シリンダブロックASSY(1NZ-FE)  点検

準備品一覧



1. コネクティングロッドスラストクリアランス点検


    A037347J01
  1. ダイヤルゲージを使用して、スラストクリアランスを測定する。

    基準値
    0.16 to 0.36 mm

    限度
    0.36 mm



2. コネクティングロッドオイルクリアランス点検
  1. ペイントを使用して、コネクティングロッドとコネクティングロッドキャップに、それぞれのシリンダNo.をマーキングする。



  2. A107302J02
  3. SSTを使用して、コネクティングロッドキャップを取りはずす。

    SST
    09205-16011  

  4. コネクティングロッドベアリング内外面、コネクティングロッドエンドおよびクランクピンを清掃する。

  5. 著しい摩耗および傷つきのないことを確認する。



  6. A037348J02
  7. プレスゲージをクランクピンの軸方向にセットする。
    イラスト内指示文字 
    *1
    プレスゲージ



  8. A090741J02
  9. コネクティングロッドとコネクティングロッドキャップの組み合せおよびコネクティングロッドキャップのフロントマークを確認して、コネクティングロッドにコネクティングロッドキャップを組み付ける。
    イラスト内指示文字 
    *a
    フロントマーク

  10. ボルトのねじ部および座面に少量のエンジンオイルを塗布する。



  11. A107303J02
  12. SSTを使用して、ボルトを2から3回に分けて仮締めした後、規定トルクで締め付ける。

    基準値
    T = 15 N・m{ 153 kgf・cm }

  13. ボルト頭部のフロント側にペイントマークを付ける。



  14. A030057J02
  15. ペイ ントマークを目安に各ボルトを90°増し締めする。
    イラスト内指示文字 
    *a
    90°締め付ける
    *b
    ペイントマーク
    V100136
    エンジンフロント

    ■ 注 意 ■
    測定時、クランクシャフトを回転させない。



  16. A037349J01
  17. コネクティングロッドキャップをはずし、プレスゲージの最も幅の広い部分を測定する。

    基準値
    0.012 to 0.034 mm

    限度
    0.054 mm

    ■ 注 意 ■
    点検後、プレスゲージを完全に取り除く。



  18. A090743J02
  19. 限度以上の場合はベアリングコネクティングロッドベアリングを選択、交換またはクランクピン径を考慮して、U/Sコネクティングロッドベアリングを使用する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    選択符号
    *b
    フロントマーク

    □ 参 考 □
    選択符号
    コネクティングロッド大端穴径[mm]
    ベアリング中央肉厚[mm]
    オイルクリアランス[mm]
    1
    43.000 to 43.006
    1.491 to 1.494
    0.012 to 0.032
    2
    43.006 to 43.014
    1.494 to 1.497
    0.012 to 0.034
    3
    43.014 to 43.020
    1.497 to 1.500
    0.014 to 0.034
    U/S0.25
    43.000 to 43.020
    1.610 to 1.616
    0.016 to 0.030



3. クランクシャフトスラストクリアランス点検


    A037350J01
  1. ダイヤルゲージを使用して、スラストクリアランスを測定する。

    基準値
    0.09 to 0.19 mm

    限度
    0.3 mm

  2. 限度以上の場合は、クランクシャフトスラストワッシャUPRまたはクランクシャフトを交換する。

    □ 参 考 □
    クランクシャフトスラストワッシャUPR肉厚2.43 to 2.48 mm



4. シリンダブロツクSUB-ASSYひずみ点検


    A265775
  1. 直定規およびシックネスゲージを使用して、シリンダブロックSUB-ASSY上面のひずみを測定する。

    限 度
    0.05 mm

    □ 参 考 □
    限度を超える場合は、シリンダブロックSUB-ASSYを交換する。



5. シリンダボア点検


    A265799J01
  1. シリンダーゲージを使用して、図の4箇所の内径を測定する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    スラスト方向
    *b
    クランク軸方向
    *c
    センター
    V100135
    エンジンフロント

    基準値
    75.000 to 75.013 mm
    限度:
    75.133 mm

    □ 参 考 □
    スラスト方向およびクランク軸方向の測定した平均値が限度を超える場合は、シリンダブロックSUB-ASSYを交換する。



6. コネクティングロッド点検


    A001185
  1. キャリパーゲージを使用して、コネクティングロッドの小端穴径 を測定する。

    基準値
    17.965 to 17.985 mm



7. ピストンSUB-ASSY(ピン ツキ)点検

□ 参 考 □
本文中記載のタイプAおよびタイプBは、以下の仕様に分かれる。
  1. タイプA: カムポジションセンサ取り付け位置、シリンダヘッド
  2. タイプB: カムポジションセンサ取り付け位置、シリンダヘッドカバー

  1. ピストンおよびピストンピンを清掃する。



  2. A091935J01
  3. マイクロメーターを使用して、ピストン上端から36.7mmの位置でピン穴と直角方向の直径を測定する。

    基準値
    タイプA:
    74.945 to 74.989 mm
    タイプB:
    74.965 to 74.995 mm



  4. A084198
  5. キャリパーゲージを使用して、ピストンのピストンピン取り付け穴の内径を測定する。

    基準値
    18.013 to 18.016 mm (20°C)



  6. EM00227
  7. マイクロメーターを使用して、ピストンピンの外径を測定する。

    基準値
    18.001 to 18.004 mm (20°C)

    ■ 注 意 ■
    ピストンとの組み合わせを変えない。

  8. ピストンのピン穴の内径とピストンピンの外径からオイルクリアランスを算出する。

    基準値
    0.009 to 0.015 mm
    限度:
    0.05 mm

    □ 参 考 □
    1. オイルクリアランス= ピストン穴内径- ピストンピン外径。
    2. 限度を超える場合は、ピストンおよびピストンピンを交換する。



8. ピストンクリアランス点検

□ 参 考 □
本文中記載のタイプAおよびタイプBは、以下の仕様に分かれる。
  1. タイプA: カムポジションセンサ取り付け位置、シリンダヘッド
  2. タイプB: カムポジションセンサ取り付け位置、シリンダヘッドカバー

  1. シリンダ最大内径およびピストンの外径よりクリアランスを算出する。

    基準値
    タイプA:
    0.011 to 0.068 mm
    タイプB:
    0.005 to 0.048 mm

    限度
    タイプA:
    0.188 mm
    タイプB:
    0.168 mm

    □ 参 考 □
    1. 限度を超える場合はピストンまたはシリンダブロックを交換する。
    2. オイルクリアランス=シリンダ最大内径-ピストン外径。



9. ピストンリングとリング溝すき間点検


    A084181
  1. シックネスゲージを使用して、ピストンリングとリング溝のすき間をピストン全周にわたって測定する。

    基準値
    リング
    基準値[mm]
    No.1
    0.02 to 0.07
    No.2
    0.02 to 0.06
    オイル
    0.07 to 0.13



10. ピストンリング合い口すき間点検


    A089039J01
  1. ピストンを使用して、ピストンリングをシリンダブロックSUB-ASSY上面から約110 mmまで押し込み、合い口すき間を測定する。



  2. A037355
  3. シックネスゲージを使用して、合い口すき間を測定する。

    基準値
    リング
    基準値[mm]
    限度[mm]
    No.1
    0.20 to 0.30
    0.49
    No.2
    0.35 to 0.50
    1.06
    オイル
    0.10 to 0.35
    0.71

    □ 参 考 □
    限度を超える場合は、ピストンリングおよびオイルリングを交換する。



11. コネクティングロッド ボルト点検


    A036651J03
  1. ノギスを使用して図の位置で外径を測定する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    測定箇所

    基準値
    6.6 to 6.7 mm
    限度:
    6.4 mm

    □ 参 考 □
    1. 限度未満の場合はエンジンを破損させるおそれがある為、必ずコネクティングロッドボルトを新品に交換する。
    2. ボルトのねじ山に損傷がある場合は、コネクティングロッドボルトを交換する。



12. クランクシャフト点検
  1. 振れ点検



      A084182
    1. Vブロックおよびダイヤルゲージを使用して、クランクシャフトの振れを測定する。

      限 度
      0.03 mm

      □ 参 考 □
      限度を超える場合は、クランクシャフトを交換する。

  2. 外径点検

    1. マイクロメーターを使用して、クランクシャフトジャーナル部の図の箇所を測定する

      基準値
      45.988 to 46.000mm



    2. A037157
    3. ジャーナル部のだ円度およびテーパー度を算出する。

      限 度
      0.02 mm

      □ 参 考 □
      限度を超える場合は、クランクシャフトを交換する。



    4. ZF06928
    5. マイクロメーターを使用して、クランクピンの図の箇所を測定する。

      基準値
      39.992 to 40.000 mm

    6. クランクピンのだ円度およびテーパー度を算出する。

      限 度
      0.02 mm

      □ 参 考 □
      限度を超える場合は、クランクシャフトを交換する。



    7. A038171
    8. チェーンSUB-ASSYをスプロケットに取り付け、スプロケット(チェーンローラー)の外径を測定する。

      基準値
      51.72 mm
      限度:
      50.5 mm

      ■ 注 意 ■
      外径の測定は、チェーンローラー部にノギスを当てて測定すること。

      □ 参 考 □
      限度未満の場合は、チェーンSUB-ASSYおよびクランクシャフトを交換する。



13. クランクシャフトベアリングキャップセット ボルト点検


    A282617J01
  1. ノギスを使用して図の位置で外径を測定する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    測定箇所

    基準値
    7.3 to 7.5 mm
    限度:
    7.2 mm

    □ 参 考 □
    1. 限度未満の場合はエンジンを破損させるおそれがある為、必ずクランクベアリングキャップセットボルを新品に交換する。
    2. ボルトのねじ山に損傷がある場合は、クランクベアリングキャップセットボルを交換する。



14. クランクシャフトオイルクリアランス点検
  1. クランクシャフトベアリングをクランクシャフトベアリングキャップおよびシリンダブロックSUB-ASSYに取り付ける。(要領は参照)

  2. クランクシャフトをシリンダブロックSUB-ASSYに取り付ける。



  3. A265792J01
  4. プレスゲージをクランクシャフトジャーナルの軸方向にセットする。
    イラスト内指示文字 
    *a
    プレスゲージ



  5. A267077J01
  6. クランクシャフトベアリングキャップのフロントマークおよび打刻番号を確認してシリンダブロックSUB-ASSYに取り付ける。
    イラスト内指示文字 
    *a
    フロントマーク
    *b
    キャップNo打刻
    *c
    フロントマークおよびキャップNo打刻

  7. ボルトのねじ部および座面に少量のエンジンオイルを塗布する。



  8. A090744J03
  9. ダブルヘキサゴンソケットレンチ(12 mm)を使用して、ボルト10本を図の順序で2から3回に分けて仮締めした後、規定トルクで締め付ける。

    基準値
    T = 22 N・m{ 224 kgf・cm }



  10. A146324J02
  11. ボルト頭部のフロント側にペイントマークを付ける。
    イラスト内指示文字 
    *1
    ペイントマーク
    *a
    90°締め付ける
    V100136
    エンジンフロント

  12. ペイントマークを目安に各ボルトを締め付け順序で90°増し締めする。

  13. 全てペイントマークが90°締め付けられた方向にあることを確認する。

    ■ 注 意 ■
    測定時、クランクシャフトを回転させない。



  14. A265793J01
  15. クランクシャフトベアリングキャップをはずし、プレスゲージの最も幅の広い部分を測定する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    プレスゲージ

    基準値
    0.010 to 0.026 mm
    限度:
    0.07 mm

    ■ 注 意 ■
    測定後、プレスゲージを完全に取り除く。



  16. A267070J01
  17. 限度を超える場合は、クランクシャフトベアリングを選択、交換する。
    イラスト内指示文字 
    *a
    シリンダブロック穴径刻印
    *b
    ベアリング選択符号
    *c
    ジャーナル径刻印

    □ 参 考 □
    1. シリンダブロック穴径刻印+クランクジャーナル径刻印を計算し、ベアリング選択符号によりベアリングサイズを決める。
    2. [例]ブロック穴径刻印「3」、クランクジャーナル径刻印「5」の場合は、3+5=8よってベアリング選択符号「3」を選択する。
      刻印
      シリンダブロック穴径〔mm〕
      クランクジャーナル径〔mm〕
      0
      50.000 to 50.003
      45.998 to 46.000
      1
      50.003 to 50.005
      45.996 to 45.998
      2
      50.005 to 50.007
      45.994 to 45.996
      3
      50.007 to 50.010
      45.992 to 45.994
      4
      50.010 to 50.012
      45.990 to 45.992
      5
      50.012 to 50.014
      45.988 to 45.990
      6
      50.014 to 50.016
      -
      ブロックとクランクジャーナルの刻印合計
      ベアリング選択符号
      ベアリング中央内厚〔mm〕
      オイルクリアランス〔mm〕
      0 to 2
      1
      1.992 to 1.995
      0.010 to 0.026
      3 to 5
      2
      1.995 to 1.998
      6 to 8
      3
      1.998 to 2.001
      9 to 11
      4
      2.001 to 2.004
      -
      U/S0.25
      2.111 to 2.117