイドマルチAVステーシヨンII”システム  機能説明




  1. ラジオの周波帯


    1. ラジオ放送で使用されるラジオの周波帯は以下の通りである。


      E050001



    1. サービス範囲


        E050005
      1. AMとFMモノラルのサービス範囲の大きさにはかなりの差があり、AMがはっきり受信できても、FMステレオ放送が受信できないことがある。また、FMステレオはサービス範囲が最も小さいだけでなく、雑音やその他の干渉(“フェージングノイズ”“マルチパスノイズ”“フェイドアウト”)を受けやすい。



      1. 受信の問題

        □ 参 考 □
        雑音の問題の他に、“フェージングノイズ”“マルチパスノイズ”“フェイドアウト”と呼ばれる問題もある。これらの問題は、電気ノイズによって起こるのではなく、電波自体の性質によって起こる。



          E050006
        1. フェージングノイズ


          1. AM放送は、電気的干渉の他に、特に夜になると別の干渉も受けやすい。それはAM電波が夜になると電離層に反射し、その反射した電波が、車両のアンテナに直接届く同じ放送局から発せられた電波の邪魔をして起こる。この干渉により発生するノイズを“フェージングノイズ”と呼ぶ。



          E050007
        2. マルチパスノイズ


          1. 電波が障害物に反射して起こる干渉を“マルチパス”と呼ぶ。マルチパスは、放送局のアンテナから発せられた信号がビルや山に反射して、直接受信される信号の邪魔をする時に起こる。この干渉により発生するノイズを“マルチパスノイズ”と呼ぶ。



          E050008
        3. フェイドアウト


          1. FM電波はAM電波よりも高い周波数なので、ビルや山などの障害物に反射する。このため、車両がビルや障害物などの陰になると、FM信号が徐々に消えたり弱くなったりする。この現象を“フェイドアウト”と呼ぶ。



        1. ノイズの問題
          1. ノイズのための質問表


            1. ノイズのトラブルシューティングをする上で、お客様のクレームを良く理解することが大変重要である。そこで、下の質問表を活用して、問題点を正確に診断する。

              放送方式
              問診内容
              推定原因
              AM
              特定の場所でノイズが生じる。
              外来雑音の可能性が高い。
              AM
              聞こえにくい放送を聞いている時にノイズが生じる。
              同じ番組が各地方放送局から放送されている場合があり、もし番組が同じであれば、お客様が違う放送局を聞いている可能性がある。特にNHKの場合はこうした間違いがよく起こる。
              AM
              夜になるとノイズが生じる。
              遠く離れた放送からの電波のうなりである可能性が高い。
              FM
              運転中に特定の場所でノイズが生じる。
              FM周波の変化によって起こるマルチパスノイズとフェージングノイズの可能性が高い。

              □ 参 考 □
              ノイズが生じる状態が上の質問表のどれにも合わない場合は、“受信の問題”に基づいて確認する。マルチパスとフェージングに関する前述の説明を参照する。

          2. 確認の際に注意すべき点


            1. ラジオに入るノイズは、雑音防止がされているので実際の使用には通常害がなく、非常に大きなノイズが入ることもほとんどない。ラジオに非常に大きなノイズが入る場合は、アンテナが取り付けられている部分のアースが正常であるか確認すること。

            2. 正規の雑音防止部品がすべて正しく取り付けられているか、また、社外品を取り付けたり、正規外の配線をしていないか確認すること。

            3. ラジオのチャンネルを合わせない(放送に同調しない)ようにすると、雑音が顕著に発生し、現象判断が容易になる。



            E100581
          3. アンテナとノイズ


            1. アンテナによって受信される電気信号は、同軸ケーブルのコアワイヤを通ってラジオに伝達される。電波以外のノイズ波は、このコアワイヤに入り込み、ラジオにノイズを引き起こす。ノイズがラジオに入り込むのを防止するために、同軸ケーブル内のコアワイヤは、シールドワイヤと呼ばれる網目状のワイヤで覆われている。このシールドワイヤは、ノイズをアースに流すことによって、ノイズが入り込むのを防ぐ。

              □ 参 考 □
              シールドワイヤのアースに欠陥がある場合、ノイズが生じる。



          1. CD


            1. 使用ディスク




              1. このプレーヤは、図のマークのついた音楽用CD、CD-R(CD-Recordable)およびCD-RW(CD-ReWritable)のみ使用できる。


                E101094

            2. ディスク使用上の注意

              ■ 注 意 ■
              1. コピーコントロールCDは使用できない。
              2. DTS-CDは使用できない。
              3. CD-TEXTは使用できない。
              4. CD-R、CD-RWは、記録状態やディスクの特性、傷、汚れ、長時間の車室内環境における劣化により、再生できない場合がある。
              5. ファイナライズ処理されていないCD-R、CD-RWは、再生できない。
              6. ディスクには、指紋、汚れおよび傷などを付けないように取り扱う。
              7. ディスクを扱うときは、中心の穴と端を挟んで持ち、ラベル面を上にする。
              8. ディスク取り出しボタンを押して、ディスクが飛び出た状態のまま長時間放置した場合、CDが変形し、使用できなくなるおそれがある。
              9. セロハンテープ、シール、CD-R用のラベル、レンタルCDのラベルなどが貼ってあるディスクまたははがしたあとのあるディスクを使用した場合、ディスクが取り出せなくなったり、機器の故障の原因となるおそれがある。
              10. ディスクは、直射日光を避けて保管する。(ディスクが変形し、使用できなくなるおそれがあるため)
              11. 直径12cmまたは8cmの円形以外のディスクは再生できない。
              12. 特殊形状のディスクは、機器の故障の原因となるので、使用しない。
              13. 記録部分に透明または半透明部分があるディスクは、正常に出し入れや再生ができなくなるおそれがあるので、使用しない。
              14. シングルCD(8cm)の再生時、アダプターは不要。

              □ 参 考 □
              1. 寒いときや雨降りのときは、車内のガラスが曇るように、プレーヤ内部にも露(水滴)が生じることがある。この場合、音が飛んだり、再生が停止したりするので、しばらくの間、換気または除湿してから使用する。
              2. 悪路走行などでプレーヤが激しく振動した場合、音飛びすることがある。



            3. E050013
            4. クリーニング

              ■ 注 意 ■
              レンズクリーナーを使用すると、プレーヤのピックアップ部の故障の原因となるおそれがあるので使用しない。


              1. ディスクの汚れは、プラスチックレンズ用メガネふきなどの柔らかく乾いた布で、中心から外側へ放射状方向に軽く拭いて清掃する。

                ■ 注 意 ■
                1. 手で強く押したり、かたい布でこすると表面に傷がつくことがある。
                2. レコードスプレー·帯電防止剤·アルコール·ベンジン·シンナーなどの溶剤や化学ぞうきんなどを使用すると、ディスクが損傷し、使用できなくなるおそれがある。



            1. AVC-LAN通信システム
              1. “ワイドマルチAVステーションII”システムは、販売店装着オプション装着時、AVC-LANにより機器間の通信を行う。

              2. AVC-LANのマスターとなる機器は、ナビゲーションレシーバASSY(“ワイドマルチAVステーションII”)である。

              3. ナビゲーションレシーバASSY内部には通信伝達に必要な抵抗(TX+←→TX-端子間60-80Ω)が入っている。

              4. AVC-LAN回路において、通信線のショート、+BショートおよびGNDショート等の異常が発生した場合は、通信の中断に伴い“ワイドマルチAVステーションII”システムは正常に作動しない。



              1. ダイアグノーシス機能
                1. “ワイドマルチAVステーションII”システムにはダイアグノーシス機能があり、AVC-LANによって接続されている機器の接続確認および故障診断を行うことができる。(検査結果はディスプレイ部に表示)

                2. AVC-LANを構成する機器には、機器コード(物理アドレス)と呼ばれる3桁の数字(16進数で表記)が設定されている。

                3. AVC-LAN機器の内部を構成する各機能(ユニット)には、論理アドレスと呼ばれる2桁の数字(16進数で表記)が設定されている。